じわあ、と
小さい頃、多分あれは習い事のあと、友達の家で母親を待ちながら、ポケモンを見ていた
つまり木曜の18時半とか
なんでかわかんないけど、どの時計が1番正しいのかな?と友達とハテナ?となって、家の掛け時計と、テレビに映る時計と、テレビのビデオデッキに表示された時計を見比べた
どれも、2〜5分違う
掛け時計は、最初に合わせる友達のお母さんが時間を決められるし、
テレビのビデオデッキは、なんか明らかに早い、
テレビでポケモンが始まった瞬間、テレビの時刻が綺麗に揃った
うん、これだ
その時からの、私の定説は、
テレビに表示されてる時計が1番正しい!ということ
ポケモンが始まった、以外の理由としては、テレビが1番世界と繋がっている気がする
ということ
テレビが間違った時間だったら、時間を謳ったにした番組は嘘になるし、
みんなのうちのテレビがバラバラの時間だったら、ネタバレが落ちちゃうし、
なんとなくテレビは世界規模でみんな繋がっている気がして、テレビの時間が正しいのだ、と信じている
今はiPhoneがあるし、電波時計も気軽に手に入るし、それはきっとめっちゃ正しい
でも正しいっていうか、間違えるはずがないっていうのに近い
正しいと間違えるが、対義語ではないことに気づいて、やっぱりぞわっとする
そういえば、テレビに表示されるデジタル表示の時計、「じわあ、」と変わるのを知っているだろうか
誤差をおさめるための、緩衝材のような効果だという
それを知った時、すんげえ、好き、となった
なんだろ、このデジタルアナログな感じ
真面目には解消できない解像度を、とんちで解消しちゃうテクニック
そのころから、あの瞬間を見れると、すこし浮いた気持ちになったりする
時間と時間の隙間に、放り出されたような
その、じわあ、の間にみんなつぎの時間に備えているのを想像してしまっているのか、すこし急いた気持ちになる