祭りが終わった後
僕たちは繋がった

祭りのうちは
僕たちはお互いの構造を確かめ合っていた

祭りが終わって
ゆっくり距離を隔てていくうちに
坩堝から樹脂を引っ張り出すみたいに
ゆっくり何かが結晶化されていって
僕の構造と君の構造の一端が
繋がったのだと思う

僕はこれをなんと呼ぶか知っていて
彼女が同じものを感じていることを信じていた

簡単に冷やされて折れてしまうそれを
僕はできるだけ暖かく柔らかく残しておきたい

釣り糸を結ぶときのあの味わいのように
丹精に

そしてまた祭りがやってくる

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