灰色の男の行く末
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灰色の男になった私はその後どうなったかといえば、
灰色の男を続けられなかった。
1人目を出産、その後、2人目妊娠、出産した。
相変わらず灰色の男になり、身も心もすり減らす生活をしていた。
これからの時代は共働き。
お金の入り口は多い方がいい。
こどもにはお金がかかる。
四十から正社員になるのは難しい。
こどもが大きくなるまでの我慢。大変なのは今だけ。
わかっている。
周囲のお母さん達も頑張っているし、私も頑張らないと!
私だけ大変ではない。
職場の仲間にも迷惑かけているし、やれる事はやらなきゃ!と言い聞かせていた。
2人目出産後、持病の甲状腺が悪化してアイソトープ治療を受けていた。
治療後、身体の変化についていけず、時折仕事を休んだり、遅刻、早退をするようになった。そして、こどもの体調不良のため休む、早退を繰り返していた。
ある日、体調不良のため会社に電話した。
「体調不良のため、休ませてください」
「お子さんですか?」
「私です」
いつものやり取りだけど、
また迷惑かけている、もうこの電話するのイヤだ。
と張り裂けた糸が切れてワンワン泣いた。
私は他のお母さんのように、仕事と育児を両立して働けない。
できない自分を認め、受け入れた。
周囲と比べるのを辞めた。
そして仕事を辞めた。
今は、灰色の男を引退して、ゆっくり過ごしている。
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