
組織の成功循環モデルbyダニエル・キム
先日、毎年開催される働き方の祭典「Tokyo Work Design Week」(TWDW)のうち、「コミュニティ経営を考える〜変化の時代、組織と事業のあり方〜TWDW×greenz.jp第2部」に参加してきました。
これに参加したのは、greenz.jpの植原さんのFACEBOOK投稿を見て、共感したからです。
『なぜ、ソーシャルな組織や地域で、人が疲弊してしまうのか?』
その投稿や、トークの話を聞いていて、これは!と思うことがありました。それが、今回紹介する、「組織の成功循環モデルbyダニエル・キム」でした。
WEB上でいくつか紹介記事が出ています。
ちなみに、ダニエル・キム氏は、MIT教授で、アマゾンでは、下記のようにプロフィールがあります。彼の著書はこちら。
ペガサス・コミュニケーション社、MIT(マサチューセッツ工科大学)組織学習センターの共同創始者。組織学習学会(Sol、Society for Organization Learning)でも活躍している。この分野の第一人者として、システム思考によって困難な組織課題を解決しようと考えるマネジャーを支援してきた。また、国際的な講演者、教育者、そしてファシリテーターとして、多くの企業を支援し、学習する組織のための組織能力開発を行っている。マサチューセッツ工科大学スローンスクールPh.D.、同大電気工学B.S.
自身の頭の整理と、1つの図でうまく説明したダイアグラムがWEB上にはなかったので、自身でダイアグラム化(図解)してみました。
組織の成功循環モデル Figure by 泉山塁威
組織の成功循環モデルbyダニエル・キムは、
「組織の結果を高めるのには、関係の質を高める必要がある」
であるということ。
そこで、グッドサイクルと、バッドサイクルを紹介しています。
バッドサイクル(BAD CYCLE)
①成果・業績が上がらない(結果の質)
②対立が生じ、押し付け、命令・指示が増える(関係の質)
③創造的思考がなくなる、受け身で聞くだけ(思考の質)
④自発的・積極的に行動しない(行動の質)
⑤さらに成果が上がらない(結果の質)
⑥関係がより悪化する、なすり合い、自己防衛(関係の質)
悪循環のサイクルでは、結果が出ない時によく起こるように思います。そこで関係性の質も高くないので、対立が生じ、チームや各メンバーのモチベーションは下がっていきますね。
グッドサイクル(GOOD CYCLE)
①互いに尊重し、結果を認め、一緒に考える(関係の質)
②気づきがあり、共有され、当事者意識を持つ(思考の質)
③自発的・積極的にチャレンジ・行動する(行動の質)
④成果が出てくる(結果の質)
⑤信頼関係が高まる(関係の質)
⑥もっと良いアイデアが生まれる(思考の質)
好循環のサイクルは、メンバーの関係性からスタートしているところがピンとだと思います。きっと、ここに共通のビジョンの共有やそれぞれ個人が組織に属す意味や役割の確認もきっと必要になっているでしょうね。
コミュニケーションの質。
定期的なヒアリングや会議を設けることや、社内勉強会での意識や価値観共有、ラフな交流会での何気ない対話もチームで一緒にやっていくコミュニケーションとしても重要ですね。チームの対話をしながら、課題やビジョンに向けて取り組むプロセスを試行していきたいと思います。
また、これは、エリアマネジメント組織の組織論としても参考になるかもしれません。
参考文献: