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作品集

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ネット物書き・御子柴流歌が書いたモノを集めてみました。
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2021年10月の記事一覧

『ヌーヴォーとヴィンテージ』【#短編小説】

 ――むしろ『超短篇小説』かもしれない。  っていうか、そうだね。  1000文字すら行ってないです。 『ヌーヴォーとヴィンテージ』 「んーっ! うぉいしーっ!」 「『うぉいしい』の?」 「そ。ただの『美味しい』との差別化、的な?」  食後のバニラアイスに舌鼓をうつ彼女の頬は、アイスよりもよく溶けていた。   お気に入りのそれは、乙女のなんとやらなどを考えた上で週3回を限度にしている。  毎日食べるよりも喜びが大きくなるらしい。 「なによ。その顔」 「なにが?

『眼鏡越しのあなたと私』【#短編小説】

あらすじ  暮れなずむ空、教室。  イイ雰囲気、のはず。  ――「カワイイなぁ、って思って」  そんなことを言う彼の視線は、やっぱりちょっとメガネに行ってる。  これは生粋のメガネ女子と生粋のメガネフェチによる、夕暮れ時のひとコマ。 その想いが ちからをくれる 「ちょ、ちょっと待って」 「ん? 心の準備?」 「あの、えと……。うん、そんな感じってことで」  小さい頃から、私は視力は悪かった。  そのおかげで小学校に入るかどうかという頃から、眼鏡は私のパートナーだった。