苦しい!
セクハラの噂がある人やパワハラ気質の人がいるチームでの仕事だった。それだけであまり気分が良くない。
やったことない仕事を頼まれた。やったことないから、こなすのに時間がかかる。全く手が回らない。
自分を責めてくるパワハラ気質の人の頬にはあり得ない角度でほうれい線が入っていた。全く笑う気のないダルッとした線。この人、私の先輩の前ではニコニコしてるんだけどなあ。
セクハラ予備軍の人には「仕事を中途半端にしたままどっか行っちゃだめだよ」と言われる。その通り。その通りだけど、そうせざるを得なかった。優先順位は合っていた。仕事が中途半端のまま手伝いに行った人は天使みたいに優しかった。苦しい。
廊下を小走りで駆け抜けながら高いところから飛び降りる妄想をする。そこにふと柴田聡子の「涙」のサビが頭をよぎる。「ここが朝になったり夜になったりするようにそこが朝になったり」。すごく当たり前のことを歌っている。当たり前なんだけど、それだけでいいんだよなあって思う。肯定も否定もせず、ただ均等に訪れるはずの時間を祈ってくれるだけで、ありがたい。
諸々を終えて、ひとりで会議室を片付けながら、体が2つあるなら~僕はもっと凄いことをやっていた!と口ずさむ。苦しかった高校3年生の今ごろも、これを歌いながら家に帰っていた。それを今思いだしながら、どうにもならないし、よくわからない道を歩んでいるけど、なんとか毎日生きてこれたなあ~なんて考える。それが救いや希望になるかは別として。
家に帰ったら苦しくて上手く動けなくなる。寝落ちして起きて歯を磨いて、気付いたら切り替えれぬまま朝を迎えていた。朝日を浴びながら目を閉じる。今日も朝から夜なのか。
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