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【基礎編】コイン収集家戦略マニュアル

世界の貴族、富裕層が密かに集めてきたアンティークコイン収集を極める

 
最高の趣味として、資産運用の手段としての活用マニュアル

本当に使えるコインディーラー顔負けのノウハウを公開します

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【実践編】コイン相場判断マニュアル

を書き下ろしましたのでぜひゲットして読んでみて下さいね。

第0章

コイン収集家戦略マニュアル作成の経緯

初めまして、Rulers’coins(ルーラーズコインス)店主の原田と申します。


このマニュアルでは私が「約4年間、金融トレーダー時代に培った売買テクニックとアンティークコインディーラーとして学んできた収集ノウハウ」を公開致します。


このマニュアルは元々コインを収集していた上級者には少し物足りないかもしれません。


これからコイン収集を始めてみたいという方に出来るだけかみ砕いて書かせて頂きました。


全くの初心者から〜中級者くらいまでなら、かなり有益なノウハウとなっていると思います。

※完全上級者向けのノウハウはまた別の記事で執筆予定です。


初心者は読めば少なくとも変に高いコインを買わされたということは無くなると思います。


コイン収集で重要なことを書いておりますので、失敗しない為にもぜひ読んで頂き収集に役立てて頂きたいです。


とりあえずこの記事の読むメリットをざっと箇条書きにしてみました。


どれか1つでも興味のある記事があればその章あたりから読んでみても良いと思います。


・最新情報を把握出来るようになる
・コイン相場を自分で調べられる
・ぼったくり価格の売り手から身を守れる
・良いコインとは何か?の判断基準が出来る
・業者価格に近い価格で手に入れる手法が分かる
・コインの買い戦略と売り戦略が分かる
・手堅いコインの情報を理解出来る
・良い業者さんの判断が出来るようになる


そこに別に執筆した「資産運用を本気で考えてみよう」の記事と合わせて読めば、最近の円安などの為替相場も加味した活用の仕方なども理解出来るようになるでしょう。

ここでちゃんと学べば投資家兼コレクターとしての土台が出来上がると思いますよ。


あとは実際のコインの値上がりってどんなものなの?って思う方が多いと思いますので、分かりやすく値上がりしてるコインの例がありましたのでご紹介致します。


アメリカのオークション会社として有名なHeritage Auctionsの落札履歴から、今回は値上がりの王道として知られているイギリスの5ギニー金貨を調べてみましょう。


比較しやすくするために同じ年号かつ同じグレード(AU55鑑定)にしてみました。

それがこちら。

スクリーンショット 2022-10-18 134502

ん~、、めちゃくちゃ上がってますね。(笑)

2004年の8625ドルから2020年で26400ドルと約3倍になっています。


検索履歴の最終が2020年ですので最近の円安前になりますね。


現在2022年落札のAU53とAU58の履歴もあったので調べてみました。

スクリーンショット 2022-10-18 135815


上がりすぎ。(笑)


AU55なら推定40000ドルといった感じなので、ここ数年でさらに値上がりしていることが分かります。


このジャンルのコインに関してはイギリスコインの人気の高まりが背景にありますが、全てのイギリスコインが上がっていると言う訳ではもちろんありません。


しかしどちらにせよ買い方や売り方を間違わなければ、値上がりの恩恵を受けられそうですね。


ここまで高くなってしまっては買えないじゃんと思うかもしれませんが、コインの種類は無数にあるのでぶっちゃけどうとでもなります。(笑)


簡単に例を上げましたが相場を自分で判断できるようになれば、無理に目的とは違うコインを買わずにすむと言うことが分かるかと思います。


しかしだいぶオープンになってきたとはいえそもそもコイン収集は閉鎖的な趣味でした。

収集ノウハウを得るのも一苦労みたいな時代があったと聞いています。


私も色々と取引を重ねてきて多くのコレクターさんと交流してきましたが、コイン収集の上級者になるまでにつまずくパターンがあることに気が付きました。


きっかけはそれぞれありますが、だいたいの流れを書いてみましょう。


上級者になるまでの道のり

1、何も分からずに初心者向けのモダンコインを高値で買ってしまい売れずに塩漬け。

2、アンティークコインの良さに気付き色々と調べ始める。

3、色々買いたくなっていっぱい買ってしまい金欠気味になり、売却戦略をちゃんと学び始める。

4、売買を繰り返すうちに買い方が上手くなりコレクションの質が上がる。

5、最終的に古代コインまで範囲が広くなり上級コイン収集家の誕生。


簡単に書きましたが、中級者〜上級者のコレクターさんは心当たりがある人多いのではないでしょうか?(笑)


今回の記事では1〜3までをカバーする内容を執筆しました。

投資のコツは利益を増やすことよりもまずは損失を減らすことが大事です。


ゼロにするのではありません。

転んでも痛くない転び方、受け身の取り方を学ぶのです。


それが出来るようになると時間を味方に付けているのでじわじわと利益が増えていきます。


楽しみながら利益も乗って自分の好きなようにコレクションを入れ替えたり出来る、そんなコイン収集家を目指してみましょう。



〜目次〜

第 1 章:自己紹介

第2章:コイン収集の基礎知識、概要

2-1:コインを取り巻く環境について

Ⅰ:鑑定会社について

2-2:コインの特徴と活用方法

Ⅰ:相続税を抑えるロジック

Ⅱ:ポートフォリオに組み入れる

Ⅲ:美術品として考える

2-3:コイン選びと情報収集第

2-4:詐欺まがいのコイン販売手法

3章:コイン収集戦略

3-1:コインの種類と値動きの考え方

3-2:投資リターン(保有期間と利益)

3-3:相場の見方、把握方法

3-4:個別の戦略、手法について第

 4 章:具体的な購入ノウハウ

4-1:ディーラーからの購入

4-2:オークションへの参戦

4-3:決済方法と海外送金について

4-4:リスクの低い発送手段

4-5:輸入時の税金や税関での手続き

第 5 章:売却戦略

5-1:オークションに出品する

5-2:コインディーラーに販売を委託する

5-3:メルカリやヤフオクに出品する

5-4:コレクター間で売買する

5-5:売却時の税金について

第6章:情報収集をスムーズにする

6-1:翻訳ツール

6-2:コインカタログサイト

6-3:オークション 落札履歴

6-4:世界各国オークション開催情報

6-5:各国コインニュースサイト

第 7 章:最後に


第1章

まずは改めて自己紹介


改めてですが私の自己紹介をさせて頂くと、2017 年頃(23歳の時)から会社員をしながら60万円を元手に株式トレードを始め、様々なトレードを行いました。

現物株、225先物、投資信託、FX、225オプションと様々な金融商品を扱いトレード歴はトータル4年くらいになります。


ちなみにですが色々な金融商品を扱っているのはシンプルに勝てなかったからです。


デイトレード、スイングトレード、板読みスキャルピングなど様々な手法もやりました。

一日中PCに張り付き目を充血させながら取引していた事もありましたね。(笑)

シンプルに凡人だったんですよ。


そんな人間が辿り着いた手法が、日経225オプションと先物取引を組み合わせた市場のゆがみを薄く取るボラティリティトレードでした。

(普通の上がった下がったとは違う手法なので投資をする人でも知らない方が多いです)


最終的に月10%前後稼いでいました。

運用額的には250万円くらいだったと思います。


ただ、普通に仕事もしていたのもあり相場を見るのに疲れていました。

相場は絶好の仕掛け時でも仕事のタイミングで仕掛けられない。

利食いのベストタイミングでも仕事で逃げ切れない。


スポット的に仕掛けて数時間~数日ポジションを取るスタンスが得意だった為、それがかなりきつかったですね。


そんな中、たまたま知り合った方に物販を勧められ新しい収益源を求め転売コンサルを受ける事になります。

ここでクリック1つで秒で売り買いする世界から、現金化出来るまでに1週間以上掛かる物販の世界に入っていきます。


最初にどんなことをやったかと言うと、店舗やフリマサイトでリサーチして仕入れ、Amazon やヤフーショップでひたすら販売してました。


がっつり転売ヤーですね。


ちなみにですが人の迷惑になるような商品を転売したことはないですよ。笑


半年くらいで月商150万円くらい売っていたので部屋が仕入れ商品でいっぱいでした。

しかも1人で全部やっていたので重労働でしたね。

今思えばよくやってたなぁとしみじみ。


しかし単純に物量的な問題にぶち当たりはじめ、高単価の商品に興味が湧き始めます。


その延長で高単価でマニアックな商品であるアンティークコインの存在を知りました。

そして約2年前からアンティークコインのディーラーを行っています。


こうやって振り返ると元は短期トレーダーで転売ヤー上がりなんですよね。笑


正直な話、最初のうちは高く売ることばかり考えていました。(大事なことではありますが)


そりゃあトレードでも上がる下がるをずっと考えて売買し、転売でも価格差を探して仕入れる毎日でしたから。笑


しかし、コインをより学びお客さんと関わるうちに、出来るだけ安くコインを提供したいという気持ちが大きくなってきました。


そりゃ高く売ってもいいんですよ?

買い手が買わなきゃいい話なんで。


でもいつか上がるみたいに誘導して価格を誤魔化し、相場の2倍くらいの値段で売るのはなんか違くない?って思うのです。

別に他のコイン業者と喧嘩したいとかそういうのじゃないです。


私自身はめちゃくちゃ平和主義です。(笑)


でもなんだかなぁってモヤモヤしたのは間違いないので、安くコインを提供できる小さくても良いから仕組みを作るべきだと考えました。


そこで現在は海外ディーラーと直接交渉し、価格交渉を行い安く買い付けその分を利益とし販売。


購入して下さった方のコインの値上がり益を取り過ぎないような販売方法を前提とし、国内のコレクターさんの依頼を受け委託販売を行う事業も行っています。


ただ、コインを販売していく中で色々なコインの注文、要望を受けることが多くなってきたのですが、珍しいコインも多くご希望に添えないことも多くなってきました。


どうしても珍しいコインは表に出てきにくい為、手に入れる為にはオークションや海外ディーラーにコンタクトを取り定点観察しておく必要があるのです。


私が観察出来れば良いのですが、他の事業をいくつか掛け持ちしている為、なんとかならないものかと考えておりました。


そこで「コイン収集家戦略マニュアル」を作成し思い切ってノウハウを公開すればいいのではないかと考えました。


もちろん後々のビジネスの為ですよ。笑


というか元々コイン収集のコンサルティングを受けて下さった方向けに書き下ろしたマニュアルがベースになっているので、元は有料コンテンツでした。

それを無料公開するので前にコンサルティングを受けて下さった方に怒られるかもしれません。(多分許してくれると信じてます笑)


しかし私の分かる範囲の知識を学べたのなら、少なくとも私レベルのアンティークコイン収集スキルが手に入ります。


そして、すべて教えた上で何かサポート出来ることがあればサポートをして、少しだけお金を頂けばいいやとそう考えました。


そこで今回の収集ノウハウのマニュアルを再編し作成する運びとなりました。


本当に使える知識を書きました。


集中して読んで頂ければと思います。


前置きが長くなってしまいましたが早速コイン収集について学んでいきましょう!


第2章

コイン収集の概要と基礎知識


2-1:コインを取り巻く環境について


あなたはコイン収集と言うとどんなイメージを持つでしょうか?


私が最初に抱いた印象はギザ十や江戸時代の小判など日本の古い貨幣、いわゆる古銭のイメージが強かったです。

私が子供の頃もたまたま寛永通宝や洪武通宝拾ったりしたことがありましたが、子供ながらにロマンを感じて図書館に通い調べた記憶があります。

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コイン収集のジャンルは非常に幅が広くそして深いです。

数十円から集めても良いですし数千万、数億円もする国宝並みのコインも存在します。


正直な話、日本のコインを集めても海外のコインを集めても楽しみながら収集出来れば趣味としては勝ちです。笑

 
しかし、コインの性質として材質が貴金属で出来ているものや発行された歴史的な背景から、非常に高値で取引されるコインなど細分化することができます。


そこで投資としてだったり、資産保全、相続税対策をおこなったりとせっかくなら

コインの特性と自分のライフスタイルを上手く組み合わせて楽しく学びながら収集することが出来ないだろうか?

というスタンスの収集家が増えてきます。


個人的にも趣味と実利を兼ね備えた収集スタンスになるので学んでいて損はないと思いますよ。


そして今回解説していくコイン収集は鑑定会社によって鑑定されたコインを収集していく為のノウハウになります。


理由としては偽物の可能性の排除と価値の明確化が出来る点に他なりません。


もちろん未鑑定のコイン(裸コイン)を収集する楽しみもあります。(上級者は結構買います)


しかしこれからコイン収集を始める初心者がやるにはまだ少し難易度が高いです。


まずは鑑定された売買のしやすいコインから購入することをお勧めします。


慣れてきたら未鑑定のコインを目利きして鑑定会社に鑑定してもらい、良い鑑定が出ると一気に価値が付くなんて買い方も出来るようになります。

まずは焦らず少しずつ学んでいきましょう。


Ⅰ:鑑定会社について


日本でコインを売買するにあたって鑑定会社はPCGS社か NGC 社の 2 つに絞られます。(どちらもアメリカに本社があります)

鑑定グレードを70段階に分けて評価し、スラブと呼ばれる専用のケースに固定して入れることで価値を明確にしています。

PCGS社

https://www.pcgs.com/


NGC社


PCGS 社のスラブケース

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NGC 社のスラブケース

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他の鑑定会社ももちろんありますが、かなりマイナーの為日本ではほとんど取引されません。

鑑定するメリット

1.鑑定されていることによってグレードごとに実勢価格がある程度明確になっている。(70 段階で表示されています)

2.偽物の心配が基本的にない。(ゼロではないです)

3.スラブケースに入っているため保管がしやすい。

4.どのくらい発行枚数があり鑑定枚数も分かるので売却しやすい。

 
元々コインは偽物の判断が未鑑定のコインだと難しいです。(プロでも騙される時がある)

 
そこで信頼出来る鑑定会社で鑑定をして貰うことで、相場が判断しやすくなり結果として非常に売り側も買い手側も売買がしやすくなりました。


売買のインフラを整備することで資金の流入がコイン市場に起こり市場に活気が出てきています。


単純に買い手が増える訳ですから値上がり圧力になりますね。

※細かい評価の見方については他のサイトでも解説されてますのでここでは割愛致します。


2-2:コインの特徴と活用方法

メリット

・コインの種類やグレードに合わせて目安となる価格基準がある程度決まっているので売買しやすい(相場を見る力を学びましょう)


・コインの保管維持にお金がほとんど掛からない


・コインの特性上極端な値下がりリスクが少ない(正しい買い方を学びましょう)


・コインが流通していた歴史を学ぶことが出来る(好きなコインはぶっちゃけフィーリング)


・コインによってはかなりの価格上昇圧力が掛かっているので投資の対象、資産の保全に活用できる(数百万円代のコインから結構存在します)

・デザインが美しいコインや素晴らしいトーンが入ったコインは芸術品としての価値があり、収集して楽しい(収集の醍醐味)


デメリット
・基本的に多くのコインは値上がりしない(無数に種類があるので人気に偏りがある)


・偽物が存在する(当時の偽物、現代の偽物があります)


・市場にほとんど出てこないコインの実勢価格を判断するのが難しい(レアすぎるコインは相場判断が難しいので上級者向け)


・ニッチな市場なので流動性が株式投資と比較すると悪い(不動産に近いイメージ)

 
・海外から輸入する場合はコインが貴金属の為、大体税関審査で引っ掛かり輸入目的や価格の申請額に偽りがないか問われる。


Ⅰ:相続税を抑えるロジック

高所得者、富裕層の方々はかなり重要視するポイントですよね。

日本の税金は非常に高い為、出来れば上手く相続税を抑えていきたいと考えるのが自然な発想になります。

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アンティークコインは減価償却は出来ない為、購入者が亡くなった場合、資産として計上することになります。


そして資産価値の判断の仕方が現状の時価総額を有識者(コインディーラー)に判断してもらうという点がポイントです。


結果的に実際のコイン相場より判断して貰った時価総額が低くなる場合が多いとされています。


コインディーラーは買い取り額を提示する場合が多いですので。(笑)
その差額分が資産の圧縮になると言うわけです。

その辺の細かい部分に関しては色々アレなので直接ご連絡ください(笑)


Ⅱ:ポートフォリオに組み入れる


現物株や債券、金などのご自身のポートフォリオの中にアンティークコインと言うジャンルを追加し長期的に運用していくアプローチになります。


一般的に金はポートフォリオ中の 5~10%くらいを割り振るのが良いとされていますが、金ではなく金貨を購入することで代用するのも良いと思います。


ただ、注意点があり売却しにくいコインを買わないことや、価値を保全出来るコインもしくは値上がりが期待できるコインを買う必要がありますので購入にもノウハウが必要になってきます。


Ⅲ:美術品として考える

コインは当時の支配者、統治者が技術力を最大限に投入して作られており、デザインが非常に美しいコインも多いです。


実際人気の高いコインは希少性もさることながらデザインが素晴らしいものが多いです。


コイン収集家になるのであれば値上がり期待のコイン、資産保全のコインと共にあなたの感性に刺さるようなコインを探してみると良いと思います。

絵画を買うイメージに近いかと思います。

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2-3:コイン選びと情報収集

そもそもどんなコインが存在するのか最初のうちは分からないと思います。


まずはヤフオクやメルカリ、日本のコインディーラーなど色々検索してみて眺めてみましょう。

とりあえずそれぞれの売ってそうなプラットフォームでアンティークコインと調べてみるのが早いですね。


この時点ではもちろん買ってはいけません。

まじでカモなので。(笑)

コイン収集のコツは良いコインほど簡単には表に出てこないということ。

素人が簡単に検索して出てくるコインはだいたい相場より高いです。


日本に流れてきているコインを色々と眺めているとどんなコインが人気なのか少しずつ分かってくると思います。


気になったコインをリスト化しておいて下さい。

後々専門的なサイトでの調べ方を書いていますので、狙っていくべきコインなのか検証していきましょう。


2-4:詐欺まがいのコイン販売手法

とりあえず色んなコイン商のショップやオークションを見て、目が慣れてきたところでまともなコイン商詐欺まがいのコイン商の違いを簡単に解説しておきます。


まずは真っ当に商売をされているコイン商の場合、コインの利益率は10〜30%程度になります。

単純に仕入れ値100万円のコインを売る場合、20万円くらいを利益として持っていきます。

まともなコイン商でもコインが本来流動性の良い商品ではない為、利益率をそれなりに取らないと運営出来なくなります。

コイン自体が高額ならその分税金関係も高額になりやすいので、ある程度上乗せは仕方ないと思います。

よっぽど良いコインじゃない限り即売れはないですからね。

それならコイン商から買うよりオークションで落札した方が良いじゃんって話になりますが、これがまたそうじゃないんですね。


老舗のコイン商や海外に強いコネのあるコイン商は、各国のディーラーからオークションには出てこないレアコインをこっそりコレクターに融通してくれることがあります。

なかなか個人では入手困難なコインをディーラーなら入手出来る場合も多いです。

コインの相場をちゃんと把握した上で、コイン商を上手く活用し、レアコインを入手する。

その為の手数料だと思えば健全な付き合い方だと思います。

要するに自分でオークションで狙えるコインなら狙ったら良いですし、コイン商のコネをフルに使ってなんとしても手に入れたいならお願いするのも1つの手段ですよって話です。


ただ、昔ほどではないですがコイン収集初心者や値段を気にしない太客を上手く誘導し、相場の2倍、3倍の値段でコインを売りつけるコイン商も未だに存在すると聞いています。


その販売パターンが大きく分けて2つあります。

1つ目は、単純に自社サイトやフリマサイトで堂々とぼったくりの値段で販売し、初心者が手を出すのを待っているパターン。

これは詐欺と言うより個人で輸入して、ぼったくり価格で売れたらラッキーくらいに考えている転売ヤーが多いですね。

この手の対策としてはコインを買う前に事前に相場を見て、知識を付けておくことで回避出来ます。

仮に分からない場合、ご相談頂ければコイン相場をお調べ致します。


そして2つ目のパターンですが、特別なコインが入ったとコイン商側からクローズドな場所や連絡手段を使って営業が来るパターンです。

クローズドな連絡手段とはメール、電話、公式LINEなどの直接やり取り出来るツールを使ったものが多く、場合によっては直接コインを売りに来る場合もあります。

こっちが信頼したらカモにされてた詐欺まがいパターンですね。

まともなコイン商でもこの営業方法はスタンダードではあるのですが、詐欺まがいのコイン商はガンガン営業を掛けてくると共に平気で2〜3倍の値段で売ってきます。

特に投資、資産運用などを誇大に強調しているのにも関わらず実際の相場などを教えずに販売します。

私が実際に聞いたコレクターの話だと、15年近く前に10万円程度のコインを40〜50万円で買ってしまい、未だに売れずに塩漬けにしているそうです。


勉強代と言えば聞こえはいいですが、払う必要の無い勉強代は減らしたいところですね。


このような詐欺まがいのコイン商からコインを買わない為には、相場を見る力を身に付けることと正しいコインの情報を発信しているコイン商を見付けサポートして貰うのが1番の対策になります。


第3章


コイン収集戦略

3-1:コインの種類と値動きの考え方


Ⅰ:モダンコイン

定義としていくつか説がありますが発行されてから 100年未満のコインが一般的にそう呼ばれています。

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第二次世界大戦後に発行されたコインと言う定義もよく聞きます。


細かい定義はともかくモダンコインは毎年数量限定で発行され、何かの重要なイベントがあった際に発行される記念硬貨的な意味合いが強いです。


発行された金貨や銀貨の通貨の額面もあっていないような感じになっています。


最近でも毎年何かしらのモダンコインが発行されており、デザイン重視で表面も鏡面仕上げでピカピカです。


発行されてそのまま鑑定会社へ直行し最高グレードになるコインも多い為、初心者や元々地金を買っていた投資家に人気があります。


この類のコインの投資戦略としては出始めをスピード勝負で買い、数年程度保有し高値圏で推移し始めたあたりで売るのが比較的儲かりやすいかと思います。


ただし、アンティークコインや古代コインと比べて流行り廃りが激しく、変なところで手を出すと相場通りの価格で買えたとしても値下がりする場合があります。


これはそのコインの相場がすぐに決まらないモダンコイン特有の動きの為、注意が必要です。


コイン投資の中では短期売買が個人的には有利かなと思います。

コイン収集は長期的にするものなのであまりパタパタと売買すると損になってしまうので本来はやるべきではないですが。



Ⅱ:アンティークコイン

100 年以上前に作られた貨幣として用いられたコイン。

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古代コインは紀元前後数百年を指しているので、100 年以上前に発行されてそれでいて古代コインに分類されないくらいには新しいコインと言う認識でいいかと思います。


それぞれの国によって時代の定義も異なるので、モダンコインや古代コインと一緒でシビアに気にする必要はありません。

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しかしながら時代背景的に世界各国が自国、領地の産業の拡大を行う為に、金や銀を用いて競うように貨幣を発行した時代があります。

アンティークコインを収集する上で、中世の権力を持っていた王族や国を抑えておくと、コインを調べるときに珍しいコインなのかそうでないのかが把握しやすいのでざっくりと抑えておくといいと思います。


・アンティークコインの魅力

アンティークコインの魅力についてご紹介したいと思いますが、これまた一筋縄ではいかないくらい無数に種類があります。

コインの年代を問わず言えることですがそもそもコインの大半はほぼ値上がりしません。(物価のインフレ分くらいは上がります。)


ごく一部のコインだけ値上がりしている状況です。

その為買う目的をはっきり決め、自分の予算の中で最良のコインを選ぶのが個人的には長期的に投資としても趣味としても正解なのではないかなと思っております。

デザイン無視で投資目的だけでコインが欲しいなら、毎年発行されるモダンコインを早いもの勝ちで買うのがシンプルなのでおすすめです。(ぶっちゃけ無理にコイン収集をする必要はない気もしますが)


古代ローマやギリシャと言った時代が好きで、売る時間をじっくり取ることが出来るなら、ほとんど市場に出てこないレアな古代コインを手に入れることで、ある種自分でそのコインの相場を決めて売ることが出来る古代コインもおすすめです。


アンティークコインはその中間に位置していますので、自分で複数のコインを持ちグラデーションを変化させることでバランスを取ることも出来ます。

結局コインの魅力にハマり自分の最良のコインを集めていった人が利益を手にし、人生を豊かにしている印象が強いです。

 

 
Ⅲ:古代コイン

色々と説があるようですが大体紀元前 600~紀元後 550年くらいに発行されたコインを指します。

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当時のコインの製造方法は金や銀にハンマーを使って文字や絵柄を打ち込むことで発行されていました。


その為同じ種類のコインでも個体差がかなりあります。

刻印がはっきり残っているもので人気の高いものは価格がいきなり跳ね上がる印象があります。

すごい昔から金貨や銀貨と言った貨幣はあるわけですが、状態が非常に良く歴史的なコインになると博物館とかで展示されるようなものになります。


しかしながら古代コインは先ほど軽く話したように個体差が激しいです。


と言うことは状態のいいコインは半端ない値段がつきますが、まあまあのコインは思っているより安く買えます。


この値段をどう捉えるかは皆さんにお任せしますが、古代コインを収集する際に魅力となる点をいくつか挙げると


魅力ポイント

・めちゃくちゃ昔のコインでもコインの状態によって値段にかなりばらつきがある為、よっぽど状態の良いコインじゃなければ安く集めることが出来る。

・世界史、特に古代ギリシャやローマ、エジプトが好きな人にはたまらないくらいたくさんの種類のコインがある。

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(当たり前のように神話で有名な人物のコインが出てきます。)
ちなみに上の金貨はジュリアス・シーザー(ユリウス・カエサル)のアウレウス金貨ですね。


・コインを集めることで当時の歴史を必然的に知りたくなるので、歴史から現代までの人類の歩みを知る事が出来る。(貨幣収集全般に言えることですね。)


勿論良いことばかりではなく年代が古くなればなるほど扱いが難しくなります。

・発行枚数がよく分からないものも多く実勢価格が分かりにくい

 
・ジャンルとしてはモダンコインのような投資としての要素より、歴史的に価値のあるものとして収集していくジャンルになるのでコレクター要素が強い

・日本だと古代コインの扱いが多くない。



値動きの考え方について


値上がり要素
1、発行枚数
少なければ少ないほど希少価値が高くなります。


ここに関しては当たり前っちゃ当たり前なのですが、コインを買う時のポイントとして年代違いで同じアンティークコインが同額で売っていた時には、発行枚数が少ない年代を買うのがいいと思います。


2、鑑定済のコイン数

欲しいコインのグレードより上位グレードがどれくらいあるか。

これも基本的に少なければ少ないほど価値の上昇に寄与します。

一概には言えませんが欲しいコインより上のグレードが 10 枚以下を狙っていきたいところです。


モダンコインであれば最高鑑定である70グレードであることが重要です。(69鑑定と見た目がほとんど変わらないですが相場がかなり変わってきます)

アンティークコイン、古代コインは少なくともAU(50~60)もしくはMS(60~68)クラスだと売るときが楽なので最初のうちは意識しましょう。


3、デザインや時代の節目に作られたなどの要素で人気がある。

デザインが素晴らしいものはやはり人を惹きつけます。


買いたいと思う人がいればいるほど需要は増え、決められた発行枚数しかコインは存在しない為供給は減り売り手がいなくなり価格は上がります。

特に美男美女や細かい細工の入った都市景観コインは安定して人気が高いです。


+α、 様々な人達の手に渡ったか


私たち販売業者も海外からコインを輸入し販売するとなると、送料+保険代+輸入消費税がかかってきますのでその経費を含めても利益を出さなければいけません。

コインがあちこちに移動すると言うことはそれぞれに手数料や経費がかかり価格の上昇圧力になります。

もちろんどこでコインが販売されているのかも重要になってきます。


メルカリや楽天などでもコインは販売されていますが、売買が成立した際に楽天やメルカリ側が10%手数料をもっていきます。


必然的に売り手はコインの値段を相場より高くして利益を確保することになります。

大手のプラットフォーム経由でコインを買うこと自体、高く買ってしまう場合が多いので注意しましょう。


・逆に値下がりする場合とは

シンプルな話、市場に同じコインを売る人がたくさんいればいるほど値下がりします。

変に高値掴みしてしまった売り手が安売りをすると瞬間的には価格が下がり、他の売り手も価格を合わせるので全体相場も下がる可能性が高いです。


そのコインが人気コインであればお得な買い物ですが、中途半端に枚数があるようなコインであれば無理に買うと火傷することになると思います。


需要がなければジリジリ価格は下がるでしょう。

大概のコインは価格がある程度の価格帯で上下しています。


3-2:投資リターン(保有期間と利益)


必ず儲かるコインは存在しませんが、今後値上がりが見込めるコインはしっかりと計画を練ることで手に入ると思います。


良いコインが適正な価格で手に入れることが出来たのであれば、後はじっくり楽しみ入れ替えたくなったタイミングで売却すると良いでしょう。

おすすめのタイミングとしては 5 年以上保有しその後売却するのがおすすめです。


理由として、値上がりしやすいコインであれば 5 年あれば多少の売買手数料を引かれたとしても利益が残りやすいです。


そして 5 年以上保有のコインは売却時の利益に対する税金が半分になるとされていますので上手く活用したいですね。



3-3:相場の見方、把握方法

コインの実勢価格を正確に判断するのは難しいです。


特に古代コインや発行枚数の少ないアンティークコインの値付けは本当に貴重なコインである場合、売り手の言い値になる場合もあるくらいです。


しかしながらほとんどのコインはどこかしらで売買された履歴が残っていますので、私たちはそれを調べ大体の実勢価格を判断しています。


狙うコインに近い類似のコインの相場も含めて調べておくと大まかな相場が分かってきます。


ヘーリテージオークション等のオークションの落札価格や日本のオークションでの落札価格、ヤフオクやメルカリなどのサイトまで一通り調べることである程度は分かると思います。



3-4:個別の戦略、手法について


Ⅰ:モダンコイン

基本的にイギリスのロイヤルミント(造幣局)が毎年発行しているコインを買うのが手堅い戦略です。

個人でもロイヤルミントのサイトから購入できますので狙ってみても良いでしょう。

それか日本のコイン商がロイヤルミントから買い付けてきている場合も多いのでコイン商経由で買ってみても良いでしょう。


この類のコインの投資戦略としては出始めをスピード勝負で買わなければ正直厳しい戦いになると思います。


数年程度保有するとよっぽど人気のコインじゃない限り値上がりが緩やかになり高値圏で推移し始めます。


コイン投資の中では短期売買が個人的には有利かなと思います。


抑えておくポイントは


・人気が出そうなデザインなのか?
・発行枚数が少ない(数百枚くらい)
・最高鑑定であること(70 鑑定)


とにかく全体が投資目的で買うコインですので、値上がり要素が少ないコインには手を出さないようにしましょう。



Ⅱ:アンティークコイン

モダンコインと比べてコレクションで買う人も増えてきます。


モダンコインを買う際のポイントは同じく重要ですが、条件を絞り過ぎると状態の良いコインはそうそう市場に出てきません。

 
仮に出てきたとしても非常に高額になりやすいです。


その為、多少条件を緩めて購入すると良いでしょう。

手に入れる場合のおすすめは日本もしくは海外のオークションに入札するのが適正な価格で買える場合が多いのでおすすめです。

入札合戦で熱くなってしまい高値で買ってしまう場合は、私含めたコイン商経由で探してもらうことも可能です。

多少の手数料を支払ったとしてもお得な場合もあるので上手く活用していきましょう。


アンティークコインは一枚一枚にトーンや特別な刻印など、かなり個性が強いコインも多くなってきますので高鑑定かつユニークなコインを狙っていくのがおすすめです。


Ⅲ:古代コイン


若干玄人向けのコインになります。


コインの値段も高額なコインとそうでないものとでピンキリです。


理由としては 2000 年以上前のコインは発行枚数の記録はもちろんありませんので、発行枚数で希少性を把握するのは難しいです。


そして、金属に直接ハンマーで打ち込んで貨幣にしていた時代のコインの為、コイン一枚一枚の状態にかなり差が出ます。


その点がさらに相場の把握を難しくしており、コインによっては歴史的に価値のある素晴らしいコインもあります。


しかしいきなり手を出すには難易度が高いと言えます。

モダンコイン、アンティークコインと基本の考え方は一緒なのですが、価値や希少性が判断しにくい点で注意が必要になりますね。


しかし、ベテランの収集家はモダンコインから入り、アンティークコイン、古代コインと徐々に収集の幅を広げていく印象が強いです。

様々なコインの相場を知り収集家として経験を積んでいけばより良さが分かってくると思います。

補足として古代コインの相場判断の難しさから日本のコイン商は割高な値段で古代コインを販売している場合が結構あるので注意しましょう。

古代コインの場合は最終的にヨーロッパのオークション経由で裸コインを落札するのが戦略としては強いですね。

もちろん偽物リスクも非常に高い為、上級者向けの戦略ではありますが最終的にはぜひ挑戦して欲しいと思います。

 
第 4 章


具体的な購入ノウハウ


4-1:ディーラーからの購入

日本にも店舗を持ったコインショップやオンライン販売のコインショップなど様々なコインショップがあります。


海外の場合でもシンプルに英語でコインショップと Google 検索するだけでも本当に世界各国のコインショップが存在します。


安いショップを見つけるコツは狙っているコインの発行された国のコインショップを探すことです。


当たり前ですが日本製の商品は基本的に日本で買うのが安いに決まっていますよね。


ですから基本的にはアメリカのコインを狙うのであれば、アメリカのコインショップを探しましょう。


そして輸入してくる分のコストも計算して相場よりも比較的安いコインショップを見つけたら、購入する前に必ずcontact のページから値切り交渉をしましょう。


海外は値切り交渉は当たり前の文化です。

だいたい5~10%くらいは安くしてくれます。


翻訳ツールを使ってメールを送るだけでも安くしてくれることが多いのでぜひ問い合わせてみましょう。



4-2:オークションへの参戦


日本を含め、世界中で大小様々なコインオークションが開催されています。

ヤフオクの海外バージョンであるebayでもコインは販売されていますが、安く買える可能性が高いコインオークションか海外コインショップから買うのがおすすめです。

 
海外のコインショップでは値切り交渉を行うことで出来るだけ安く購入出来ないか勝負していきますが、コインオークションは各国のコインディーラーも参戦する場所です。


値段が吊り上がるような激しい入札合戦が行われるオークションもあります。


しかしマニアックなコインは比較的安く落札できる場合も多い為、出来れば参加したいところです。


新規参加者だと落札後にオークションハウス側に落札手数料を20%支払わないといけませんので注意が必要です。(手数料はオークションによって様々です)


予め落札手数料、決済手数料、送料なども調べて計算しておく必要があります。


その上で予算を決めて参戦してみると良いでしょう。


4-3:決済方法と海外送金について

国内のオークションで落札した場合は現金振り込み等で対応すればよいですが海外オークションのコインを落札した場合、結構シビアな問題となってくる点が高額なコインの決済についてです。


高額なコインを決済する方法はいくつかありますが手数料の安い順に紹介すると


1.Wise
2.クレジットカード
3.法人口座から直接送金
4.ペイパル


手数料が一番安いのがぶっちぎりで Wise です。


仕組みは簡単で Wiseは各国に支店があり国内の Wiseの口座に送金すると、購入するコインの国の Wise の口座から海外ディーラーの口座へ入金が行われ決済が完了します。


それぞれの国内で送金されているだけなので日本からアメリカに直接送る場合の手数料と比べてかなりの額違います。


デメリットは一度の送金が 100 万円までなので数百万円程度までなら細切れにして送金すればなんとかなります。


それより高いコインは多少の手数料を支払ってでもクレジットカード払いの方がおすすめです。


落札者が法人口座をお持ちの場合は、上限がありませんので手数料は割高ですが本当に高額なコインはこの方法しかないように思います。


法人口座をお持ちではない方は信頼できるディーラーに決済して貰い、輸入代行して貰うのも手ではあります。


最後のペイパル決済ですが手数料が非常に高いことと上限も 100 万円とあまりお勧めできませんが、トラブル時の対応がペイパルは手厚いのでいきなり海外送金が不安な場合は使用しても良いかと思います。


4-4:リスクの低い発送手段

コイン購入後、私たちの自宅に届けてくれる国際配送業者がいくつかあります。


基本的には高額なコインは民間業者かつ保険付きで送ってもらうのがマストです。


日本の郵便は優秀でかなりトラブルも少ない為、海外の郵便局からの発送ではだめなのかと思われるでしょうがやめた方がいいですね。


良く紛失したという話を聞きますので 10 万円以内のコインであれば普通郵便でもいいですが、それ以上のコインは対応も良いので必ず民間業者に配送して貰いましょう。

・FedEx
・UPS
・DHL


この3社が民間の国際配送業者では大手ですね。
個人的に FedEx が好きです。(対応が早い)

※2022/11/11 お客様からの報告で最近FedExがコインの輸送を取りやめるといった話が出ています。

現在の戦争が影響しているのかもしれません。

年々高額な海外送金の難易度が高くなっているのでそれと合わせてご注意ください。



4-5:輸入時の税金や税関での手続き


基本的に海外から金貨や銀貨を輸入する場合は関税は掛
かりません。


しかし、輸入消費税が掛かります。


発送される際のインボイス(コインの請求書)+送料を日本円にその日のレートで変換しその金額に対し 10%を支払います。


コインを受け取る際に支払う場合もありますが輸送業者によって先にクレジットカードが使える場合もありますね。


基本的に税関での輸入手続きは配送業者が代行してくれます。


しかし金貨や銀貨の輸入の場合、材質が貴金属の為、コインの重さをよく聞かれます。


貴金属を密輸していないか調べられるということですね。

コインの価格は金の価格よりも必ず高いので、配送時に同封されているインボイスとコインの重さからすぐに密輸ではないことが証明できます。

問われた際にコインの重さをちゃんと伝えれば問題はないでしょう。


ここの税金を抑える方法は一応あるにはありますがここでは控えさせて頂きます。

気になる方には一応共有致します。

もちろん自己責任ですが。



第 5 章

売却戦略
5-1:オークションに出品する


コレクターの方がコインを売却したい場合は、各種フリマサイトで自分で売るかコイン業者に委託し、手数料を支払うことで売却を手伝って貰う場合や国内オークションに出品し売却する場合が多いです。


その他コレクター内での繋がりから内々で交換や売却する場合もあります。


いずれにしても適切な価格で売買出来るところで取引することが非常に重要になってきます。


コインを購入する際は何とかして安くなるルートから購入、落札するのが定石です。


しかし売却の際は値段が吊り上がりやすい場所で売るのが重要と言えます。


日本のオークションはコインによりますが基本的に高値になりやすいのでおすすめです。


出品方法ですが開催される日本のコインオークションに出品依頼をし必要事項を記入しコインを発送するだけです。


後はオークションの結果を待つのみとなります。

この記事を執筆している現在は非常にドル高円安ですので海外のオークションに出品するのもおすすめです。

当店含め代行してくれるコイン商経由で出品するか、自分で問い合わせて出品しても良いでしょう。


5-2:コインディーラーに販売を委託する


付き合いのあるディーラーや大手のディーラーにコインを持ち込み販売して貰い、売れたらその分の委託手数料を支払うという売却手段になります。


当たり前ですが高く買ってくれそうなお客さんが顧客として付いているディーラーに委託することが重要です。


そうなると基本的には大手のディーラーにお願いするのが手っ取り早いですが、その分委託手数料も高くなる場合が多い点や売り方に融通が利かない場合もあります。

色々と比較しながら誠実に付き合ってくれそうなディーラーにお願いすると良いでしょう。


5-3:ヤフオクやメルカリに出品する

そこまで高額ではないコインに関しては、フリマサイトに出品し売却することも1つの選択肢です。

値段を自分で細かく操作できる点が良いですね。

ただ、出品手数料がそれなりに掛かる点と匿名での取引の為、トラブルも発生しやすいので注意して販売しましょう。


5-4:コレクター間で直接売買する

なかなか難しいですが、成立すれば一番最強の取引手段です。

私が理想とする取引方法でもあります。


手数料もかかりませんので買い手は安く買える場合も多いですし、売り手は手数料を引かれることもないので手元に残る資金は多くなります。


問題はコイン収集家が知り合いにそう簡単にいない点と高額な取引になりやすい為、トラブルが起こった際のリスクが大きいことですね。


手前味噌ではありますが私が運営しているルーラーズコインスでは、なるべく個人間取引に近い形を再現出来ないかと思い、委託販売や委託募集と言った取引をメインに事業を行っております。


もちろん、コインの売買にはそれぞれメリットデメリットがありますので理解した上で上手く活用して頂けると嬉しいです。



5-5:売却時の税金について


私が税金の専門家ではありませんので正確な情報については、税理士さんに相談して頂くことをお勧めします。


アンティークコインのユニークな制度として所有期間が5年以内か以上かで納める税金に差が出てきます。


詳しく説明してくれているサイトのリンクを貼っておきますので参考にされてください。


第6章


情報収集をスムーズにするツール、サイト

6-1:DeepL(翻訳ツール)
仮に海外のオークションへの参加や海外ディーラーとやり取りする場合、基本的には全て英語でのやり取りになります。

フランスやドイツと言った母国語が英語ではない国でも、基本的には英語を使いやり取りする場合がほとんどです。


ありがたいことに翻訳ツールが昔と比べて非常に優秀になっていますので英語が苦手な方は素直に翻訳ツールを活用しましょう。

いくつかの翻訳ツールを使いましたが DeepL の翻訳精度が非常に素晴らしいので普段、私が海外ディーラーとやり取りする際に使っています。


6-2:Numista(コインカタログサイト)

世界各国様々な年代の貨幣、メダルが掲載されており基本的な情報を調べることが出来ます。


狙うコインの情報をあらかじめリサーチするのに重宝するサイトです。


6-3:CoinArchives(オークション落札履歴)


世界各国の海外オークションの落札結果を検索する事が出来ます。

私含め世界中のコインディーラーが活用しているサイトになります。


基本は無料で使えますが、課金すると10 年分くらいまでの落札結果を観ることが出来るようになります。

直近の様々なオークションの落札履歴が分かりますので、色々と検索して慣れていくと良いと思います。


6-4:Sixbid(世界各国オークション開催情報)


世界中のオークション開催情報が掲載されている総合サイトです。


基本的に大小様々なオークションがどこかしらで開催されているので、狙うコインが定まっているのであれば積極的に参加していきましょう。


6-5:CoinsWeekly(各国コインニュース)

世界各国の貨幣についてのニュースが掲載されています。


今後のコイン市場の動向や奇跡的に素晴らしい状態で発見されたコインの情報など、コインを深く知っていく為に楽しみながら読んでみると良いでしょう。


日本語で読める設定がありますのでいちいち翻訳しなくても読める点もいいですね。


第 7 章


最後に
ここまで読んで頂きありがとうございました。

とりあえずコイン収集を始めるにあたって必要なことはお伝えしました。


結果的にそこそこな文字数になってしまいましたが、あなたにコイン収集の良さが伝われば執筆したかいがあります。


しかしながらまだまだお伝え出来ていない部分もたくさんあります。


コインの種類は本当にたくさんありますしそれぞれの国によってもコインへの考え方は全然違います。


今回のマニュアルではあなたに私が普段使っている武器をお渡ししました。


正直、手札を見せ過ぎていると若干思っていますが、こちらの本気度が伝われば幸いです。

 

今はネットで世界中のオークションやコインショップにアクセスできる時代です。

私は実際自宅に居ながらコインの売買を行ってきました。


思っている以上に簡単に売買出来ることに最初の頃は驚いたものです。

もちろんあなたも出来るようになります。


そして様々な知識を吸収した上で、日本国内で行われているコインイベントにも参加してみると良いでしょう。


実際に大量の貨幣が展示され賑わっている会場に行くとコレクターの熱量の高さに驚くと思います。

その中の一人に私もいるかもしれません。(笑)

 
知識を吸収し様々な良いコインを見て学べば、よりあなたのコレクションは、上質で唯一無二のコレクションに近づくでしょう。


投資としてアンティークコインを収集するもよし


趣味としてアンティークコインを収集するもよし


高所得者で資産を次の世代に繋げたいという方は、相続税の節税に活用できる可能性があることも非常に重要な点です。


様々な機能を持ったアンティークコインを、最高に楽しむ為のお手伝いが出来れば幸いです。


ご質問やご相談があれば気軽にご連絡ください。

まずはヒヤリングをさせていただき、現状と今後どうしていきたいのか教えて頂ければと思います。

 
コイン収集に関する疑問について分かる範囲でお答えしますね。


私は様々な思いの詰まったコインを扱うのが好きです。

 
そんな人の営みが最大限に学べる最高の趣味であるコイン収集を楽しんで下さる方が一人でも増えたら、コイン業界ももっと盛り上がりますし売買もしやすくなると思っています。


私の活動で少しでもコイン業界が盛り上がってくれたら嬉しいです。


人生は一期一会です。

 
せっかくなら一緒に楽しみながらコインを集めてみませんか?

それでは最後まで読んで頂きありがとうございました。


Rulers’coins(ルーラーズコインス)
店主 原田 英海


※資産運用についてのメルマガもあるんで良かったら登録よろしくお願いします!

「初心者でも年利20%を達成するアンティークコイン運用術」

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登録して頂いた特典として

【実践編】コイン相場判断マニュアル

を書き下ろしましたのでぜひ読んでみて下さいね。





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