【大人になってから絵が描きたい人のための三ヶ月上達法の前準備】という記事に対しての反応を受けて

こちら沢山の方々によって話題に出していただいたりしていただき本当にありがとうございます。
自分は物事を考えたり、言語化したり、おしゃべりしたり、他人の視点の意見を聞いたりするのがとても好きなのでTwitterでこの記事に対してたくさんの反応を見るのがここ最近の楽しみでした。

肯定的な内容も大変嬉しく、否定的な内容も発見があり
そういったことをする中で「言葉足らずだったかも」「自分より言語化が上手すぎる」などこの記事に対して沢山考えることがあってとても貴重な体験をさせていただきました。
重ねてお礼申し上げます。

さて本題です。

この記事の中で指摘された主に3つの事柄について補足していきます。

先に言っておくとあくまで補足の記事ですので、多くの人にとっては深い内容とかではないと思います。


その①特殊能力

そもそもなんで現職のイラストレーターはこんなことを言ってしまうのかというと、あくまで想像なんですけど

模写をするための目の力、っていうのが特殊能力だと気付いてないんです

誰もが見ながら描けるって思ってるから言うんです

このような書き方をしたところ「特殊能力とかいう言葉で逃げるな」とか「その力を持つ人もあなたのいう『気付き』だったのでは? ちょっとおかしいな」という言葉を頂きました

一応この文章には続きがあって、結論として

じゃあ更に、なんでそう思ってるのかというと子どもの頃から絵を描いてきたからなんです。
(中略)
子どもの頃から絵を描いてきている人たちは、まず鉛筆一本で見たものを描けるようになるまで努力出来た子どもだったんです

とこう書いてある通り、才能とかではなく努力をした結果として「特殊能力」という言葉を使っていたのですが
上手く伝わらなかったようなのでここの補足です。

改めて才能って意味では使ってないです。

ただ、模写をするための目の力って、写し取る時にしかほぼ使わないと思うんですよ。

例えば木の棒を振っていたら得る腰を捻る力、捻り方っていうのは
それは野球で使ったり、テニスで使ったり、あるいはそれを最小限に抑えて短距離を走ったりなど色々応用出来るんですよ。
何かものを投げたりするのも、野球だったり、バスケだったり、ソフトボール、あるいは学校行事の玉入れとかもそうかな。

でも目視で比率を測ったりする目の力、使い方っていうのはやっぱり模写とか写真を撮る時とか、かなり職人的で限定的、つまりは特殊な用途にしか使わないものだと思うんです。
ギターとかベースをやっている人が、指を伸ばした状態から薬指を一切動かさず、小指だけ曲げれるようなスキルもそうですね。

そんな他に応用出来ないすごくユニークなスキルっていう意味での
特殊能力っていう言葉を使っちゃったんですよね。
それが恐らく他の人には才能っていう解釈にしちゃったのかな、って思いました。

その②-1ポーマニをやると絵が嫌いになるんじゃないか

お絵かきしたい!っていう人に
じゃあポーズマニアックス(180秒ドローイングをするサイトの通称)で勉強しようか、というのはかなり難易度の高いものだっていう話

これはいくつか反応を見た中だと結構多かったですね。
他に似たような話だと「自分のような絵が嫌いでも絵が描きたいって人だと練習がそもそも嫌」というつぶやきも見ました。

ただ記事のタイトルって
大人になってから絵を描きたい人が始めるべき練習」ではなくて
「大人になってから絵が描きたい人のための三ヶ月上達法の前準備」というところがポイントでして

「大人になってから絵が描きたい人」のための「三ヶ月上達法」の「前準備」でもなくて
「大人になってから絵が描きたい人のための三ヶ月上達法」の「前準備」なんですよ
ここに関しては切り方の問題でしたね。

そもそも、三ヶ月上達法をやるぞ!!ってやる気になっている人があの記事のメインターゲットなんですよ

注意点では

・三ヶ月上達法をベースにしてます。イラストレーターのさいとうなおきさんが紹介しているものなので詳しくはyoutubeなどで(【完全版】イラスト最速上達法【再放送】)

途中の文章では

三ヵ月上達法、これは他のイラストレーターもオススメと言っているようにかなり効率的だと思いますのでこれをしていくためのお話

大人になってから絵を描きたくなった自分のような人は

絵で表現したくて一から始める人

こういったように
そもそも何かしら表現がしたい、作品を作りたい、三ヵ月上達法を使って上達がしたい人のための記事だったんです。

「絵が嫌いなんだけど」「練習したくないんだけど」っていう人のための記事ではないですし
「絵を描きたいならポーマニをやろう」って話ではなく
「作品を作りたい、表現したいという目的で絵を描きたいのならポーマニという練習を推す」という記事なんですね

目の力を使う模写の話も
三ヵ月上達法というものの中身を見ると、模写が必須なので、そこがちゃんと出来ますか?という話でもあるように
三ヶ月上達法をする、のが前提の話なんです
楽しくお絵かきをしたいって人のための話ではないんですね。


なので
あのキャラが描きたい!!とか
あのワンシーンを描きたい!とか
キャラのこういう衣装を着せてみたい!とか
そういった作品を思い描いて
そのために三ヶ月上達法をするぞ!っていう人にはしっかりと寄り添った内容を書いたつもりです

改めて三ヶ月上達法をやって、上達したい、作品を作りたいって人は見る力というものを養って頂ければ、と思います


その②ー2ポーマニをする前に直線を引く練習とか、図形を描く練習をしたほうがいいんじゃないかという話

これはそうかもしれないし、いらないかもしれない
6:4で直線とか図形を描く練習はした方がいいって考えてはいます。
これは素直に受け取りたいです。

何故かというとポーマニで実際に見る力を使ってモデルを描こうとした時に、目視でキーポイント同士をくっつけた図形を、実際に近づけるためにも図形や直線は描けたほうがいいですね。


えびふりゃさんのイラストを参考にさせていただいております(@ebihurya332)

この部分ですね
鼻と両目頭を結んだ時の三角形をどれだけ近づけるかというのが大事なので描けるようになっておくのは大事かもしれないです。


ただどうして4:6で反対するのかというと
自分の言ってる模写というのは、描く力をあまり必要としないからです

例えばですね
肩から肘までの上腕、肘から手首までの前腕って等しい長さなんです。
手首から拳、拳から中指までって同じく等しい長さです。
顔のパーツって左右対称で、体自体も左右対称

これら自体は知識なので、そちらの勉強をしないといけないんですけど
他には自分の言った

キーポイントを結ぶ、角度を見る、ラインを引いて全体の位置関係の調整

今太字で描いたところは描くためのものではなく
作図するためのものとして使うんです

自分はあのnoteの記事内で
胸郭を描いて、次に骨盤を描いてとか実は一度も言ってないんですよ
鎖骨と中心線はキーポイントとして見るんですけど、人体を描こうとかではなく
モデルと同じものをキャンバスにどう写し取るかって話が中心なんです

言ってしまえば、初心者だとしても、絵が下手という人でも
写し取るという手段だと、絵を描く能力っていらないんですよね

自分があのnoteの記事で言ってるのを大きくまとめると

作品を作りたい!

模写をして気付きを得よう!

作図をしよう!

という話なんです

頭が描けて、体が描けて、手足が描けるようになって、ポーズを取ったものが描けて、そして作品に繋がる。
多くの人のイメージとしてはこういうものだと思うんですけど
少し上に書いたことを思い出してもらいたいのですが、前のnoteの記事では
作品を描きたくて三ヶ月上達法をやる人」がメインターゲットなんですよ。「上達したい理由≒作品を描くこと」が最終目標と定めている人。
そして模写があの記事の話の多くを占めてるんです
つまり

こう言いたいんです
好きな絵師、参考にする人がしている
「頭の形」「体の大きさ」「手足の描き方」「ポーズの取り方」を一人に絞って写し取ることで学びや気付きを得るんです
そして

作品を作るために
全く別のアプローチから仕掛ける
絵が下手とか初心者とか、デッサンとかイラストの技術はいらない
見る力ただ一点を育てて
それで模写を行うっていう話

これが4で反対する理由なんですけど
でも、図形は描けた方がいいかなぁって思うので、6は賛成です

その③ 180秒ドローイングって、何で時間定めてるの?

これは…確かにその通りです。
②ー2で書いてあるように作品を描くために模写、模写をするために作図をするんですけど
180秒っていう時間設定はこれ自体に意味ないですね

この意見を見た時にその部分を修正しようかと思ったんですけど、話題に上がっている中で修正するのってちょっと抵抗があるので落ち着いた時に修正します
(話題に上げている人同士で、持っている情報がそれぞれズレてしまうのを避けるためです、ご了承ください)
がっつり時間をかけて見る力を育てた方が良いですね
これは同意です、そして後で修正します、すいませんでした。

ちなみにどうして180秒で定めたのかというと
自分は質と一緒に量もある程度こなすべきだって考えているからです。
この場合の質は、見る力を鍛えるためにじっくり取り組むべきという話でその数をたくさんこなすというのは両立がやや難しいと思います

自分ってかなり凡人なんです。
勉強しないとテストの点数は落ちるけど、ちゃんとやればある程度点数もらえたんです。
数学で新しい公式が出たら、何度も練習問題をこなして、ようやく頭の中に入ってくるような凡人なんです。
そんな自分が、数年間のアドバンテージを取られてるイラストの世界に挑戦しようとしてるんですね。
だから上手くなるために、回数をこなすために、回転率を上げるために180秒って設定したんですけど
あくまでそれは自分のための秒数
だったんです

ここは自分の環境を押し付けてしまいました。
なのでここは申し訳ないのですが、後日修正しようと思います。

指摘してくださった方ありがとうございます


最後に

本当に色々な意見を言ってくださってありがとうございます。
自分は最初に言った通り、おしゃべりも好きだし、言語化も他人の意見を聞くのもすごい好きなんですよ。
だから本当に最高に楽しい時間を過ごさせていただきました、ありがとうございます。

ただ、一個だけ言うと
これはあまりネガティブな感情が働いていないし、笑っちゃったんですけど
自分のあのnoteを紹介している人の方がバズったのは正直面白かったです

一切ネガティブな感情が動いてないかというとそれは嘘になるのですが
やっぱり、あの記事の反応を見るのに自分の引リツではなくて、あちらの方の引リツをみないといけないですし、流石にあちらの方のリツイートを追うというのはあの速さだと拾え切れないんですよね

今回の指摘って、絶対拾えてないところがあるんです。
それだけちょっと残念だったかな。
いつか自分のイラストで目標を越えたいなって思います。

それでは長い時間ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?