【新潟2歳S】最終結論

【印】予想
◉エンヤラヴフェイス
○ルージュスタニング

【見解】
新潟2歳S、本命◉エンヤラヴフェイス。新馬の走りが非常に優秀。スタートを上手く決めて、ダッシュを効かせて番手を取る。その後は、リズムよく折り合い、直線だけで5馬身突き抜ける圧巻のパフォーマンス。映像だけでも、ここは力が違った走りな上、全体のラップ→12.7ー12.2ー12.4ー11.8ー11.7ー11.4ー11.1ー12.0をマーク。ラスト1Fは、約0.9秒も減速しているものの、7月時点の2歳馬が出せるような数字ではないことは確か。
これに似たラップが、セリフォスの新馬戦。
→13.1ー11.9ー12.2ー11.7ー11.7ー11.6ー11.3ー11.5。
この両者の共通点が①後半5F58.0秒以内、②テン3F~ラスト2Fまでの約1000m区間を加速ラップで走破、③走破タイム×上がり3Fがほぼ同等、であること。そもそも、7月の時点1600m以上の2歳戦で後半5F58.0秒以内をマークできた馬は、ほんの僅か握りで、ほぼGIを勝利している強力データの裏付けも確保済みだし、新潟で必要な加速力の裏に隠れる…スピードの持続をラップから証明している点は、心強い。しかも、更に注目したいのが…ラスト3~2F区間であり、この部分は中京コースで言う…スパイラルカーブ地点と急坂地点。その地点で、一番速い11.4ー11.1と前半1000m60.8秒ペースにしては、かなりタフさが増すレースの中、ラスト1F12.0まで粘れたという点は高く評価できる。
パドックでは、まだ皮膚がもう1枚被さっているように、叩いた上積みは期待できるし、後肢の着地した際の柔さが父エイシンヒカリらしからぬ良いポイント。この後肢を持っているからこそ、坂路で速いタイムをマークできる証だし、走りも回転あって、四肢のバランスを取るのが上手いから、スピード勝負にでも対応できる下地はある。

今の新潟が、昨年とは全く別物で、最終週の馬場なのに…内は生きているし、簡単に止まらない。外から上がり32秒台でごぼう抜きするタイプよりかは、前目でしっかり位置取れて、早めに自分のペースでその持続力を新馬の頃から示している本馬は、狙いたい存在。

対抗、○ルージュスタニング。父Into Mischiefっぽいダート色をうっすら感じる体型と筋肉を持っているが、走りは非常にトビが綺麗で芝は全然問題ない。何せ…1週前のCWの動きは圧巻で、特筆すべきラスト3F34.8秒は素直に速い。実際の映像でも、併走馬を直線で一気に抜き去り、映像から消えてしまうほど。とにかく走りに成長を感じ、2ヶ月前の新馬よりも多少ながら走りに伸びと間が取れてきている。そんな中で、新馬戦は後に未勝利を4馬身ぶっちぎる2着馬相手に前半1000m62秒の着差がつきづらいレースの中、1馬身半の着差を持てた。単純なレベルの高い一戦を底見せぬラスト3F11.7ー11.6ー11.4の加速値を披露できたから、ある程度率を残せるタイプに育つ。
あとは、この時期ならではの、2歳戦牡馬牝馬の同斤量55キロ問題が、この馬にどう響くか?超加速力タイプでもないが故に、今回4枠から内に潜り、仕掛けが遅くなって差し遅れみたいなパターンは避けたい。また、内が生きている分、外にバラけるのも高く期待できないので、立ち回りが相当重要になる。
外枠に速い脚を繰り出した馬が揃ったが、今年のバイアス的にも過去の走りからも前目でも速いスピードを繰り出せるこの2頭には注目したい。

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