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フランス実写版『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』感想など

今回は映画『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(Nicky Larson et le Parfum de Cupidon)』をおすすめしたいと思います。



もはや説明不要かと思いますが、こちらは、『真夜中のパリでヒャッハー!』(Babysitting)、『世界の果てまでヒャッハー!』(Babysitting 2)などで知られるフィリップ・ラショー(Philippe Lacheau)監督が、日本の伝説的漫画・アニメ作品『シティーハンター』 (CITY HUNTER)を自ら出演・監督した実写映画作品です。



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個人的に漫画・アニメの実写化には何度も(悪い意味で)泣かされてきましたが、本作に関してはキービジュアルを見た瞬間から原作愛がビシビシ伝わってきたので、不安は消し飛んでしまいました。

実際にも想像以上に最高にシティーハンターだったし、隅から隅まで原作愛に溢れていて、それでいて原作ファン以外の人も楽しめる、笑って泣ける素晴らしい作品でした!(そして海坊主は実在したのだ…)



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自ら主役の冴羽獠(ニッキー)を演じておられ、原作とアニメ版のファンでもあるフィリップ・ラショー監督の、「原作ファンを絶対にガッカリさせない」という意気込みと原作愛がとにかく素晴らしくて涙が出たし、爆笑ありお色気あり涙あり、アクションもめちゃめちゃカッコよくて一つの作品としても素晴らしかったです。



ストーリーと関係ないところにも亀仙人みたいなおじいさんがいたりとかして日本のアニメが大好きなのも伝わったし、あとカメラワークも面白い演出があったり、オリキャラ(ラショー監督のいつメンであり、ヒャッハーシリーズにも出ているおなじみキャストの皆さん)もなんか憎めないおバカな感じで最終的に好きになってしまったし、魅力がてんこ盛り贅沢盛りでした。



ヒャッハーの時にはこのように細身の青年だったラショー監督とブロンド美女だったエロディ・フォンタンさんが、マッチョイケメンとボーイッシュガールな体型や髪型、立ち振る舞いやオーラまで見事にリョウちゃん香ちゃんになりきっているのがもう、凄い…愛が凄い😭✨



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私はエンジェルハートで心をズタズタにされた香ちゃんファンなので(笑)『新宿プライベート・アイズ』でも元気な香ちゃんを一目見ただけでもう冒頭から泣いてたんだけど、今回の『史上最香のミッション』のエロディ・フォンタンさん演じる香ちゃんももう本当に最高で、香ちゃんがいる…😭って泣いたよね(涙腺チョロ助)




そして日本のファンとしてはキャラクターの再現度の高さ、当時の吹き替え声優陣集結、名曲「Get Wild」が流れる等の点に胸を熱くしましたが、

当時フランスでアニメ版シティーハンターを流していたテレビ番組の司会者のお姉さんや、フランス版リョウ(ニッキー)の吹替をされていた声優さん、フランス版シティーハンターの主題歌を担当していた歌手など、向こうのシティーハンターファンの方々大歓喜のレジェンド達も劇中に登場していたようです。

そういうの大好き!最高!!



日本語吹替も、最初は主演が神谷さん伊倉さんじゃないと知った時は「どうして…」とショックでしたが、神谷さんのお考えを知って納得したし、お二人も本作を大絶賛で、別のクスッとくる役柄で出演し存在感を放っていらして嬉しかったです。

そして何よりさすが山ちゃん(山寺宏一さん)と沢城みゆきさん!神谷さん伊倉さんをリスペクトしながらも新しく素晴らしいリョウと香を魅せて下さって、全く違和感ありませんでした✨

(私が購入したBlu-ray版には舞台挨拶の様子も特典として付いておりましたので、日本語声優陣と監督の楽しいお話を聞くことができて良かったです!)



20年ぶりの新作映画『新宿プライベート・アイズ』の時も、時代は現在の新宿になっていたけど、香ちゃんとリョウちゃんの関係性や作品の世界観、みんな大好き「Get Wild」の入り方など、変わらない懐かしさと安心感がヒットの理由だったと思うのですが、

本作も同様に原作・アニメを大切に、「私たちが大好きなシティーハンター」を丁寧に愛を込めて作り込んで下さっていたところが素晴らしいと思いました。




これまで好きな漫画やアニメ作品が実写化され、「大好きな作品に何てことをしてくれたんだ…」と泣かされた経験はあれど、原作愛が溢れすぎていているという理由で感動して泣いた実写作品はこれが初めてだし、日本が誇るレジェンド作品だけどシティーハンターが日本じゃなくてフランスでラショーさんに実写化して貰えて本当に良かったと心から思います。ラショー監督ありがとう…Merci beaucoup😭😭



「原作が好きでこれを実写化したい!」というのと、「俺の作品を作りたいからネタになりそうな原作探してくる」のではやはり全然違うので、本当に今後漫画やアニメを実写化しようと思う人は全員ラショーさんを見習ってほしいし、これまで見てきたあらゆる実写映画の中で1番良かったです。



そうして原作愛を存分に詰め込んだ上で、しっかりラショー監督らしい笑いや斬新な演出、実写ならではのかっこいいアクションなども見られて本当に面白いので、是非皆さんご覧になってほしいと思います。


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