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自分にとって満足するバッシュの基準とは?

年間でバッシュに使える予算が決まっていて、欲しいものはたくさんあるけど厳選しないといけない。

どうせ買うなら、値段に見合う体験価値か、欲を言えばそれ以上のものを得たい。セールなどで安く買えれば嬉しいし、値段が高くても「買ってよかった」と思えれば満足できる。

では、自分の満足に影響する要因とは?

そもそも
・くつのスペックを発揮させられるような能力はないので、性能を十分に味わえるわけではない
・サイズが合わないなどの問題も影響する
という要因は前提としてある。

それ以外で考えてみた。

そうすると4つの条件にまとめられた。そのうち2つは履く前に自分が期待していること、もう2つは履いたあとの感想と関係するものだった。

まず、条件について整理し、次に、条件と照らし合わせてこの1年で実際に履いたバッシュをランキングしてみた。

条件1:適合性。身体スキーマに大きな調整が必要なく、感覚の拡張が起こりやすいか(感想)

身体スキーマとは自分の足をここに動かすと、こういう動き方やバランスになるなどの、身体運動に関する認知的なシステムのこと。

身体スキーマは人それぞれだが、自分の身体スキーマが作る予測よりも足の動きが遅れたり、位置がズレたり、当たらないはずの場所に足が当たるみたいなことがあると、くつに合わせて動きの微調整が必要になる。

初めて履くくつはどれも体の一部ではない状態からスタートして、だんだんとくつの動きも含めた感覚に身体スキーマが拡張する。

この拡張が自然に進むのか、時間がかかるのかは、履いた体験の心地よさに影響すると思う。感覚の遅れ、ズレ、予想外の感覚入力などが少ない方が、履き心地はいい。

条件2:見た目。眺めていて楽しいか(期待)

履いていない時間の方が圧倒的に多い。部屋の中のくつ棚に置いてあるわけで、折りに触れ目に入る。

「このバッシュのここの曲線は何度見てもかっこいいな」とか「この色合いがいいな」とか「クッションをグニャグニャ押したときの反発が楽しいな」とか思えれば、履いていない時間でも満足度が高まる。

条件3:安全性。痛みや怪我につながらないか(感想)

これも自分の運動能力が足りていないという内的要因は前提なのでそれ以外で考える。怪我すると治りにくい年齢だし、仕事や生活でも困る。家族にも迷惑かける。捻挫する可能性がありそうなものは避けたい。

例えばミッドソールに厚みがあり、かつソールの幅が狭いと、着地が不安定になりやすいと感じる。また、クッション効いていて、かつソールの剛性が低いと、短時間なら心地よいけど長い間履いていると疲れを感じてくるとか。

インソールを交換するなどの工夫で解決する場合もあるので、その場合はそうする。

条件4:好奇心。テクノロジーを楽しめるか(期待)

新しいテクノロジーは新しい体験や発見につながる点で、好奇心を刺激されるし、楽しみなところ。

一番わかりやすいと感じるのはズームエアとかブーストみたいなクッションだけど、それ以外にも、昔フライトポジットを初めて手にとったときの素材の未来感とか、ジョーダン9のレーシングシステム(あまり効果は感じなかったが)のようなそれまでになかった仕組みとか、そういうテクノロジーというかギミックに好奇心を刺激される。

履いてみてがっかりすることも、予想以上に楽しいこともあるけど、まだ知らない体験を得られるのは魅力。

ランキング

この1年で買ったバッシュは、中古も含めて10足。ランキングすると、以下の通り。

シート 1

満足度が一番高かったのはカリー7。

走りやすさの点で、身体スキーマの拡張に時間がかからなかった。足の動きにピッタリついてきて、遅れやズレを感じない。良い意味で履いている感覚がない。

買った当初はクッションとアッパーの両方が固くて履きづらいなぁと思っていたけど、10時間を過ぎたくらいからクッションもアッパーも程よく柔らかく、程よく固くて、履き心地の良さが増した。

立った状態で踵を地面にグイグイ押し付けても、クッションはあまり沈まず、跳ね返してもこないが、ダッシュしてヒールストライクで止まったときなどは思ったより沈んで衝撃を吸収し、跳ね返してくる感覚があった。これは意外で、面白かった。

見た目はまぁまぁ好き。鋭角な直角三角形に近い形で、シュッとして見える。ホバーとマイクロジーのフォントなども好きなところ。アッパーに直線が多くてそこはあまり好みではない。アンダーレイテッドのカラーもあまり好きではないかも。カラーは最近アメリカで出たチームバンクの3種類の方が好きかな。特にグリーン。

安定性も良い。先述したように当初は固くて腰が痛くなるんじゃないかと思ったが、履いていて痛みを感じないし、ロープロファイルで地面が近くて走りやすく、安定していて足首もひねらない。

好奇心も「ホバー×マイクロジーはどんな感じだろう?」と刺激された。多くのレビューにある通りランニングシューズのホバーとは感覚が違うし(ただホバーインフィニットとは近い感じがした)、マイクロジーもオリジナルとは別物のようでそれはがっかりだったが、でも興味を惹かれたのは事実。

本当にこの条件で買っているのか?

正直、後付な面もあるわけで、実際のところ直感で買っているかも。それを振り返ってまとめると、こんな傾向かな?というくらい。

買うかどうかは見た目と好奇心で左右されるけど、ジョーダン13のように既にテクノロジーはわかっていて好奇心を全く惹かれなくても、見た目がものすごく気に入っていて買うものもある。

適合性と安全性は、レビューがあるものは読んだり見たりして参考にするけど、履いてみないとわからない面もある。

カリー7のように何回か履いたらブレイクダウンして履きやすくなるものもあれば、クレイジーBYW2.0のように何回履いても足が痛むようなものもある。

レブロン17のようになんとか履きたくて色々試し、いけそうなセッティングを見つけられるものもある。そこまでして履きたいと思うのは見た目や好奇心の点が高いからという面があると思うので、それは大事だなぁと。


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