ゲルニカ
「ゲルニカ」
その巨大なタペストリーは一番奥の壁にある
遠くからその灰茶色が迫ってくる
数歩手前で止まり、全体を見る
人を抱きかかえる、地面に倒れる、落下する
みな叫び助けを求めている
牛や馬が断片的に折り重なる
恐怖と混とんで覆われる
ピカソの怒りや平和への願いは今も叶わず
戦禍は止まるところ知らない
無抵抗の一番弱い人たちから犠牲になる
子どもたちの命さえ救わない
何の大義も通用しない、するはずもない
なぜ戦争が止められないのか
地政学的な分析も多々ある
でも突き詰めれば「保身」だろう
トップが権力にしがみつき、取り巻きが従う
組織の大小を問わず似たり寄ったりだ
世の中、利己主義と保身がはびこっている
私たちは生活するのに精一杯だ
生きるためにはお金が必要だ
景気が良くなってほしいと政治に求める
だが、そこだけ気にしてるといつの間にか、
小説「1984」のディストピアになっているかもしれない
自由が、ましてや人権などない世界に
リーダー選びは大切だ
政治に関心を持つ余裕がなくてもしかたない
でも、我々を人として見ているのか?
そこが一番大事
仮面の下を見てやろう
※ゲルニカのタペストリーhttps://pbs.twimg.com/media/GUlaCw1bsAAmRoX?format=jpg&name=4096x4096
収蔵している群馬県立近代美術館
https://x.com/gunmakinbi
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