安値で販売してしまうとそのイメージが固定化してしまう

いつもの通勤で1本中に入って別の道を通ることがあるのですが、先日その際にハンバーガーがメイン商品のオシャレなカフェバーのようなお店を見つけました
そのお店は店頭のガラス面に大きなハンバーガーの写真と金額が書いており、それを見るとハンバーガーが1個千円ぐらいの価格帯でした
それを見て反射的に「高いな・・」と感じたのですがよく考えるとおかしな話です

例えばお皿にハンバーグとサラダとピクルスとパンが乗っているプレートが千円でもそんなに高いとは思いません
オシャレなお店なら「まあそんなもんかな」という印象です
でもそれをパンに挟んだ途端「高い」と感じた感覚が非常に面白かったんです

原因は明確でマクドナルドなどのファストフード店のせいですよね
今でこそマクドナルドのハンバーガーは1個170円で季節によって月見バーガー(420円)などの高価格帯や、ポテトやコーラをセットにして600~800円ぐらいの価格になっていますが、その昔はハンバーガーが1個100円、ポテトとコーラをセットにしても390円という超安値の時代があったんです
その時代を知っている人間からすると現在のマクドナルドも「高くなったな」と感じますし、ましてや1個1000円のハンバーガーなんてとても贅沢なものに見えてしまうんです一度ついてしまったイメージってなかなか拭えないということなんだと思います

でも安売りしていた頃と今とでどちらが儲かっているか?と言うと、おそらく今の方でしょう
月見バーガーの販売が開始されると郊外ではドライブスルーに車が並んだりしていますので、見事に超安売りの業態を転換できているのだと思います

想像するに、きっと業態転換はそんなに簡単なことではなかったんでしょうね
「安売りをやめる」と社内で決めるのも大変だったでしょうし、店頭でもなんだかんだと文句を言われたりある程度の客離れも起こったはずです
でもそこを乗り越えてやり続けたからこそ今の価格帯を手に入れることができたんだと思います

さて、潰れないお店を目指す小さな個人店で考えるとどうでしょうか
できるだけ高い客単価を実現するほうが稼げるのはわかっていますので、安易な安売りはぜったいに避けるべきなのは明白ですね
そしてもっと大事なのは、すでに安い価格をつけてしまっているなら勇気を持って値上げを敢行することです
もちろんアレコレ文句を言われますが、そういった客層は高値を維持すればそのうち来なくなります
そのちょっとした時期の嵐(とも呼べないようなそよ風ですが)さえ過ぎてしまえばうるさい客は去り、良い客層が残ることで高価格帯で商売をやっていけるようになります

1人店舗として気持ちよく仕事をしていくならやはりここを目指すべきですよね

ではでは


 

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