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生き物なんかきらいだ:ミニチュア・ピンシャー

ひとり暮らしの学生時代、稼いだバイト代で、犬を飼った

毛が短くて小さな体をプルプルとふるわせていた

すがるような眼でいつも体のどこかを私にくっつけていた

親に仕事と犬がばれ、犬は没収、仕事はやめさせられた

久しぶりに会った犬は男盛りで人を見下すように高い塀を乗り越え

近くの女に会いに行った

ある日、車に轢かれたのであろう、足を引きずりながら帰ってきたという

傷がいえる間に去勢もした

でも、奴は隙をついて塀を乗り越えた

人を見下すように、意気揚々と

それっきり
奴の姿を見ることは無かった


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