インボイス制度について ~消費税という呼び方がややこしい~
今日は少し毛色の違うエントリですが、先月末までやたら話題だったインボイス制度について書いてみようと思います
結論から先に書いてしまうと・・
課税業者に登録するかどうかは好きにすればいいけど、納税を免除されている立場でゴチャゴチャ文句を言うなよ
というのが私の意見です
売上が小さいために納税を免除されているくせになんだかんだと文句を言う意味がわかりません
嫌なら登録せずにそのまま仕事をし、取引相手から消費税分の値引きを求められたら値引きするのか突っぱねるのかを考え、免税業者のままと課税業者に登録するのとどちらが得なのか検討すればいいと思います
もし「課税業者になるととてもじゃないけど食っていけない」ということならさっさとどこかに就職をして、今やっている仕事は趣味として続けるべきじゃないでしょうか
そんな売上ではそもそも商売として成り立っていないからです
もちろん売上に対して10%の税金を払うのは大変ですし、みなし課税にしてもそれなりの負担になります
それ以外にもいろんな税金や社会保障費をゴッソリ取られて大変なのも解ります
でもそういうルールで社会が成り立っているから仕方ないんです
税金の使い道や社会保障のあり方で思うこともあるでしょう、私もそうで
でもそれを改善するなら声を上げて問題提起をし世論で政治を動かすしかありません
その声に応えて改革をしてくれそうな政治家に投票するようにする、民主主義ってそういうシステムなんです
でもそうせずにやたらと反対運動をするのはどこか違っている気がしてなりません
インボイス制度の導入が原因でやっていけない商売ならそもそものやり方が間違っているんじゃないでしょうか
単価の高い仕事をし生産性を高めて商売を軌道に乗せる努力が足りない、と言われても仕方ないと思います
一方で免税業者に対して「消費者から預かっている税金を収めないのはずるい」という指摘もありますが、それもちょっとズレていると思います
消費税って本来の名称は売上税なんだと思います
消費税が「消費者が支払う税金」なら消費者である国民全員が確定申告をし、1年でこれだけのお金を使ったので納税額はこれだけですとそれぞれが計算して納税するはずです
でもそんなことをされると納税システムがパンクします
だから消費者の消費額ではなく事業者の売上に対して課税をしているんです
消費者の消費額=事業者の売上ってことですね
その事業者に対する売上税の納税において「年間の売上が1千万円以下なら免除してあげましょう」というのが免税業者ということです
でも商品の価格を見ると「1000円+税」とか「1000円(税込み1100円)」なんて書いていますよね
これが話をややこしくしています
これってつまり事業者が「売上に対して10%の税金を払わないといけませんのでご協力お願いします」というメッセージです
「10%の税金がかかるから10%多めに支払ってね」ということを訴えるための記載方法なんです
そう考えると免税業者が上記のような表記をするのはルール違反だと思います
だって売上税(消費税)を納税していないんだから。
ただ単に「1100円」と表記するのは良くても「+税」とか「税込み○○円」はダメでしょう
だって払ってないんだもん
このあたりが曖昧になっているから誤解が起きているのだと思います
課税業者かどうかは消費者からはなかなかわかりづらいので、こうした価格表示を厳格化すればスッキリしそうに思いますが・・
いかがでしょうか
ではでは
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?