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「ウエア」という ware と wear のイメージ

読んでくださったみなさまに、お詫びがございます。
前々々回のnoteの「ウエア」の英語の綴りが間違っていました!
お詫びいたします。ごめんなさい!!

コンピュータの「ウエア」の綴りは「wear」ではなく、正しくは「ware」です。

ハードウエア  × hardwear   ○ hardware
ソフトウエア  × softwear   ○ software

思い込みの間違いでした。大変失礼いたしました。

【ware】
製品、器物、品物、用品、瀬戸物、陶器、(通例店に置かない)商品、売品
★通例複合語の後部要素として集合名詞をつくる. 近年は「ソフトウェア」の意味での造語が目立つ  (Weblio 辞書より)

どうして、思い違いをしていたか、考えました。
(ちゃんと綴りを確認しなかったのが、そもそもですが、再発防止のためと、このアクシデントが何かのきっかけになるかもしれません)

で、発音をみてみましたら

ware  発音記号・読み方 /wéɚ(米国英語), wéə(英国英語)/
wear  発音記号・読み方 /wéɚ(米国英語), wéə(英国英語)/

発音が同じなのですね。。

因みに、where も (h)wéɚ(米国英語), wéə(英国英語)/
発音がほぼ近い。

ということは、
音を聞いただけでは、どちらの意味にも行ける(多義的)ということなのですが、英語を母語とする人も同じような感覚なのでしょうか。

言葉は「音」から生まれていますので、wear と ware の発音が同じということに、興味がむくむく。

例えば、日本語で「さき」という言葉は、「先頭が飛び出していく様子」を表す言葉で、同じ発音をする「咲」「先」「裂」「崎」はすべて同じイメージを源にしています。
他にも
「め」の「目」、「芽」
「は」の「葉」、「歯」、「破」
「はな」の「花」、「鼻」、「放つ」の「はな」、「話す」の「はな」
は、みんなもとの意味が同じなんです。
なので、そうした目で、二重三重の意味を重ねて古い時代の文章や和歌を読むと俄然と理解が深まります。
音だけのコミュニケーションだったのが、文字を使うようになって意味が細分化、厳密化されていったのですね。

これって、人類共通のことなのでしょうか。

それで、 wear と ware の語源や語根をみると、

【ware】
印欧語根
wer- 認めたり理解すること、見張ったり警戒することを表す。(例 aware)

語源 
From Middle English ware, from 古期英語 waru, from Proto-Germanic *warō, with meaning gradually shifting from guard, protection to an object that is in possession, hence meriting attention, guarded, cared for, and protected.

ware は、「守るべきもの」「保護すべきもの」として他者との間で共通認識が持てること。すなわち「見張ったり」「警戒する」ことが必要になることが、奥にあるようですね。だから「品物」「商品」というものになったのでしょう。

一方の wear 。

【wear】
(コアの意味)身に(ぴったり)つけている。
「長く身につける」から「すり減る」「疲れる」へと展開

印欧語根
wes- (衣服を)着ることを表す(wear, vestなど)。印欧語根eu-の拡張。

こちらは、人が身につけるもの。着るもの。ですね。

それで、改めて
こうして、二つの言葉を比べると、

中にある存在が、
「モノ」の場合「ware」で
「人」の場合に「wear」となる
と、みることもできそうです。(あくまで仮説です)
そして中の存在が「空(くう)」の場合に「where ?」なのかも(これも仮説です)

でも、綴りが違うことは違う。
改めまして謹んで誤りをお詫びしつつ、
先のnoteの記事は、こうした勘違いがあった時の、仮説の展開と思っていただけたら幸いです。
大変失礼いたしました。



(追伸)
私的には、間違いのおかげで展開できた思索の結果はキラキラしてたので、

コンピュータは「データを麗しく変身させる」ブラックボックス

と思って、コンピュータに向かいたいです。その方がワクワクしそう。


そして、翌日談のこちらでは、デーブ川崎さんは、多義的にとらえつつ、最初からちゃんと wear と ware を使い分けられていらっしゃいました。(感謝)



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