見出し画像

15時間履いてみた | カリー9


カリー9を15時間履いてみた感想。9項目で解説。

期待通りのくつだったか?

条件1:適合性=4。足との一体感は素晴らしかった。8と同じく、コートのホコリ度で足の使い方の工夫が必要だった。

条件2:見た目=5。アッパーが凝ったデザイン。縦横斜めに複線的に織り込まれたテキスタイルやヒール部分の曲線的デザイン、ロゴの配置が好み。

条件3:安全性=4。8で慣れていて滑り対策は理解していたが、急に止まるディスクブレーキみたいなトラクションは、久しぶりに履くと動きに影響。なにもないところで躓いたりつんのめったりした。

条件4:好奇心=5。フローは前作と変わらず楽しかった。前作はあまりサポーティブじゃなかったアッパーが、9の作りでどのように変化したか。そこに好奇心が刺激された。

重さと長さの計測

- サイズと重さ:27cm,325g
- 前足部の幅と高さ:12cm、2cm
- 後足部の幅と高さ:9.5cm、3.5cm
- 硬度:前33、後28

全体的な感想

画像3

低重心で軽量。抜群のクッションと素足みたいなフィット感。フローのクッションは、前作と同じく最適。沈みすぎずほどよく衝撃を吸収し、次の瞬間に硬さを増して跳ね返ってくる感覚に加えて、コートに接する足の感覚を十分に感じ取れた。

アッパーの素材もよりサポーティブになった。8では縦の動きを急停止する際、靴の中で足が前にすべり、つま先が先端に激突した。それが起こりにくくなった。

地面との距離感、掴む感覚

8と同じく、全体的に重心が低く、特に前足部は地面を掴む感覚が十分にあった。

クッション

基本的に8と同じだが、気持ち?誤差?かもだが、8より少し固い感じがした。

前足部、後足部の両方で沈みすぎずほどよく衝撃を吸収し、前足部は踏み込んだ次の瞬間に硬さを増して跳ね返ってくる感覚だった。足の疲労感や痛みもほとんど出なかった。

アウトソール

スキール音は全くなく、コートに吸い付くように止まる。摩擦というより吸着という感覚だった。

力の入れ具合で止まり方が変わって、ほこりが表面についた状態で軽く歩くと滑る感覚があった。この感覚がプレーしても滑るのでは?という先入観になったと思うが、実際のプレー中はおそらくそれより強く重く踏み込んでいると思われ、走る、止まる、切り返す、跳ぶの動作で滑ることはなかった。

パターンは8と少し違う。左が8で右が9。8は前足外側にほのかなサークルパターンが見られるが、9はない。溝の間隔は9の方が太め。トラクション自体は変わらないので、ソールの耐久性を増すための措置かも。

画像4

重量感

325gで、8と同じくらい。持った感覚も軽い。色々なパーツが増えたのに重量はほとんど変わらない。重量を抑えるために工夫をしたということ。

グローブ感

画像1

ピッタリとフィットし、ワープニットによって包み込むような感覚も増した。足の自由度を保ちつつ、補強パーツと張り出したアウトリガーが縦横の動きに必要なサポートも提供している、抜群のバランスだった。

一方で、素材の軽さや薄さも影響し、足が包まれるような感覚はそれほと得られなかった。

見た目

画像2

ヒール後方から放射線状に線を引くと、アッパー前後部の境界線、前部の緑糸、アッパーの輪郭がその線上に並ぶ。ヒールの3本刺繍も同じ構造で、自己相似風。

自分が好きなデザインのバッシュは、こういう一見非構造的で無秩序な中に構造化された要素が入っている。


自分の足のスペック

足型:2E。素足の足長は25.2〜5cm。通常のバッシュは27cm。ニューバランスの足型測定では26.5がマイサイズだそうなので、常時ハーフアップ状態。

体型:171〜172cm、69〜73kg(時間や時期によって変動)。骨太。

バッシュのサイズ

27cm。横幅はちょうどよい。縦は少しあまる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?