【見歩】-2023年10月12日の日記
▼久々に午後から何も予定がない日であった。
朝から何も食べていない……
カップ麺も切らしていたので、出かけることにした。
ポテトだけ遅れるので少々待ってほしい、と言われて席に座っていたが、まさか二つ目のトレーまで登場するとはね。
1人なのに盤面にトレーを二つ並べる経験は初めてだった。
▼さて、ここから帰宅してもよかったのだが。
気分転換に徘徊……もとい散歩でもしよう。
転換の必要に迫られる程の気分なのだよ、近頃はね。
私の苦手なことが二つある。
一つは未来のことについて考えること。
ここ数年間生きてきた結果、私はすっかり未来へ向けて何かを積み上げる、歩を進めることについて虚無感を覚えるようになってしまったよ。何もかも、突然全て崩れ去ることがあるのだから。
二つ目は自分自身のことについて考えること。
私は自分自身のことについて興味が薄いらしい。だからといって他人にもの凄く興味があるというわけではないが……
自分のことについて考えたところで、明確な答えなど出てこないからね。答えのない物事について考察する……という行為、嫌いではないが、いかんせん議題に価値を見出さないことには盛り上がらない。
自分のやりたいこと、と問われて何も出てこないのもこれに起因する。
興味のないものについて考える、これほど苦手なことはないよ。
その苦手な問題について直面しなければならない日々でね。
すっかり嫌になってしまったというわけだ。
▼ずいぶん歩いた。
空はよく晴れているが、夏の蒸し暑さは消え、過ごしやすい空気になっている。
あてもなく彷徨うにはいい気候だ。
ぶらぶら歩きながら空に向かってため息を吐く。
これこそ精神の深呼吸のようなもの。
どこかの誰かもよく言ったものだ。
さて、そろそろ帰宅し……苦しみの明日、明後日へ向かうとしよう。
▼通りすがった公園のブランコが、片方だけ揺れていた。
近くに人の気配はしなかったが……。
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