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私の漫画道クレイジージャーニー2020(後編)

前回の新海誠展で、漫画家になろう!と決意した私ですが、後編は今年にいたるまでの、2年間のクレイジージャーニーを時系列で書いてゆこうと思います。最後まで読んくださったら、嬉しいわ

編集失敗して、最後のスキ❤️までの空白がすっごくあるのですが、スキ❤️していただけると、さらに嬉しいです

2018年2月の展示会から数日後、はやる気持ちで百均でノートと画用紙を買い、すぐさま札幌で一番大きな文房具屋へ駆け込み、片っ端からペンの試し書きをして、好きな書き味のペンを数種類購入したのでした。PIGMA  STABILO   プラマン MAXONprocolor2 を使って、日々、背景や人物の練習をはじめ、少し慣れてきたところで、キャラクターを考えていよいよコマ割りマンガを描く段階へと入って行きました。不思議なことに、あまり苦労せず、この時点で、今現在の猫姉妹てるはくれはと、友猫えむちゃんがすんなりうまれたのですが、私の漫画人生でスムーズだったのは、この事だけかもしれません…

3月に一度、百均の画用紙で6ページほどの漫画を練習がてら描いたのですが苦行と思えるほど大変で、恥ずかしながら描き終えたころは、もうヘトヘトで雑誌で連載をしているプロの漫画家たちは、編集者からのダメだし、自分の作品の人気動向、これからの作品の展開を考え日々描き続けているのだから漫画家って神と心底、思ったのでした…

そのあと、夏ぐらいまでコピックで色塗りの練習をして、コピックだけだとうまく塗れないので、色鉛筆とともに塗ってみたりと、自分なりに試行錯誤しながら、何だか子供の頃に戻ったみたいに毎日、絵描きに励んでいましたが、いつまでも、このまま楽しんでもいられないし、投稿作品をいよいよ描くにあたって、デジタルツールで描くのがきっとマストだろうなーと、思いはじめていた

7〜8割の漫画家が、デジタルツールですでに漫画を描いていて、自分も遅かれ早かれ使って描く段階に来てしまったなぁと、思っていた頃、夢中になって読んでいた漫画家さんがいる…

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市川春子先生です❤️❤️

宝石の国も、もちろんもっている❤️同じく札幌在住なのも嬉しい😆雑草という名の草などないように、漫画の線も無駄な線などというものは無いとはいえ、ものすごくスタイリッシュで線が洗練されていて、漫画だけど、デジタルアート作品な感じすらする。無機質でファンタジックでたまらなく好きだ。たまたま立ち寄った本屋で一目惚れして即買いしたのは久々で、衝撃的だった…


そして、デジタルといっても、一体型タブレットから、モニターを見ながら板タブで描いたりと、さまざまだけど、急に板タブでは描けそうも無いし、そーすると自動的に一体型。だけど一体型だとどうしても高くなる…

そんな感じで悩みながら迎えた9月、ある大変な出来事が起きてしまう…


北海道胆振東部地震


真夜中の地震は、本当に怖かった!そして、2日間にわたる停電の最中、不安で仕方なかったけれど、こう思った

こんな感じでさ、人生なんていつ、何があるかわからないんだから、後悔のないように、私は生きたいな…と…

これを買うしかないな、と思っていた、現在も使っているWACOM DTH-W1320(CPUは一番上のにした)使っての創作活動は、10月1日から始まった…

タブレット端末と、キーボード、NASなどを含めると、だいたい25万円くらいかかったかな…新品のタブレットはゴージャスで、漫画家を目指すとはいえ、ただの趣味で終わるかもしれない可能性の方が多い事柄に、「買えばいいしょ」と、承諾してくれた夫にも感謝だけど、やっぱりちょっぴりクレイジーだわなぁ

今でこそ、何とか機能を覚えて描いているデジタル漫画ですが、覚える時は大変でした。レイヤーって何?のレベルからでしたから

時々、自分はとんでもない選択をしてしまったのではないか?と軽くえづきながら、10月いっぱいを勉強にあてて、とりあえず、何となくでもいいからと、11月から24ページの作品を描くことにしたのですが、今思うと、無理矢理でも決めたページ数の作品を、投げ出さないで描き切れたのが自信になって、その後にも心理的にプラスに働いたと思います

もし、これを読んでいる漫画家志望の方がいたら、気に入らない作品でも、投げ出さないで最後まで描き切る癖をつけたら良いと思います


そして、描き切ったあと、泣いてしまった。もう、内容の出来なんて、このさえどうでもいい、長時間座ることさえ出来なかった自分が、諦めやすい自分が、頑張って座って、とんでもない夢を見てとうとうここまでよじ登ってきて、憧れのデジタル漫画を一本描きあげれたことに、感動してしまったのだった…

そして、私は多分、漫画を通して、ものすごく感動したかったのかもしれないな…と、思った

だけれども、夢は漫画家になることだから、ここで終わってはならんのじゃ

涙をぬぐい、次はいよいよ

プロの編集者に見てもらわなければならない

そこで、色々と調べたら、講◯社で立ち上げた、DA◯S  NEOというネットの漫画投稿サイトが存在することを知ったのでした。デビューがどうのではなく、編集者からうまくいけばコメントをもらえるようなので、コメントをもらえることを祈って投稿することにしたのです


投稿用の作品は、2019年2月からコツコツ描き始めたのですが、その時の作品がこんな感じ…

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主人公は人間の男子wで、お兄さんの飼い猫が、てるくれ姉妹と、えむちゃんで、お兄さんの彼女もいたりと、人間メインのラブストーリー仕立てで、今のnoteでの作品とは全く違う内容でした


結局、編集者からのコメントはなく、今では作品も削除してしまいましたがコメントつかないかなーと毎日チェックしていた最初の頃、その投稿サイトで偶然目撃した、お笑いのコントのようなエピソードがあるのですが、このサイトには、本当にへのへのもへじレベルの漫画を毎日、くる日もくる日も投稿する人が一名おったのですわ、ある日、編集者もイライラが溜まりに溜まったみたいでな、へのへのもへじ野郎の作品の横っちょのコメ欄にな

「きちんと描いて下さい、漫画になっていません!」

って、コメント書いているんですよー

ちょっとー、へのへのもへじがとうとう、コメントもらっちゃったよーw

そうか、こういうかたちでコメントを編集者に書き込ませる手段があったかと、笑ってしまう。へのへのもへじ、中々やるな。策士か?

へのへのもへじ元気かな…

因みに、この時の私の作品を、ここnoteでプロの漫画家と繋がりもなく、孤独に毎週、作品を更新していた頃の私に声をかけてくださったのが縁で、今では私の師匠である、梅熊大介先生が、投稿作品を実は見ていた事実を今朝知って、驚愕したのですが、縁というものはすごいですねぇー。今朝は、本当に驚きました‼️先生、もっと早く言ってくださればいいのに😁

そして、あぁダメだったかぁと思いつつも、下を向いてばかりはいられない、立ち止まると動けなくなるから、何となく気持ちも一新させるために、MOEの絵本大賞に応募することにしたのだった。8月いっぱいはMOEに捧げたのだった。その時の作品がこちら

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そうです。ヘッダーに使用した画像が、MOE絵本大賞に応募した作品なのでした。ブレずにてるくれが出演ちう。ピンクの髪はゆきつや姫❄️

今のnoteでの、てるはくれはの連載が終了した後は、次は絵本っぽい作品も良いかなぁと思っています。ゆきつや姫、また描きたいなぁ

そうそう、題名は「あっぷる ぼんぼん」

で、結果は、一次予選通過できませんでした。わかっていても、作品が返却されて家に返ってきたら、悲しかったね…

でも、この作品を描いている時、ショートカットキーを覚えた方が良いことや、ひらがなで文章を書くと、すごく優しい気持ちになることを発見したのでした…

しかし、こんなことばかりじゃ、近いうちに漫画を描くことが苦しくなって中途半端にやめてしまうかもしれない。描き続ければこそ、未来の可能性が僅かでも広がるわけで…と、ネットをうろついているうちに、ネット漫画家の方のブログに偶然行き着き、その人はこう書いていたのだった

漫画家というのは、他者から自分の作品でお金をいただいた時点で漫画家となる。だから、自分の作品で1円でもいただいたら、胸を張って漫画家として頑張りなさい

シンプルだけれど、理屈は確かにそうだ

漫画家は、歴然としたヒエラルキーはあるけれど、国家資格とかじゃあない

ずっと、出版社で連載して、書籍化して、初めて漫画家なのかと思っていたけど、もうこれは昔の王道で、大御所が昔はだまっていても、描いたら本が売れてたけど、今は売れない…って言ってたもんなぁ。すばらしいレベルの絵を描く漫画家が、本が売れないから、作品が人気ないからと、バッサリ切られる出版社でのデビューに、そんなにこだわらない方が、自分は良いんじゃないのかなぁ。年齢も、体力的にも無理なんだよね、おそらくさ…

そう、思った…

そして、どんどん調べてゆくうちに、ここnoteのことを知る

自分の作品で、他者からお金をいただく!一回、お金をいただく!漫画家ヒエラルキーの下に滑り込め!頑張れ自分、夢を叶えろ!

それが、私のスローガンになった

2019年、9月の中頃、てるはくれはを描きはじめた…

描きながら、思ったのは、自分との約束ごとだ

自分なりの可愛いを追求してみること、毎週木曜日更新すること、お休みする際は告知すること、残酷だったり、不幸なことがない世界を描くこと、少し嫌なことがあるからと、コロコロと作品を変えないこと(作家アイディンテイティーが育まれない)漫画家としてのペンネームは、ロメル・ルカクをリスペクトして考えた中嶋るかくを生涯使うこと

だった…

そして、12月3日、5話描きためたところで、いよいよてるはくれは、ここnote でスタートする

そして、開始から約2ヶ月ほど経った、今年2020年2月14日

この作品を更新した翌日のことでした…

とうとう、自分の作品でお金をいただくことができたのです!!

漫画家になりたいと願い、ずいぶん苦しいときもありましたが、自分なりのゴールをするまでに、2年の歳月が経っていました


その時に、サポートとしてくださったKEN壱.S–蜃気楼旅団さんからは、とてもあたたかなメッセージまで添えられていて、感動してしまったのだった

私は、タブレットPCの前で、声を出して泣いた

感謝という言葉では言いたりないです。本当に本当にKEN壱さん、ありがとうございました!!!


そして、最後に私の漫画の師匠、梅熊大介先生が描いてくださった、てるはくれはファンアート❤️で締めくくりたいと思います

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研究熱心で、DA◯S NEOのこと、ずっと言わないでくださって、絶妙なタイミングで言ってくださってありがとうございました😊古傷だろうなーと思ったのかな?先生、すごく優しいものね


それでは、長い記事でしたが、ここで終わらせていただきますねー


皆さま、来年もよろしくお願いいたしますね❣️

もちろん、私のクレイジージャーニーは、まだまだ続きますよ























❤️❤️石屋製菓『白い恋人』の購入資金にさせていただきます❤️❤️