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「話し方のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。を読んで

表題の本を読みました。『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』が参考になったので、書店で見つけて即買いです。

「話し方」といっても、「会話(対話)」と、プレゼンや発表などの「一方向からの話」の二つに分かれると思います。この本はその両方をカバーしています。
私は業務で両方を行いますが、主に後者のスキルを高めたいと思って手に取りました。

感想「やばい、できてないことだらけだ」

私は定期的に勉強会講師をしていますし、元々プロとして人前で話す仕事をやっていたこともあって話すスキルはそこそこあると自負していたのですが、見事にできていないことだらけでした。

1周終わってつけた付箋です。ピンクが今できていないことです。これだけありました。

具体的には、

  • 一人ひとりと目を合わせる

  • 「こそあど」言葉を使わない

  • 避けた方がいい相づち(をしていた)

  • 一つ一つの話を「言い切る」

  • 小学生が理解できる言葉で伝える

  • 話を横取りしない

  • 弱みを披露して先に自己開示する

あたりがぐさぐさ刺さりました。いくつか紹介します。

「こそあど」言葉を使わない

書籍の中では、8位「具体的に話す」の項で解説されています。
会話を具体的にするために、固有名詞と数字を入れましょうと説明されていました。

「この」「そんな」「あれ」「どちら」と「こそあど」で始まる事や様子を表す言葉を使うと、話し手と聞き手のイメージがずれて分かりにくくなってしまう危険性があります。

文章では書いた後に必ず読み返して「こそあど」があれば書き直すようにしていますが、加齢なのかすぐに用語が思い出せないこともあり、つい「あれ」「これ」とこそあど言葉を使ってしまいます。伝わらないだけでなく、脳を鈍らせてしまいそう。言葉を思い出す努力をしようと肝に銘じました。

一つ一つの話を「言い切る」

11位「話は短い方がいい」で解説されていました。文章は無駄な言葉を省き簡潔に書くといいとされます。それは話し方でも同様である、と。

悪い例:
「昨日は営業に出かける日だったんですけど、朝の天気予報で午後からどしゃぶりの予報でしたので、荷物になると思いながらレインコートを持っていきました」
良い例:
「昨日は営業に出かける日だったんです。朝の天気予報で午後からどしゃぶりの予報でした。荷物になると思いながらレインコートを持っていきました。

「~だったんですが」「~なので」ついついついついついつい(言い過ぎ)使って繋いでしまいます。
文章は読みなおしたときに「逆接の”が”が順接で使われていたら直す」と意識して直していますが、話す場合にはそうはいきません。普段から一文を切って話すよう意識していなければ、だらだらした印象になると思いました。

話がだらだら長くなってしまう一因は、「話のポイント」や「話を聞いた後に、聞き手にどう行動してほしい」などの話す内容が整理されていないから、という意見もありました。
まとまった話をするときには、事前に話す内容を整理してから話すようにします。

ぐぬぬ、確かに。話しながら整理しているから、無意味な接続詞で時間稼ぎをしてしまっているのでしょう。
さすがに人前で話すときは事前に整理して話しますが、それでも急に思いついたときなどは話しながら次の言葉を探していることがあります。
時間稼ぎをしたって余計に分かりにくくなるだけ。繋がらない文を切るよう意識していこうと思いました。

まとめ:改善点の優先順位がわかりやすい良書

他にも、すぐに改善できそうなポイントがたくさんありました。
会話のテクニックが7割、人前で話すときのテクニックが3割といったところかな?どちらの内容も非常にぶっ刺さりました。お勧めできる書籍です。

話し方の本100冊に出現するテクニックをランキング形式でまとめてあるので、自分が改善したいポイントの優先順位付けもしやすいと思います。
(1位からできてなくて凹んだw)

なお、3位「話し方にメリハリをつける」については、以前JaSSTnanoでお話しした内容もご参考頂けるかと思います。宜しければご覧ください。

精進せねば!!

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