あちらでもなく
こちらでもないもの

数直線上に表された質量を持たない点は
メタファーの重なりによって定義されるらしい

そこにはまだ何もなくて
でも交わす言葉で見出された
面と面の間
線と線の交差

まだ質量を持たぬその領域に
ベクトルを向け
同じ点を眺めていることを確かめ合いながら
エネルギーを注げば
カオスから湧き出すものもあるだろう

あなたの輪郭と
私の輪郭が重なり合い
変化し合いながら
それでも変わらぬ何かを見出していく

真理があると信じて
その一点のみが揺るぎなくつながっているのなら
求めなくとも求めるものはそこにある

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?