190226_配筋検査

晴天 14.7度

構造事務所のスタッフと一緒に配筋検査へ
前日に瑕疵保険の検査は済んでいるものの今回は、施工精度にも関わる検査

どうやって検査をするのだ?と思っていたら、ひょいと型枠の中に入るスタッフ。

そりゃそうやんな、と思いつつ外から眺めていると、
確認したいところがあるとのことで中に入ることに。

足のサイズと全く上手く噛み合わない。
ツラになっているわけもなく、表面はがたついている。

どんな擬態語が当てはまるのか、よくわからないけれど、

ふわふわ よりも、硬く、
擬音語+擬態語で表すとすると
ウカウカ かもしれない。

すぐ下に捨てコンが見えるのに、浮遊感を覚える。

展望台によくある、ガラスの床の上を歩く時のような「奥と手前」はない。
綱渡りをする時のような(したことないけどさ)、「ぼーっとしてたら落ちる」という用意されたスリルもない。

単なる物理的な、配筋の細さや、特有のテクスチャ、が、スニーカーを伝って足裏を刺激する。いつもの地面とは違う感触、それが「浮遊感」に変わる。

配筋検査は無事に終わった。

中に入り、大きさを何度も体感した。
何歩分ぐらいか、運動でスケールを掴もうと思ったけど、
スムーズに歩けないので全く参考にならず、景色で測った。

店舗・リビング・エントランス・寝室、、
感想として、広くはないが狭くもない、知っているスケール感でない。
まだまだ想像力が足らないのだろうか。

この状態は、インスタレーション的なのかもしれない。
能動的に空間を捉えないと、その場とコミュニケーションが取れない。
自然な態度だと、シミュレーションにはまだならない。

この状態は、いいと思う。
でもまだ能動のレベルが高いから、他者に共有するのには少し屁理屈が必要。

工事を行ってくれているおじさんが言っていた。
捨てコンから高さを測量している、と。
確かに、下から下から作られる。順序があるのか。重力によって。当たり前だけど。

そうなると、それに疑念というか、覆してみたい、と思うのが性ですが。。
いい塩梅で、このインスタレーション的能動性と、建築的合理性が
重なり合わないだろうか。

この現場の進行する中で、その状態がふわっと浮かび上がったら、掴んでおきたい。