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初めの連れ去り06

妻と、妻の叔母と別れ、僕は長女と母親と姉と姉の子供達で夕飯を食べる事にした。

警察署での騒動が終わったのが、午後9時にもなっていた…

僕は「みんな、お腹空かせて待ってもらってゴメンね…」と言うと、長女が1番先に返事をしてくれた「パパが悪いんじゃない!あの悪魔の鬼や!悪いのはアイツや」と今まで長女が口にした事ない様な口調で言った…

やはり、僕といない間に悪口を言われていたのか、口調が変わってしまっていた事に驚いた。

その後、長女は僕達と楽しそうにご飯を食べていましたが、ふと妙な事を言っていた…

「ママと居たら毎日1回だけしかゴハンないから、後は寝とかないと、お腹すくねん…」「だけどパパは、いつも沢山ゴハン作ってくれるから、毎日イッパイ食べれるから嬉しい」と急に長女から言われ、僕の母親や姉は、「ゴハンきちんと食べさせてもらってなかったんやな…可哀想に…」と涙ぐんでいた。

その後、長女と自宅までの長いドライブだったが、長女は、僕と居なかった時の事や、僕と戻れて友達にも翌日から会える事を、とても嬉しそうに車内で、僕に話してくれていた。

さすがに2時間程して、時間も遅い為、高速道路のパーキングエリアで長女を寝かせる事にしたが、僕に久しぶりに会えた事が嬉しくて興奮した長女は、なかなか寝付かなかったが、後部座席で横で一緒に添い寝していると安心したのか、30分程して長女が寝付いた所で、再び車を走らせて自宅へと帰った。

自宅に帰ってからも、長女は寝たままだったので、抱きかかえて自宅のベッドへと移動した。

翌日、長女とともに少し早目に起床して、久しぶりに長女とお風呂に入った。

凄く喜んでいたので、「今日も幼稚園帰ってきたらパパとお風呂入ろうな」と言うと長女は「今日も!明日も!ずーっとパパ!またパパとお風呂に入れる!嬉しい〜」とイキイキしていた。

じつは、朝起きてから、「ママいないよね?」と怯える長女を見て、一緒に過ごせない間、きっと色々あったんだな…きちんと僕がケアしないと…と心配になっていた。

妻と別居する前から、長女は妻に怯える様子が見受けられたが、僕が居ると妻はイライラするのみで、子供に手を上げたりする事はなかったが、長女が成長し話す様になってからは、僕がいない時に時々暴力を受けている事は、長女から聞いていたからだ、それを妻に注意すると、長女への暴力がエスカレートしてはいけないと思い、なるべく子供達と一緒に過ごす事を気にかけていた事があった。(今思えば、この時にでも、児童相談所へ相談や連絡をしておくべきだったと後悔している)

そして、僕が長女を自宅へ連れて帰った翌日から、長女の通う幼稚園へ連絡を入れ、長女は幼稚園に復帰する事となり、とても楽しそうに友達と遊んでいた。


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