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新潟から静岡まで歩こうとした夏②津南→長野 熱中症にやられる

前回はこちらから。津南・秋山郷までやってきました。

8/22 秋山郷探索

目を覚ますと身体のあちこちが痒かった。昨晩はテントのチャックを閉めずに寝てしまったせいで、夜中に蚊の猛攻を食らっていた。朝になっても蚊がテントから出ていかないので、こちらも慈悲を捨てて掃討作戦を開始。どいつも腹がパンパンに膨れていた。

吊り橋「見倉橋」
宿の前。結東と書いて「けっとう」と呼ぶらしい

朝食を済ませてキャンプ場周辺を散歩する。

散歩中に出会った地元のおじいさんが軽トラで秋山郷を案内してくれることになった。この方は秋山郷生まれ秋山郷育ちだそうで、秋山郷のことを知り尽くしていた。

おじいさんオススメの展望スポット。手作り感満載の展望デッキがあった。
小赤沢地区からの眺め。数十年前まで正面の山腹には集落があったらしい。
切明温泉にて。河原から温泉が湧いていた。一応入浴もできるらしい。

かつてあった集落や最奥の温泉、誰も知らない絶景スポットを夕方まで案内してくれた。とっても良い方だった。

8/23 津南→北竜湖(長野県飯山市) 32km

早朝のバスで秋山郷から津南に戻った。さぁ、徒歩旅再開だ。

ちなみに、津南-秋山郷間をgooglemapの公共交通機関でルート検索しても何も出てこないが、実際はデマンドタクシーが走っていて森宮交通に連絡すれば利用できる。
予約型乗合タクシー - 津南町ホームページ (town.tsunan.niigata.jp)

水だってふるさとに戻りたいだろう

津南の役場にて、ファミマで売っている「津南の天然水」を里帰りさせる。しょうもないけどこれをやってみたかったんだ。

津南のコンビニにて

暑いのでコンビニのイートインで休憩。かわいいイラストがあった。

新潟-長野県境

しばらく歩くと長野県に着いた。ここからは信濃川ではなく千曲川だ。

野沢温泉村

美しい農村。ここで夕方のチャイムが流れた。

♪カラスと一緒に帰りましょう~

これは「エモい」と言っていいと思う。本当にきれいだった。

集落を流れる水路が洗い場になっていた

野沢温泉を遠くに眺めながら歩き、薄暗くなった頃に北竜湖キャンプ場に到着した。
このキャンプ場はトイレ&水道はよく整備されているものの照明が全くないから夜は少し怖かった。この日のキャンパーは私だけだったから余計に怖かった。熊が出たらトイレの個室で寝るか、とか考えながら就寝。

8/24 北竜湖→替佐(飯山)20km

朝の北竜湖

起床。無事に朝を迎えた。

道の駅:花の駅千曲川

デカリュックを背負って入るのが憚られるようなオシャレなレストランでオムレツを食べた。美味い。

朝は曇っていたが、10時になる頃には動きたくなくなるくらいの暑さだった。

正午頃、軽い吐き気と頭痛が出てきたので、道の駅でポカリをがぶ飲みして食事をとった。しばらく休憩して症状を落ち着かせてから再スタート。
だが、すぐにとてつもない吐き気に見舞われた。吐かないように唾を飲み込みながら歩くが、ついに限界を迎えて思いっきりもどした。鼻の穴からも茶色の汁が垂れてくる。疲労と熱中症のせいだろう。これはヤバいと感じ、最寄りの替佐駅まで歩いて旅を中断することにした。

電車の待ち時間で見つけた戸倉上山田温泉の安い宿を予約し、電車で戸倉駅を目指す。普段は乗り物酔いなんてしないが、電車の振動が応えて長野駅で乗り換えのときに駅のトイレでうずくまってしまった。幸い、しばらくして落ち着いたので戸倉駅へ。

戸倉駅前

なんとか宿にたどり着き、プリンと経口補水液、トマトを食べてすぐに寝た。


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