【#原典の勇者】突然だが本編の振り返りをやるよ①

どうも皆様ごきげんよう。
青天の霹靂を君に。
嵩音ルイです。

突然だけど作品語りしていい?いい?やったぁ。

というわけで原典の勇者を各エピソードごとに振り返っていこうと思います。

○始まりの町 プリメロ

すべてはここからはじまった。

記念すべき第一話。
続編を書く気はこの当時はなかったので、読み切り作品のノリで書いています。
それっぽい終わり方を心がけたりはしていました。

作品としてのそもそもの発想として「勇者」がめちゃくちゃいたら面白いんじゃね?ってところから構想を始めました。

悪の存在に立ち向かう、絶対的な正義が存在しない世界。
過去に正義を成した勇者は封印から目覚める兆しもない。
だったらどうするか。
悪に立ち向かえそうな人を募集して、勇者やってもらいましょうや。

というノリで始めた政策で、人を呼びすぎた上に雑に権利を与えすぎたせいで世はまさに大勇者時代となってしまったのだ!!

……とまぁ、要は正義を冠することが多い勇者という肩書きに、悪辣な側面を与えてみたらどうなるのかねというお話を書いてみたかったんですね。

人が真に残酷になるのは悪になった時ではなく、自身が絶対に揺らがぬ正義と自覚した時である。

なんて大仰なことを書いてみましたが、要はそういうアプローチの作品です。
正義が正しいのではなく、正しいのが正義である。
そんな感じの二律背反。

勇者という名のもとであれば、何をしても許されてしまう。
そんな不条理な正義に握りつぶされそうになる少女の前に、長き封印から目覚めた「元勇者」が立ち上がり、そしてーー!

こう書いてみるとわりと王道の流れですね。

勇者、魔法使い、戦士の3人パーティを書くのは結構面白かったです。
探り探り書いていたこともありますが、結構突き抜けてる奴らだよなぁと今読み返してみても思いますね。
下衆っていいね、筆が進む。

今となっては『ルイは鷹を呼ぶ』の二大看板の片翼を担う作品ですが、当時は楽しんでもらえるかどうか恐々としながら出していました。

ちなみに町の名前なんですが「作品のプロローグである」というところから取って、プリメロという名前にしています。
こねくり回しネーミング。

ついでに言うと、勇者パーティ一行も名前を天使からもじって名付けております。
ケルディ→ケルディム
リオス→アリオス
ラーファ→ラファエル

そして主人公であるオティスはソロモン72柱である悪魔「ボティス」から。

天使が悪を成し、悪魔が裁く。

まぁ、そんな感じです。

○森林の町フォルレ

ファンタジーっつったら森でしょ、のノリで雑に書き始めた第二話。

今更ながら白状するのですが、僕が最初に読んだことのあるファンタジーは「デルトラクエスト」でした。
デルトラクエストの漫画が載ってる雑誌をずっと買ってもらってまして。
当時ドラクエもFFもやったことがない僕にとって、ファンタジーの下地となったのは間違いなくこの作品でした。

というのもあって、森の話はまず書くぞと。
森の中にいる怪物みたいなのも書きたいなと。

どんなのにするかな〜と考えてた時に僕の性癖をぶち抜いてきた存在がいまして。

Fate/Grand Ordarより「新宿のアヴェンジャー」です。
もっと正式に言うと、狼の上に乗ってる首なし騎士。
あいつです。

いやー、やられた。
めっちゃいいじゃん!!首なし騎士ってデュラハンっていうんだ!!へー!!出そう!!

となり、めでたく森林に出没するデュラハンが生まれました。

この話は原典の勇者を今後シリーズものとしていくにあたって、世界観を広げる目的で書いたものです。

なので新しいレギュラーメンバーはさることながら、当時のオティスのパーティメンバー、信仰や魔法の仕組み、現代の勇者達の中でも特に指折りにヤバい奴ら、等々。

この辺りから既にヴラドニアやヴァンハーフ、ウォースロット辺りのキャラ造形はほぼ出来上がっていたりしました。キバイラも素案だけならあったかな?
いつ出そうかないつ出そうかなとワクワクしていた次第です。

色々ばら撒きつつ森林で起きた騒動を解決して終わる、とまぁそんな感じの話にまとめました。

ぶっちゃけ初の一次創作、色々手探りで書いていたのでまだちょっと構成に荒があんなぁと思いつつ、だからこそのケレン味が面白さを掻き立ててるなと。

シスターの末路、いまだに語り草みたいですし。
いやまぁこれもデルトラクエストからインスパイアされた結果なんですけどね、つって。

余談ですが、勇者の剣に宝石が嵌っているというのもデルトラクエストのベルトが頭の片隅にあったから生まれた発想なんでしょうね。
オティスの大技はこの宝石によって撃ち分けているという設定があったりします。

***

ひとまず、駆け出しとなった二話までを軽く書きました。

どうせ後から後から色々思い出して書きたくなるでしょうし、今回はこの辺りで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?