【NHKマイルC】最終結論

【NHKマイルC】予想

 
◎ウンブライル

 
新馬→もみじS2連勝後、勝利がなく低迷が続いているが、この馬の底力とポテンシャルの高さに期待しての本命印。特に、新馬、もみじS、NZTの走りを評価。
新馬戦。スタート出遅れから瞬時に前に取り付き、タメを効かせながら折り合い、テンの2F目から11.5ｰ11.7ｰ11.7ｰ11.3ｰ11.2ｰ11.7の高速ラップをマーク。特筆すべきなのが、後半5F57.6秒。イクイノックスやジオグリフ、セリフォスらがマークしたGIに繋がる後半57秒台数値。また、新馬戦に限定した芝1400m以上で後半5F57.9秒以内をマークできた馬は歴代10頭のみ。今年はウンブライル、リバティアイランド、ライトクオンタムが該当する当たり年になるが、それ以外だと7頭中6頭がGI馬。(ちなみにリバティアイランドが後に桜花賞制覇、ライトクオンタムはデビュー2戦目で重賞制覇)。これを道中楽に追走して、余りすぎの溢れるスピード感から鋭い脚力で直線一気に抜き去り、ノーステッキの3馬身半差完勝は大人びている勝ち方。続く2戦目のもみじS。このレースもスタート出遅れから道中は5番手辺りで流れに乗る。直線向いてからノーステッキで他馬を一瞬で突き放し3馬身差の圧勝劇。この阪神芝1400mにおいて、1:21.5以内かつ33.5秒以内で勝利した2歳馬は歴代この馬1頭のみ。古馬含めたデータなら、歴代7頭。阪神Cでのグランアレグリアでさえ…上がりは33.5秒。そもそも1400mらしい序盤からペースが速くなり追走力が求められ、トリッキーな内回りコースで上がり33.5秒を出すことさえ、厳しい世界なのに…この馬は直線ノーステッキでエンジン爆速は凄い。ただ、追走力が求められているのに、終始追いっぱなし状態で、馬が進んでいかない。ペースに戸惑いがあるのか、ルメールJが何度も口にする "ズブい" は、致命的。そこから、気性面とかズブさが影響してか…阪神JFでは出遅れて終始進んでいかず、しっかり走っていない。クイーンCでも、ペースに乗れず、スタートから最後まで中途半端な追い方と走り方。そこに、対策を加えたのがブリンカー着用で、前走のNZTの前半1000m57.7秒でポジションは中盤辺りになったが、しっかり追走できていたのは好感。更に、スタートして600mの地点でポジションを1つ上げ、その地点ラップが11.5-11.3と加速部分での上げ方なので、想像以上にブリンカーの効果が効いている。ただ、以前からエンジンのかかりが遅い馬でもあるため、鞍上が4コーナー手前でエンジンかけるような追い出し方をしたが、結局ジリ脚で伸びてきてラスト100m辺りで加速して抜き去る走りは、中山→東京への舞台替わりは推したい。このレースのラップ→12.2-11.5-11.3-11.5-11.2-11.9-12.1-12.0。前半57.7秒のHペースに稍重馬場なので、最後ガクンと数字が落ちる所をラスト2F12.1-12.0と加速ラップ。意外にレベルの高さは示されており、追走＋ラストの急坂でラスト1F12.0地点で速い脚を使ったウンブライルのブリンカー効果見直しは必要かと。6着に負けたクイーンCも稍重で1:33.1が出るハイレベル戦の僅差だし、ブリンカー着用するまで彼女本来の走りができていない、真面目に走れていない、など見直す価値はあるし、5戦中4戦がピンク帽の外枠。特に、重賞3走は、序盤のペースが速く、外不利傾向がある中での内容で、今回初めての内枠スタート競馬にいい色が出ると賭けるのも予想のひとつ。相手1頭は、NZTでHペースで4角3番手から加速ラップで粘り切った〇エエヤンで。
正直、週中からの雨予報などにより、不確定要素が多い今回、勝負度合い低め。大きく勝負するより、来週のVMが本命なので、今回は印と軽い見解のみ。ウンブライルを全力で応援です。