タケコさんにグラレコインタビューした話
そんなに頻繁に会うわけでもないが動向は気にしており、人生の悩みを相談するわけでもないがたまたま節目の時期にお話することが多く、人となりをよく知っているわけでもないが信頼がおけるタケコさんに、インタビューをしました。タケコさんとは彼女が死ぬときに看取る約束をしていて、端的に言うと私はさっぱりとした彼女のことが好きなんである。
彼女は「インタビューをしあう」というAdvent calendarの企画を数年前からしていて、私は私で試したいことがあったので、今回乗っからせてもらいました。インタビューしたのは11月22日だというのに、あれから1ヶ月以上も経ってしまったよ。私の不徳の致すところです。私は好きな人に不義理を重ねがちなのです(あかんやつ)。
「インタビューをしあう」と言うからには、彼女が私の話を聞くターンがあるのですが、今回は私がインタビューしたことについてのみ書きます。
⬛︎ インタビューの目的
インタビューしながらグラレコする、の実験。
私はグラレコ(グラフィックレコーディング)をする人なのですが、これを1on1でできないか、インタビューした内容をグラレコで可視化したらどうかと考えました。
人の話を聞きながら手元のノートに落書きをする、は勿論あるのですが、模造紙に大きく描いていくというのはやったことがないのでやってみたかった。できるのか?やったらどうなるのか?(相手も自分も)というのが興味のポイントです。
⬛︎ インタビューのテーマ
友達育休したいよね、の話
これは彼女が以前Facebookで投稿していた内容に、私自身が共感したのでもっと掘り下げたいと思って提案しました。
⬛︎ インタビュー後の感想
難しかったです。もっと工夫が必要。
描きながら質問していると会話のリズムが崩れていく。私が描いている時に待たせてしまっている。結果的に話をしている彼女に時間があるので、(いいか悪いかはともかく)彼女の頭の中で話の組み立てがされてしまい、多くを引き出せないように感じました。
普段のグラレコでは、聞きながら描くということをします。聞いたものを即座に描いてしまうと返ってロジックが通らなくなるので、自分の中で一旦受け止めて再構成して出すということをしている。ある「かたまり」で聞き、「かたまり」で描くという感じ。
そうしていると描いている間に次の「かたまり」が来るので、実際には「聞く」と「描く」は並行作業です。聞こえるものと描いているものは全く違う内容ですが、できているようです(ここの話はまた別で詳しくしようと思います)。
今回インタビューなので、「聞く」「描く」に加えて「話す(質問する、反応する)」ことも必要になるわけですが、それができる作業領域がなかった。まじなかったわ。ノートに落書きするのとは全然違いました。見せる(見られる)っていうのが入るのも大きいかもしれません。さらに、今回のテーマが私の興味のある内容だったために、私が質問して掘り下げていかなくてはいけないのも大きかった。そして私自身が話の方に引き摺られて、描くことが止まってしまうということがありました。
そんなわけで今後の工夫のしどころとして考えられることのひとつは
勝手に喋っててもらう
です。
私が話さなくても、勝手に喋っててくれるとやりやすいと思うのよね。つらつら喋っていたら、こんな感じのものが描けました、とか?
それはインタビューとは言えないのかもしれないけど、グラレコの目的のひとつである「可視化」をすることが何か相手に影響を与えていけばいいのかもしれない。試してみたいです。
勝手に喋ってもらうためのツールも必要だなと考えている次第。お題カード作るとか、双六やってもらうとか。これは色々考えると面白いです。
あとなんかやり続けてたら作業領域が増えるかもみたいなことはあるかな…どうかな…3つのタスクをパラレルでやる…ううむ
⬛︎ 最後に
実験に付き合ってくれたタケコさんには本当に感謝。やってみないと分からないことがあるのは本当だなと思いました。タケコさん自身がこのインタビューでどう感じたかはタケコさんの投稿を待ちたいのですが、まじモルモットでごめんねという感じです。大好きです。
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