スーパースパイクシリーズ Brooks Wire 7
前回お伝えしました通り今回はBrooks Wire 7のレビューを行いたいと思います。
まず重量ですが、ドラゴンフライと比べると10g程度重いようです。世界陸連の規定を見るとわかりますがドラゴンフライはソールの厚さ20mm以下なのに対してWire 7は20-25mmに分類されており、この部分で重量に差がついたと考えられます。この分類のためトラックでは800m以上の長距離でしか使えないのですが、このスパイクを短距離で使用する選手は考えにくいため実際のデメリットはないと考えられます。むしろ高反発ミッドソールである「DNA FLASH」を十分量搭載できたことがWire 7のスーパースパイクたる所以になりますが、ドラゴンフライとも差別化できる部分ではないでしょうか。次にプレートですが、こちらはドラゴンフライと同じくPebaxのようです。
実際にシューズを手で持ち折り曲げ用とするとドラゴンフライよりもやや柔らかい印象でした。またピンもドラゴンフライの6ピンと比較し4ピンと少なく脚への負担が少なく設計されてます。ここまでで、スーパースパイク一番手のドラゴンフライと比較し、やや重いが、ソールが厚くクッション性に優れ、シューズの屈曲性も高いため、トラックの中長距離の中でもより長い種目に向いているスパイクである可能性があるのではないかと考えました。
ここからは実際に行ったポイント練習の結果です。1000m+(R2分)+400m×5(R60秒)+(R2分)+1000mを行いました。結果は1000mが3分00秒、400mは70秒切り、ラストの1000mは2分57秒でした。この練習のポイントはラストの1000mでどれほど上げ切れるかでしたので、2分50秒程度では走りかったところでした。シューズのクッションがいいため足が残る感じが強くでるかなと思いましたが、私の力量では、スパイクとしては厚いミッドソールにきれいに体重を乗せることができず、またうまく転がる感じが作れなかった印象でした。そもそもドラゴンフライと比較しフォアフットの方が走りやすい構造なのかなと感じました。ミッドソールが厚い分、これはヴェイパーフライを初めて履いた時と同じですが、使いこなせるまではそう簡単にはシューズの凄さに気付けないということでしょう。なにせ、800m日本一の選手が履いているスパイクですからすごいスパイクであることは証明されておりますので。こちらについてはまた機会があれば試していきたいと思います。
今回もスーパースパイクを履く機会を得て非常に楽しい練習となりました。現時点では最も多く履いているせいかドラゴンフライ走りやすい!が率直な感想です。明日のポイント練習は再度ドラゴンフライで行います。秋になると5000mもタイムを狙って行くレースが増えるため中々新しいスパイクを試す状況にはならないための8月中にASICS metaspeed ld 0が流通すると履いてみたいなと思っているところです。
それでは皆さん怪我のない楽しいランニングライフをお楽しみください。
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