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草木はみな、お日様目指して手を伸ばしている。 冷たく凍てつく秋の心の風が吹き荒れたって手を伸ばしている。 彼らはお日様のあたたかさを知っている。 来春のあたたかさを知っている。 こうべを垂れる草木だって枝先はお日様を見る。 植物は素直だ。 強がって凝り固まったこの体を目いっぱい伸ばして、お日様に手を伸ばそう。