何か言っているようで実は何も言っていないコトバ

以前に肌の調子を崩した際に皮膚科を受診したのですがその時のやり取りが興味深かったので記載しておきます


「(皮膚を診ながら)いつ頃から?」
「もう3ヶ月ぐらいです」
「なにか塗った?」
「他の皮膚科で出してもらったステロイドを、でも良くなりません」
「・・・・・」
「○○軟膏という名前です」
「あー、○○ね・・」
「全然効かなくて、生活しづらくて本当に困ってるんです」
「(皮膚を診ながら)うーーーーん」
「どう・・ですか?」
「・・・これはなかなか難しいよ」

といった感じです

治すのがなかなか難しいのはこちらも薄々わかっています
なんせそこが3軒目の皮膚科で、どこにいっても良くならず途方に暮れていたからです
ガイドラインに従えばステロイド軟膏を処方して、効果が見られない場合は薬をもう少し強くしたり種類を変えてみたり、それでも効果がないならまた別の方法を・・
といった手順になるのはこちらもわかっています
でもそのやり方でなかなか良くならず困っているからその地域で評判の皮膚科を見つけ2時間近く待たされた上で受診しているんです

自身の経験で対処が難しいならどこかに紹介状を書くなり他の対応があるはずです
それを「治すのが難しい」からいくつもの皮膚科を受診している患者に「これは難しい」なんて、何もいっていないのと同じです
そんな稚拙な診断でお金を取るなよ、といつも思ってしまいます

こういう対応って医療機関だけでなく他の様々なシーンでもよく出くわす気がします
要は効果的な手段が思いつかないから当たり前のことを言ってるだけなんですよね
丁寧に問診した上でなぜそうなったのかを分析説明し適切な対応をするのがプロだし、もし自身の手に負えないのなら対応してくれる可能性のある機関を紹介するべきでしょう
それらをせず何かわかったようなことを言いながら実は中身のない上っ面だけの見解をのべるだけなら、それはもうプロとは言えないと思います

こういう対応をされるたびに自身の仕事を振り返って「同じことをしてないか?」確認するようにしています
そのために日々の勉強に終わりはありませんし、同業他社と連携したり勉強会に参加したりネットを活用したりして「どこに繋げばいいのか」も掴んでおく必要があります

その分野でお金をもらって仕事をしてるんですから、プロとして恥ずかしくない対応を心がけたいものですね

ではでは


 

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