夢日記「黒い蟲」/20221126

記憶している限りでは数年ぶりに見た夢
夢を見るとき大抵は悪夢だったが今回も例に漏れずだった
しかも今まで見たことのない初めて見るタイプの夢

自宅にて、いつものようにPCに向かっている。
ふと視界内の景色に違和感を覚えキーボードに向かう左手に目をやると、
手首から甲、親指の付け根方向にかけて薄く黒い線がある。

最初は髪の毛がついているのだと思った。
取ろうと手を伸ばし肌に触れ、気付く。

その線は皮膚の下にあった。
掴めない。

なんだろう?という疑問は
抱く暇すらなく強烈な不快感に押し流される。

ずるり
とその黒い線が手の甲を移動した

なにかがいる
そんな恐怖心と這ったあとの不快感を上書きさせるため、手の甲をやたらめったら掻きむしる。
そうしている間もその黒いなにかは更に這いずり、小指の付け根に近いあたりのところで表皮を破って表に出てきた。不思議と痛みはない。

それは先端に針をもつ黒いミミズのようないきものだった
黒いながらも湿っているのか光沢があり、そのシルエットに体節のようなものが見える。
長さにして5mmに満たないほどの先端の針は体に対してまっすぐではなく少し斜めに生えており、先端を押し込めば反対側が体を突き破って飛び出してしまうのでは思えるほど歪だった。

不意に体外に飛び出したそれをつかもうと右手の親指と人差し指でつまみあげる。
感触がない、掴みそこねた。と思いつまんだ指の力を抜く。

直後指の隙間から親指の表面を黒いミミズが右手の甲に向かって這い上がってくる。

掴めないならと不在になった左手でもって右手の親指のあたりをはたく。

直後右手の手のひらに違和感。黒いミミズは右手の皮膚の下に潜り込み手のひらを這い回っている。

恐怖心が肥大化する。

手で這い回っているうちはまだいい。痛みもない。血も出ていない。
だがこいつが別の所に入り込んでしまったらどうなる。

例えば
頭とか

ここで起床
とっさに右手がどうにもなっていないことを見て夢であったと気がつく。

何年も前に「蟲師」というアニメがやっていた。
「蟲の仕業ですな」
主人公が度々口にしていなそんなセリフが脳裏をよぎった。


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