【イメージ】-2024年8月10日深夜の日記

▼道端の電光掲示板、普段は渋滞情報や路面情報を表示していた彼が、『南海トラフ地震注意発表中』と示していた。

なんとなくSFじみた気分を感じ取った。

ポストアポカリプス的、というのだろうか。


▼近頃、SF、特にサイバーパンクSFに興味がある。

ビル群、路地裏、機械化したカルチャー……。

そういったクールさに真っすぐ惹かれている。


▼『電子タバコ』という言葉、改めて観察するとかなりサイバーパンクSFっぽい単語だと思う。

「昔の話だ」
グレッグはそう呟くと電子タバコのデバイスを取り出し、慣れない手つきでスティックを装填すると加熱スイッチに手をかけた。
すでに旧来のタバコ……もとい煙草が電子タバコに置き換わって久しいが、この男はいまだにその扱いが怪しいところを垣間見る。
彼を古い人間だと嗤うことは簡単だが……例の煙草という代物をそもそも知らない世代だって生まれてくる頃合いだろう。あらゆる技術が、意識が、営みが加速していくこの街で、我々はどんどん『過去』のものになっていくのだ。



▼webサイトを見ていたら広告ブロッカーの広告が出てきた。何もなかった森に火を放ち、「火を消したくば我々に助けを求めよ」とは、なんという蛮族ムーブ。



▼あんまりイメージしたくない話題を失礼するが。

ツイッターのどこかで
「ネコを車で轢いてしまう」現象のことを
「ネコを2Dにする」と表現していた人がいて妙に気に入った。

トムとジェリー的オブラート表現。




▼これを書いている今、とあるDiscordサーバーのボイスチャンネルに一人で居る。

誰かと話しながら酒を呑みたいが、誰もおらぬ。

テキストチャンネルに投稿し、メンバーに通知を飛ばせばよかろう。

できない。

普段ならしている。今日はできない。


日付が変わって本日8月11日は私ルイン=クレイブの誕生日である。

誕生日である。


誕生日にわざわざ通知を飛ばして人を集めんとする行動、そこに発生する文脈を私は嫌った。


だからなんだ。

お前が勝手に作り出した妖怪を勝手に恐れて勝手に独りで居る。

それ以上でもそれ以下でもない。





▼続きはある。

人とおしゃべりして酒を呑めている。

これを「幸福」という。


そして、幸福を「自ら掴み取ったもの」と「偶然手元に転がってきたもの」の二つに分けたがるのが私の悪癖である。


どちらも同じ幸福なのだから黙って享受しておけばよいのだ。



だが、更に求めるというなら話は





▼残念だが眠気のお迎えが来たらしい。

これ以上ややこしい話は書けそうにない。



▼一年前、私は何をして、何を考えていただろうか。

一年後、私は何を考えて、何をしているだろうか。

せめてその日だけは、

せめてその一晩だけは、

せめて酒を呑んでいる間だけは、

幸福であることを願う。

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