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ツイステッド都市計画「時計の街」をみてみよう!

こんにちは。またまた来てしまいまねしたツイステットワンダーランド里帰りシリーズ。しかも薔薇の王国編ときていままでとうって変わった地図にワクワクが止まらない筆者です。
最近リアルが忙しくため込んでる記事がありすぎるのですが。
やっっぱり新しい地図には食いついてしまうのが我が定め。ついつい元ネタどんな地域かなと調べていたらある程度まとまったものが出来てしまったので書き溜めた次第です。

※ATTENTION

こちらはツイステッドワンダーランドのメインストーリー最新イベント「ラビットフェス」関するネタ考察です。
そのためイベントストーリーのネタバレおよびリアル土地事情等をガッツリ含みます。ご了承の程よろしくお願いします。

①時計の町を地形から見てみよう

まず。時計の街はなだらかな丘の上にある小さな街です。更に丘の高台に街の中心部があり。時計のようは円を描きだんだん裾野側へ広がっていった街というところまで分かります。

更に言えば地形に合わせて
街の中心から展開しているオレンジ色の線が旧道(川から先は昔水路として使われていた?)と。
後々新しく引かれただろう大きな道路。
という主に二つの道がある上、それぞれ道沿いに家が建てられていっているのを見るに

より細かく街のできた順番を精査していくとこのような順番だったのではないかと予想してます。
更に言えば
⑤の大きな道路は恐らく薔薇の王国首都までほぼ直通で行ける道だと思ってます。

なんたってハートの女王に仕えた白ウサギの伝承にあやかった「シロウサ宅急便」が出てきてしまいましたからね!
イベント中でも白ウサギは女王様のために奔走していたと言ってますし。いつでも王様が居る首都に向けてひと駆けが可能なお土地柄だとおもうのです。

補足解説①・暁光の国との差異

ところで、円形状に広がる街といえばつい最近見た記憶がありますね?

そう2月の「タマーシュナムイナ」にて出てきた暁光の街です。しかし「時計の街」と形状がかなり似ているにも関わらず成り立ちが全然違うと感じています。
その最たる理由が道路の引き方です。

というのも暁光の街は街の中心は公園にし。円状の道路から放射線状に大道路を通し、中心部ビル群へのアクセスのしやすさや。ショッピエリアやホテルと居住域の分離等。道路を利用した大規模な区画整備を一気に行った見受けられる町なのです。

ここらへん。その都度自然や行政側が引いたであろう道路などに合わせて段階的に街並みが形成されてきただろう時計の街とは対照的と感じてます。
同じ円という形状を使いながらここまで成り立ちが違うだろう街を描くツイステ地図本当にすごいな。と勝手になっております。

ん?時計の街がじわじわ増えていった街にしては家の作りに統一感がある?という部分に対して今度は土地モデルの方から探りを入れていきたいとおもいます。

②時計の街のモデルは?

次は時計の町のモデルについてです。イベントストーリーやインスパイア元。風景の様子をまとめると

・オルト君の説明を踏まえるとデュースの住む時計の街は薔薇の大陸南となっていること。
・薔薇の王国は恐らく不思議の国のアリスモチーフのためイギリスがモデルであるということ
・出てきた地図がまさにイギリス!と言わんばかりの丘陵地帯。

以上三点を鑑みるとイギリス南部の町にモデルとなる地方があるんじゃないか。という仮説が立ちます。
加えて、デュースの故郷である時計の町の景色がザ、イギリスの丘陵地帯の風景なのを見るにコッズウォルズ地方なのではないか?と思うのです。

 コッズウォルズ地方とは。イギリス南部にあるザ・イギリスの原風景!って感じの丘陵地帯一帯を指します。有名な観光スポットだと「ストーン・ヘンジ」あたりは皆知っているのではないでしょうか。
この街は昔は羊毛の織物産業。今はまるでタイムスリップしたかのような街並みを楽しめると観光地として親しまれているエリアで、ハリーポッターの撮影等に使われていることも相まり国内外問わずに人気の地方です。

また、コッズウォルズ地方は全般的にイギリスの「特別自然美観地域」というものに指定されており。国立公園レベルの厳しい保護を受けています。
この法律は自然保護という観点であると守りきれないイギリスの原風景を守るための法律であり。
今でも昔ながらの街並みを綺麗に残っているのはこの法律のおかげもあるのです。

更に言えばコッズウォルズの言えばハニーストーンという同材質の石造りの家が並ぶため統一感のある街並みとなっている上。

赤マーカー周辺がコッズウォルズ地方

周囲をイギリス首都ロンドンへ向かう大きな道路が反対の海岸線から伸びている上だいたい首都からの距離は150キロ。2時間〜3時間弱でアクセスできる日帰りが可能な距離であるため。輸送路としての利便性も高く。
加えて街どころか周辺の丘陵地を保護している関係上線路が通っておらず車社会な地域柄。宅配業は生活の上で必須というところまで相まると「時計の街」のモデルとしてこれ以上うってつけな場所なかなかないと思うのです。

ちなみにホワイトラビットならぬホワイトホースという不思議な地上絵があったりオープニングに違い景色の地域があるとのことです。
(みょんさん掲載許可ありがとうございます)


補足解説② イギリスの住宅事情

作中では隣に国立公園があることが示されている「時計の街」ですが元ネタの地方が「特別自然美観地域」に指定されていることわ、イギリスのリアル建築事情を鑑みるに街そのものにも何かしらの保護法がかけられていると思っています。

実際。郷土資料館以外の街の建物の見た目はかなり統一されており。恐らく材質から建物の作りまで一致してるのではないかと思うのです。

実際。同じ小さな街系地図である豊作村は色とりどりの自由な家を建てているため。この違いは意図的なものです。

イギリス本国は伝統建築物の景観保護を積極的に取り組んでいるため都市計画内に保存地区が多数存在しており。保存地区に住むとなると簡単な修復すら役所に申請が必要となるようでして。

日本にもこの手のレベルの保護をする地区自体は存在するのですがwikiの実例を見ると分かりやすいように観光地として割り切った運営されている場所が多かったり(川越や倉敷など)
江戸時代の宿場町など今現在も人が管理はしてるが居住しているかというと…という場もありそもそもの絶対数も少ないです(妻籠宿はいいぞ)

今年たまたま萩に旅行に出かけたのですがその時に地元の方が「保存地区内外で維持管理の大変さが雲泥の差」と色々話してくれたのが記憶に残ってます。

これは地震をはじめとした自然災害がやたらと多いため古から建物は度々作り替えるものという「スクラップandビルド」思想の日本と
地震が少なく外装は昔のまま、内装だけ現代生活に耐えられる「スケルトンインフィル」という改装がやりやすい、石造りの建造物が多い欧州…イギリスでは建造物の保護や居住に対する感覚がだいぶ違うという話なのです。

上の記事を見てもらえると分かりやすいのですがイギリスでは築百年の家の内装を現代ナイズして住むと言うことが普通に行われており。
それ故、竣工時とは家族形態が変わってしまった今は昔の大きな一軒家を階ごと、部屋ごとに分けて住む「フラット」と呼ばれる賃貸住宅が多いという特徴があります。

デュース家の住むアパートもこの「フラット」と呼ばれる形式の賃貸住宅だろうことが作中で示されているので見ていて楽しくなりますね。
それにしてもこの建物壁からして積み石造りだと分かるの。ツイステ背景の凄さだなぁとなりますね。

③時計産業はどこから?

さて、ここまでモデル地方やら法律面やら色々な観点から「時計の街」を見てきたわけですが。
改めて思うわけですよ。

「そういや。何で時計の街なんだ?」と。

いやそらハートの女王に仕えたウサギモチーフだからでは?と言われたらそこまでなのですが
モデルとなった地域が明瞭な以上時計ってなんらかの関連性があるのではないか?と思い調べていたところ、こじつけレベルではありますがいくつか面白い仮説が建てられたので書いていきます。

仮説①有名なフェアリーサークルから。

まずいっこめの仮説は有名な観光地由来である可能性です。
というのも上でもさらりとふれた名観光スポット「ストーンヘンジ」は何かしらの天文学に由来した要塞じゃないかと言われているのです。

さて、今でこそ宇宙の探究のイメージが強い天文学ですが、出だしはそれこそ星の位置や太陽の位置などから暦…言わば季節の巡りを知るところから始まった人類の知恵の編纂です。
実際ストーンヘンジは夏至と冬至の時期に綺麗に中央に日の光が入るような構造になっているらしく、丸く石が並べられた姿からまるで一年を図る巨大な年時計。という発想はあり得なくはないと思うのです。

仮説②古の時計メーカーから。

そして二つ目の仮説はかつてイギリスにあった有名な時計メーカーが由来なのではないか?という可能性です。

というのもそもそも私ははじめ時計の街と聞いてリアル世界にある時計で有名な街。
スイスの「ラ・ショー=ド=フォン」が頭をよぎったのです。

そしてイギリスにはかつて。スイスから技術者を呼び。自国産を目指し、一時期は王室御用達にまでなった時計メーカーが存在したのです。

その名も「スミス」!!!



…真面目な解説をします。

「Smith」はかつてスイスの卓越した時計技術を学んだ方々車産業や軍需産業を見通した上で完全イギリス製を目指した時計メーカーでした。

第二次世界大戦後には王室御用達のジュエリーおよび懐中時計のメーカーであったJWベンソンと提携し完全なイギリス製の美しい時計を作っていたのです。

さらに。この「Smith」という会社は第二次世界大戦後、工場をコッズウォルズ地方のチェルトナムに構えていた時期があったりするのです。

更に競馬ですが競争系のイベントがある「チェルトナムフェスティバル」なるものがあったりするのです。
…ここまで書くとデュースの住む「時計の街」が何故コッズウォルズ地方をモデルにしたのか説得力が高くなるのではないでしょうか?

何より。本来の現実では価格やら色々な理由で幕を閉じてしまったイギリスの時計産業がもし今でも息づいていたらというロマンを見てるようで楽しくなるのです。

終わりに

以上。「時計の街」の地図から見た考察でした。前回の「暁光の街」が街開発の過程話だったのとは真逆に街の保存法の方面で色々想定出来て個人的にはすごく楽しかったです。

他にももっと踏み込みたいところ…例えばエペルの故郷の近くの時計の街はドイツの「黒い森の鳩時計」由来だろうけど薔薇の王国との関連性ってどうなってるんだろうとか。
そもそものディズニーの「不思議の国のアリス」との関わりとか調べたり考えたりしたいことが多すぎて色々追いついてないですが
このnoteはあくまでツイステの地図や舞台背景の細やかさがまさにディズニーランドの世界!みたいな感覚ですさまじさを語る場。
これを見た方がツイステ地図をより楽しむ一助になれたら嬉しい限りです。

さて。仕事が忙しくてなかなか更新できてませんが次回あたりそもそも私がツイステ地図に狂ったきっかけたる世界地図の話出来たらいいな…

あと暁光の街のつづきとか色々溜まってる…頑張らねば。

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