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期待のクラシック級3歳馬

お世話になります。ruisです。
今年でこの企画「期待のクラシック級3歳馬」が3年目を突入しました。昨年も沢山の方に見ていただき、本当にありがとうございました😊。
自分で毎年無名のクラシック級馬を推薦し、追いかけることで色々な学びや楽しさ、馬券とはまた違う観点で競馬の面白さを感じながらやっております。

この企画は、ここ2年あえて「GI未連対×重賞未勝利×芝1600m以上」の中から、というハードルを設けてきました。主な活躍馬は、タスティエーラ、ソールオリエンス、スキルヴィング、フリームファクシ、ウンブライル、ダノンベルーガ、サリエラ、エピファニーetc…

そして、今年は更にハードルを高めます!
→【重賞・OP・1勝クラス未出走×芝1600m以上】の中から、現時点で期待している新星6頭を推奨します。言い換えれば、新馬or未勝利戦しか経験していない馬から選ぶということです。色々分析を重ね、各評価基準を数値化、その中で生き残った6頭が今年の推奨馬となります。

⚠️
※ いくら期待馬でも、そのレースへの適性や状態、メンバーの横の比較など色々考慮しなければならない部分もありますので、競馬予想とは切り離した形で今回、このコラムを書いております。
※短評の最後にクラシック期待度を★星(満点5)で評価しています。

今年も、宜しくお願いします!

クラシック期待馬

①ジャスティンミラノ

新馬のレベルが高い。実力がしっかり求められる東京2000mで番手から折り合い、じわっと加速するような形で後続をちぎっていった。この2000m戦を番手から力強く抜け出す走りができる2歳馬は、体力と能力が備わっていないと出来ない走りで、関西馬がわざわざ遠征してまで勝つ走り、先々明るい。
当時の2着ルメール「走ります。」、3着田辺J「走りますね。」と自分が乗った馬を走ると断言し、更に4着石川J「今日は上位3頭が強かった」と認めている。その1番前にいた馬がこのジャスティンミラノであり、「強いです、未来がある馬です」とマーカンドの力強いコメント。Sペースでも1~4着間のタイム差0.8秒が物語るこの馬の将来性の高さ。ダービー1本化すれば、かなりやれる自信がある。

◎期待度:(★★★★☆)4/5

 

②バードウォッチャー

この馬は、非常にセンスがいい。新馬戦は、タイム・ラップ・勝ち方、共に地味に見えるが、道中での折り合いや競馬の順応力が非常に高く、頭の良さ(賢さ)を感じた。まだ鞍上に頼る部分もあるのだが、素直に反応するから大崩れが少ないはず。しかも、レース後の口取り式の際、ずっと微動だにせず、堂々と落ち着きはらっていたのがとても印象的で、2歳馬があれだけ堂々と口取り式に挑めるのはまた違った意味で大物感がある。陣営も口にする手間がかからないことは、イコールで距離への融通性にも繋がってくる話で、レース後のルメールから距離が伸びても良さそうというダービーを意識させるような発言があり、「凄くいい感じ」と絶賛だったからね。一応今週、京成杯に出走予定。まだ肉体的に頼りない面があるが、どこまで能力でカバーできるか注目。
あと、最後に。実はこの馬の新馬戦の時、国枝先生のトレードマークである "白いシャドーロール" がついていなかった。これは何かあるのでは?と色々探ってしまう珍しい事象。色んな意味でこの馬には注目している。

◎期待度:(★★★☆☆)3/5

 

③ビザンチンドリーム

走る。過去の名馬級の数字を残した新馬戦。阪神内回りは、加速ラップになりづらいコースで…12.3ー11.7ー11.5ー11.3。走破タイム2:01.4。過去に、同コースの2歳戦でタイム2:01.4以内×自身の上がり3F33.9秒以内×ラスト1F11.3以内をマークできた馬は、歴代この馬のみ。しかも、当時風の影響で上がりのかかる日だったにも関わらず…まさに1頭だけ脚の回転が違う走りで一気に他馬を抜き去っていった。もう1つ強いなと感じたのが、4コーナー手前で鞍上ムルザバエフが軽く促したら即反応してしまい…前にいた10番の馬に接触しそうな勢いで頭を上げてリズムが崩れた。本来なら、距離ロスしないようにスピードに乗りつつ10番の後ろで我慢させて直線外に出すのが理想なのだが、10番の馬の手応えがなかったこととあまりにも本馬の手応えが良すぎてコーナー部分で捲るような形でスピード乗りしてしまったから、距離ロスは大きく出た。この時ムルザバエフも「もういいわ、行っちゃえ」と思ったはず。それでも直線向いてからラストまでスピードが落ちないのだから、馬の能力が違う。強いわ。
まだ荒削りな分、今後しっかり競馬を覚えて、センスを磨けば大きい所は狙える馬。

◎期待度:(★★★★★)5/5

 

④トラジェクトワール

未勝利戦の末脚は光った。新馬5着から約5ヶ月で大きく変わり身を見せ、未勝利を突破。特筆すべきは、この馬が記録した走破タイム1:47.5×上がり33.4×ラスト1F11.2。これを「東京2歳1800m×走破タイム1:47.5以内×自身の上がり33秒台×ラスト1F11.2以内」の枠組みの中で集計すると…歴代ドゥラメンテ、タスティエーラ、トラジェクトワールの3頭しかおらず、この時点でダービー馬に肩を並べる形に。しかも、このレースは前半1000m60.0と2歳戦にしては流れたペースの中、直線向いてラスト400m~200m区間で一気に前との差を縮めた脚力を最大限に評価したい。レースラップのラスト2F11.4ー11.2と加速していき前にも余力がある展開を、本馬はそれ以上の脚を繰り出した。東京1800mの平均ラップでも加速とトップスピードに一番なりやすいこの区間でこれだけ速く走れて、自身33.4を繰り出せるとなると本来持っている力は相当なモノだと見て取れるし、後ろからなだれ込むような脚の使い方ではなく、自身の力でタイムを1:47.5まで引き上げている。こういう馬は、ダービーよりも皐月賞で見たいし、重賞でもやれるスピードは持っている。これまで馬が大きく変わり身を見せると、次どんなパフォーマンスを引き出してくれるのか楽しみが広がるし、モーリス産駒という距離の概念を壊してくれるような馬へと成長してくれることに期待したい。

◎期待度:(★★★☆☆)3/5

 

⑤マーシャルポイント

この馬は、雰囲気にスキルヴィングを感じるんだ。黒光りで素材がいい。均整の取れた好馬体で歩きにしなりがある。トップスピードに限界はあるものの、スタミナを要する持続競馬になったら簡単にへこたれないぐらいのスタミナはある。既に有名な話だが、この馬の新馬戦は可哀想すぎる競馬。直線差すためにスピード乗っていた時に隣の馬が左に大きく斜行してしまい大きくスピードを減速せざるを得ず、勝てたレースを落とした。その後の、反動というか…精神的な面で次どんな感じで走るのか注目していたが、心配無用の能力ある勝ち方でホッとした。この馬は、走る。2戦目のレース自体、タフな展開で差しは向いたが、ほぼ同位置にいた2.3着馬を最終的に着差0.5秒、上がり差0.7秒つけれるぐらいここでは力が一枚上だった。その上、ラスト80mぐらいは遊んで走っているし、このタフな展開でも余力があったことに期待が持てる。この馬もタイプ的に皐月賞ではなく、青葉賞→ダービーとかが面白い。
スキルヴィングの果たせなかった夢を掴みとれますように。

◎期待度:(★★★★☆)4/5

 

⑥ニュージーズ

クラシック筆頭格の本馬。何度見ても素晴らしい脚力。あれだけ瞬時に反応して加速でき、ラスト1F11.3でフィニッシュできるのは後ろの造りが良く、身体能力が高いから。中山コースよりも東京とか大箱コースで良さが発揮されそうで、12月デビューだが走りに完成度の高さを感じる。そして、何よりも一番聞きたかった「乗りやすかった」とルメールの言葉。父リアルスティール産駒ということで産駒に多く見られがちな距離への融通が効きづらいという弱点を打ち消してくれそうな言葉。乗りやすいことで、走りにストレスがなく、自然と距離を伸ばしても対応できる下地はある。
これで、リアルスティール産駒初の中山2000m新馬戦勝利。最後まで脚をフルに使えたことから推測する距離への融通性、この時期に冬の中山2000mで素晴らしい脚力を使えただけでも今後に繋がるし、何度もVを見返しているぐらい走りが綺麗だ。

個人的にクラシックのダークホースはこの馬。

◎期待度:(★★★★★)5/5

まとめ

✔︎まとめ

【★5】
→ニュージーズ、ビザンチンドリーム
【★4】
→マーシャルポイント、ジャスティンミラノ
【★3】
→バードウォッチャー、トラジェクトワール
【★2】
→なし
【★1】
→なし

以上が、【重賞・OP・1勝クラス未出走×芝1600m以上】の中で期待する推奨馬6頭の考察でした。

各評価基準を数値化して推奨しているので、簡単に終わるような馬たちではないと思っていますし、少し大袈裟な表現だったかもですが…それぐらい期待度が大きいと捉えていただければと思います。

この推奨した6頭が現時点の重賞活躍馬に逆転できるように応援を宜しくお願いします🤲
また、Xにて「3歳クラシック路線の話」も適当に呟いておりますので、そちらも是非。

最後に…この記事を最後まで読んでいただいた方、推奨馬の素質を高く評価している方などなど、是非いいねとリポストしていただけるととても嬉しいです!☺️
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。今年もクラシックを楽しんでいきましょう👍
 

ruis

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