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ブロール(旧:ヒスブロ)視点で見る! タルキール覇王譚

※公式の用語変更のため、ヒスブロ(ヒストリック・ブロール)については当記事ではブロールと呼称します。ご了承ください。

みなさんこんにちは。
バーチャルPWの重寝 累花です。

MTGアリーナでタルキール覇王譚がリリースされましたね。
リマスターではないので収録漏れもなく、不法入国新規カードもない、純度100%の従来セットリリースです。

ヒスブロどころかスタンダード・ブロールもない、今ほどEDH推しでもない時代のセットなので革命的なカードは正直多くないです。
しかし1セットあれば気になるカードの1枚や2枚あって当然。
それがブロールというフォーマットです。
執筆が遅くなりましたがさっそく見ていきましょう。

セット全般の特徴

今回登場する伝説のクリーチャー・PWは合わせて7枚です。
20~30枚は伝説のクリーチャー・PWが収録されて当然の現代セットと比べると本当に時代を感じますね。
ちなみに全部神話レアです。時代を感じますね(反復)。

各氏族のカンが収録されており、楔3色の統率者が1枚ずつ増えました
絶対数が少なかったので選択肢が増えるのは有難いですね。
これ楔3色の統率者が出るたび言っているような気もします。

また、変異を持つカード群がMTGアリーナに初登場しました。
3マナ払うことで無色の2/2クリーチャーとして裏向きで唱えることができ、優先権があるときならいつでも変異コストを払うことで表向きにできる、という面白い能力です。

変異で出す→表返すと何かが起きるといったように、カード単体で完結しているメカニズムですので、気になるものがあれば1枚から採用できます。

また、他のカードの能力によって裏向きになっていても変異で表返すことができます
具体的には《霊園の庭師、イェドラ》《イリシッドの収穫者》のことを指してます。イェドラは無限コンボもあるぞ。

死亡した生物を裏向きの森にします
ETBで対象の生物を裏向きのホラーにします

また、ブロール民には関係ない話も1つ紹介させてください。
タルキール覇王譚のリリース以前に別ルートでMTGアリーナに入国しているカードがいくつか存在します。
エクスプローラー・アンソロジー2で収録された《賢いなりすまし》や、JumpStart:Historic Horizonで収録された《アブザンの鷹匠》などですね。

アンソロジー経由での入国は元のエキスパンションが反映されるので、《賢いなりすまし》はアンソロジー経由で入手していても今回リリースされたタルキール覇王譚の収録カードと同一扱いです。
《アブザンの鷹匠》はJumpStart版とタルキール覇王譚版の2種が存在します。(エキスパンションシンボルが異なります)
なんの性能差も無いんですがデッキリストをインポートしたときに持ってるはずなのに未所持カード扱いされてる! みたいなことは起きうるので知識としてだけ覚えておきましょう。

リミテ1回遊んだだけのに4枚持ってる賢いなりすまし君(アンソロジーで入手)

注目のカード

伝説7枚しかないので今回は統率者、統率者以外を分けないことにします。

《悟った達人、ナーセット》

初代ナーセット。
6マナと重いですが呪禁つきで身持ちが固く、能力も圧巻。
攻撃するたびライブラリの上から4枚を追放し、ターン終了時までその中からクリーチャーでないカードを何枚でも踏み倒せます。
EDHでも強い側に入る人気クリーチャーですね。しかも美人さんです。

《無限への突入》《運命のきずな》などは使えないので無限ターン搭載は難しいです。
EDHと違って殴り先が一か所しかないため、出したはいいけど討ち取られる覚悟で殴り始めないといけない……なんてことも。
それでも《全知》《多元宇宙と共に》などの強力なカードをタダで出せる可能性もあり、とても夢のある統率者です。

《頑固な否認》

通常は1マナ要求する1マナ非生物カウンターですが、獰猛を達成していると確定打消しになります。
《創造の座、オムナス》《空の踊り手、ムー・ヤンリン》など、早期に設置できるパワー4以上の統率者なら入れて良さげなカード。
通常でも2ターン目マナファクトぐらいは難なく弾けるのが偉い。

《宝船の巡航》、《時を越えた探索》

探査でカード引く組。言うこと変わらないのでまとめてご紹介。
モダンレガシー禁止、宝船はパウパーでも禁止されている実力者です。

上述のフォーマットに比べるとデッキに積めるフェッチの比率も多くないため、インスタント・ソーサリーをそれなりに使わないと墓地にカードが貯まらず1~2マナで撃つのは難しいかもしれません。
でも3枚探査(宝船=4マナ、ディグ=5マナ)程度でも普通のカード並のコスパなので、中盤の巻き返しには十分でしょう。

《不気味な腸卜師》

自分の死んでも引けない代わりにダメージも無い《真夜中の死神》
いや登場時期的にはこっちの方が先輩なんですけども。
全除去にあわせて変異で急に引き始めたりすることもできます。
クリーチャー・タイプも強いです。

《群の祭壇》

パーマネントが出るたび相手のライブラリー1枚を切削する置物。
ラタドラビック+ボロミア、M19リリアナ+よろめく怪異など、なんらかのパーマネントが無限に出し入れできるコンボの勝利手段に出来ます。
《粗石の魔道士》《ウルザの物語》こそありませんが、《廃品置き場の潰し屋》《略取者の戦利品》などデジタル専用カードでアクセスすることもできるため無限コンボが好きならぜひともな1枚。

各種フェッチランド

既にタイムレスで猛威を振るっているところですがブロールでも使えます。
フェッチの固有色は無色なので、赤黒のデッキに青黒フェッチを入れるなど一見片方しか色が合ってなくとも採用して使うことが出来ます。
ショックランドやトライオームの実質水増し、上陸カウントの増加、《世界のるつぼ》などでの使い回し、《記憶の欠落》でのトップ潰しケアなど役立つ場面は多いでしょう。
余っていた《物語の終わり》に引っかかっても泣かない。

余談ですが、全く色があってなくても入れることが出来ます。
青単デッキで《海辺の斥候》から《熱帯の島》(Tropical Island)を創出して《渦まく知識》でデッキに戻し、《樹木茂る山麓》でサーチするぜ! といったルートを経由することでサーチ先を作成できますね。
対戦相手はさぞ驚くことでしょう。
やらない方が賢明です。

おわりに

今回はタルキール覇王譚の注目カード紹介でした。

最後に、note以外の活動を紹介します。
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今期もタルキールのカン達と良いブロールライフを。

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