【あき】-2023年9月16日の日記
▼前進するとはどういったことを指すのであろう。
足を前に出すことだろうか。
それとも景色が前から後ろに流れていくことだろうか。
あるいはその両方を満たした時。
いやこんな意味のないことを考えずに生きることが前進するという事であろう。
▼9月。これは私にとってまさに厄月と言っても過言ではない。
ここ数年この月になると人生に不調をきたしてその時所属しているコミュニティとの縁を切ってしまうのだ。
おかげでイチからやり直しになる。寂しさを埋めるために酒に逃げる。独りで酒を飲むから余計に気が滅入る。
なにゆえ毎年このようなサイクルに絡め取られねばならぬのか。こんなことを恒例行事として設定した覚えはない。
▼若しくは私の理想が高すぎるのであろうか。
人との縁におけるサポート期間は本来1年間であり、それ以上続くなどむしろ規格外品。エラー品としてマニアの間で高く取引されるような代物なのだろうか。
だとすれば私の抱える呪いのような運命にも合点がいく。
これがデフォルトなのだと。
▼それとも。
私が時折口にする「未来も過去も興味がない。今を1番楽しくしたい」という逃げを含んだ言い訳とも言える口癖が言霊と化して私を蝕んでいるのか。
毎年なんだかんだ新しいコミュニティを見つけて楽しくやり始める。まさかコミュニティを引っ越しした方が今を楽しめる環境になると言いたいのか言霊よ。
馬鹿を言うな。少なくとも過去は必要に決まっている。本当に過去に興味がない人間ならこんな昔のエピソードトークが好きな人間に……。
……。
過去のエピソードトークというモノは人と雑談する際に非常に便利なカードだ。
果たして私は、過去を大事にしているからこのカードを持ち続けているのか、それともコミュニケーションに便利な道具として?
答えは出ない。
未来には普通に興味薄い。
▼私の脳内会議が喧喧諤諤の論争の果て、迎合と対消滅の乱闘を演じた挙句最後に残った私が出した結論は、
「どーでもええわい」
このように急に熱が冷めるのが私にとっての秋である。
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