20210505 ルルアのアトリエをプレイして

ゴールデンウィーク、ほぼ「ルルアのアトリエ」をプレイしていた。
とりあえず1周目をクリアしたのでだらだらと感想を。
ネタバレには配慮しない。


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前置き

アトリエシリーズをプレイするのはこれが初めてで、他にもなんかいっぱいあるのは知っているけど、
どうやらアトリエシリーズの中にまたシリーズがあるみたいで、ルルアのアトリエは「アーランドの錬金術師」シリーズの4作目らしい。
Call of Dutyも4がModern Warfareになって、Modern Warfareの2、3と続くからたぶん似たようなものだと思う。

で、なんで4からプレイしたかといえば、
シリーズでも世界観を共有していないファイナルファンタジーもあるし、世界観はある程度共通しているけど作品間の関連が強いわけではないドラクエもあるし、
そこらへんを把握していなかったことと、あと単純にアトリエの百合で調べたらこの作品がそこそこ高い位置で百合があると出てきたので。

結論から言うと作品間の繋がりはものすごくあって、
なんだったら主人公のルルアがアーランドシリーズ1作目のロロナの養女だし、そのロロナも出てくるし、
2と3の主人公のトトリとメルルもわんさか出てくるし、
タイトルに名前があるわけじゃないので出ているかは把握していないけど「このキャラはおそらく前作の登場人物だな」と思う人がたくさん出てきた。

ついでに前作以前の出来事に言及するイベントもあったので、前作をプレイしていたほうがまず間違いなく楽しめる内容だなという気がした。
あと前作以前の登場人物との関係を見る限り、たぶんシリーズを順番にプレイしたほうがより楽しいゲームだなとも思う。

とはいえ自分は今作のみでも十二分に面白かったし、アーランドシリーズは前の3作を全部買ったので、これからやるうちに「ルルアで予習したところだ!」という気持ちでゆっくりやっていこうと思う。


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ストーリーについて

ルルアは当初錬金術師としては未熟で、修業の日々の中である日「アルケミリドル」という本を拾う。
それから何かしらの問題に直面するたびにその本が示してくれる道を歩むうちに錬金術師として成長していって、なんたらかんたら。

個人的には話の流れは良くも悪くもとても綺麗で、しっかりまとめられているとは思った。

良くも悪くもというのは、流れが綺麗すぎて引っかかりがないというか、このシーンが印象的だった、というところがちょっとなかったかなぁという気はしている。

たとえば、ほぼメインヒロインであるスティアのためにルルアがあそこまで頑張る理由がいまいち理解しきれなかった。
ここが百合ポイントとして重大なだけに、その面でも少し物足りない気持ちはある。

登場人物たちは各地を移動する幌馬車の中で2日3日はもちろん、移動先によっては1か月弱を共にするわけなのでそりゃ仲良くもなっているだろうし、
ルルア本人も生来の気質か人懐っこく、知り合った人はみんな友達!みたいな性格なので、スティアと仲良くなっていないわけもないのだけど、
とはいえプレイヤーから見るとスティアへの思い入れがそこまで深まる要素ってあんまりなかったかなぁという印象を受けた。
戦闘要員のキャラクターのサブストーリーなんかを見ると、ルルア自身と彼女の錬金術の腕に対して他のキャラクターが信頼を置く理由もわかるのだけど、むしろスティアだけ足りなくない?と思う。

とはいえ、ルルアが何かしらの選択をするたびに一瞬色調を変える演出や、
劇中でルルアが求める答えを都度示してくれるアルケミリドルの正体など、いささか単調ながら伏線はちゃんと張られており、
後半の展開を盛り上げる一手間が足りないという気はしたけど、実際プレイしている間は飽きることもなく終始楽しくプレイ出来た。


あとトトリやメルルはめちゃくちゃ百合要素を撒いていた。
エーファがルルア大好きだったり、メインヒロインのスティアの存在はあれど、たぶん前作をプレイ済みで今作のトトリやルルアの後日談を見るのが一番この作品の百合要素を効率よく享受できると思う。

あとエーファエンディングは結婚していたのでおめでとう。
他のエンディングはこれから見る。


あと、何分ライフイズストレンジをプレイした直後にやったもので、タイムパラドックスやパラレルの世界の解釈はこっちのゲームではそうなっているのか~というところが興味深かった。

劇中のメイン世界のルルアがあそこまで成長できたのはアルケミリドルのおかげであり、
アルケミリドルはスティアを失った平行世界のルルアが書いた本であり、
では平行世界のルルアはどうやって成長したのか。本人のポテンシャルだろうか。

また時の楔で並行世界のスティアが救われる選択に固定した、という話だったけど、
平行世界のスティアは一度失われたあとに取り戻されたのだから、その選択が変わることはあるんだろうか。
それともメイン世界でスティアを救う選択肢を選ぶように固定したのだろうか。
ということは平行世界で救ったスティアが一度失われる選択がなくなるということ?

まぁこの手のことを考えるのはいくら時間があっても足りないので、とりあえずハッピーエンドになったからそれでいいんだろう。


あとはまぁ、最初に述べたとおり前作との絡みがわりと密接なので、前作プレイ済みならストーリーの中でもっと感じるところはあるのかもしれない。


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ゲームシステムについて

なかなかカスタマイズ性が強いシステムだなと思う。

錬金によって作成するアイテムや、それから作られる武器につける能力や、回復アイテムまで補助効果をつけられたりするので、
まだそこを突き詰めてやってはいないが、なかなか最強が決めづらくて良いシステムだと思う。
個人的にはもうちょっと脳死で「たたかう」連打でやりたい気持ちもまぁあるが。

また、錬金術師のみが戦闘中にアイテムを使えたり、さらに敵の行動中だろうがなんだろうが割り込みでアイテムを使えるシステムもあったり、戦略性もそれなりにあり、
自分はこの手のゲームで主人公をメイン戦闘要員から外すことをまずしないのだけど、今作はルルアがあまり戦闘向き要員でないと感じたこともあり、サブに下げるなどした。本当に珍しい。
とはいえルルアをメイン戦闘要員として活かす戦い方もあるのだろうし、これはなかなか人によって分かれる気がした。模索のしがいがありそうで、初めてのアトリエのプレイだったけどアーランドの最初からこのシステムなら前作をプレイするのも非常に楽しみ。


あとフィールドを歩く上で、一応ジャンプというアクションがあるのだけど、これがほぼ死んでいるというか。
中盤から後半にかけて唐突にジャンプアクションが要求されるマップがあって、それまでジャンプなんてマップを歩く上で本当に必要最低限の箇所でしか使ってこなかったので、
もっと細かめにジャンプで遊べる部分があったらより面白かったなぁと思う。


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総じて

RPGをやること自体がなかなか久しぶりだったけど、かなり満足度は高くプレイできたと思う。
たぶん、2019年の末くらいにテイルズオブヴェスペリアをやって以来だろうか。あれは戦闘にアクション要素があるのでまたちょっと違うかもだけど。

不満足点がまったくないとは言わないが、それは改めて振り返って考えてようやく出てくるレベルのものだし、プレイ中は圧倒的に楽しかったし、読後感もかなり良い。
あとやっぱ不幸になる人物がいないっていうのはとても良い。
ゴールデンウィークをほぼ注ぎ込んだ甲斐はある作品だったし、とりあえずクリア後特典もあるのでこれから楽しみたい。

あとやっぱ強くてニューゲーム的な引き継ぎ要素があるならやっぱレベルも引き継ぎしてほしい……ほしくない?


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