嬉しい報告と気持ちの折り合い

一番仲良しのサークルの後輩が大学芸会で6位を取ったらしい。

私がサークルに居た時はマジのマジで大学芸会やNOROSHIに関わってこなかったのでよくわかっていなかったのだが、どうやら各日の1位と2位は決勝へ、3~5位は敗者復活になるらしい。6位ということは次点だ。

得票率を見たら60%ほどであった。なんかわからないけど結構すごそうだ。良くも悪くも、大学のお笑いサークル界隈はでっっっっかい内輪だと思っていたから、その中で6位という結果はとても喜ばしいものだと思う。喜ばしすぎて後輩にはノーモーションでLINEギフトを送ったし、私が卒業した後にサークルに入ってきた後輩の相方にも、わざわざ後輩にLINEの連絡先を貰ってから挨拶もなしにLINEギフトを送った。キモ先輩すぎる。せめて挨拶はしてくれ。

社会人になって5カ月目、サークルを引退してからは1年半以上経った今もなお、サークルの動向を気にしてしまっている。気にしてしまっているというか、後輩からちょくちょく進捗報告がくるので気にせざるを得ないのだが。私の頃からは信じられないくらい外部に出るようになったし人も増えたし、楽しそうだな、と思う。

先日サークルの後輩の女の子と飲む機会があった。就活相談に乗ってほしいというので先輩風をビュウビュウ吹かせながらさっそうと渋谷の街に降り立った。ぴかぴかの通勤かばんを抱えながら。

就活相談もそこそこに、話題は今のサークルに移り変わった。色々別に知らなくてもよかった話を聞きながら相槌を打っていたのだが、後輩ちゃんがスタッフの愚痴を言い始めた時はさすがに焦った。今のサークルのことをとやかく言うのは老害すぎるので控えたのだが、ただただ悲しかった。私がずっとやってきたことは無駄だったんだなと悟った。私がずっとスタッフをやっていたことはこの後輩も知っていると思っていたのだが、そんなことに気が回らなくなるくらいスタッフの子に不満があったのだろう。でも話を聞く限り、スタッフの子頑張ってるけどな。私なんかより全然。見返りのない愛って辛いね。ただの慈善活動。会う前に「絶対奢るぞ」と意気込んでいたがスタッフの愚痴が飛び出るや否やどんどん悲しくなってしまい、でもちゃんと全奢りした自分偉い。

また後ろ向きな話になってしまった。本当によくない。6位は本人たちもとても喜んでいたし、周りも喜んでいて微笑ましかった。なにより私は一番仲良しの後輩の成長が見えてとてもよかった。確か最初はあんまり心を開いてくれていなかった気がするのだが、気づいたら話すようになって、コロナ禍でのサークル運営の相談に乗ったりもしていたから徐々に信頼を勝ち得たのだろうか、近況を報告してくれるまでの仲になった。最近は私の方が後輩みたいな振る舞いをしてしまっている。子供っぽい、という意味で。感情論ではなく合理的に物事を見ている所は見習わなくてはと思った。感情論で突っ走ったから同期とも揉めたわけだし。

色々言ってきたが私の願いは昔も今も、演者とスタッフがお互いに助け合っていけるサークルになることです。6位おめでとう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?