ブロール(旧:ヒスブロ)視点で見る! サンダー・ジャンクションの無法者
みなさんこんにちは。
バーチャルPWの重寝 累花です。
すっかり春ですね。
新たな出会い、新たなセット、そして新たな悪人。
春は変な人が増えるなんて言葉もありますが、MTGに増えるのは変人ではなく悪人たちです。まぁ変人も多いですけれども
サンダー・ジャンクションでは各次元から様々な悪人が集います。
つまり伝説のクリーチャーもいっぱいいます。やったあ!
速報、スペシャルゲストにビッグスコアも登場し、ブロールの混沌はさらに加速していくことでしょう。
ちょっと加速しすぎているかもしれませんが、このあとケモナー増産次元やチキチキマシン猛レースセットも控えているので少し早すぎるくらいが丁度よいのかもしれません。
セット全般の特徴
今回登場する伝説のクリーチャー・プレインズウォーカーは46枚です。
※既に実装・禁止されている《王冠泥棒、オーコ》を除く
枚数増加に一役買っているのはアンコモンの伝説サイクル。
その点では団結のドミナリアに近い雰囲気を感じますがアンコモン以外は特にサイクルを形成していません。
このセット・・・なんか変・・・。
これは私の推測なのですが、レア以上の悪人はサイクルを形成することより各キャラクターのイメージを重視して色が決定されたのではと思います。
3色以上の統率者候補も8枚追加されます。
ただその内訳はグリクシス2枚、ナヤ2枚、ティムール2枚、バント1枚、エスパー1枚とだいぶ偏りがあります。
キャラクターの性格の表現&能力の幅を持たせるのに使いやすいのか、今回もグリクシスとナヤの枚数拡大が著しいですね。
これでグリクシスカラーの統率者候補は11枚、ナヤカラーはなんと16枚になりました。
アブザンカラーなんて4枚しかないのに。
注目の統率者
《首謀者、オーコ》
使用できる方のオーコその2。
ユーザーに向かってなんですかその腹筋は。
緑込み4マナのカードなので、マナクリやマナファクトから3ターン目に出すことが難しくないスピード感が強みです。
ささっと2ターン後に撃てる奥義は土地でない自パーマネントの全コピー。
マナクリはもちろん、《書庫の鍵》やETBでドローできるパーマネントを巻き込んで撃てば多大なアドバンテージを得ることが出来ます。
《晴天のスフィンクス》など強力な非伝説クリーチャーに辿り着けば自身を生物のコピーに変えられる能力も上手く使えるでしょう。
《灯の分身》+《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》or《倍増の季節》などで無限奥義に到達できますが、ちょうどいいところで勝たないと多分アリーナが壊れます。壊していいのは宝物庫だけ!
《負け知らずの精鋭射手、リラー》
イゼットカラーいい感じにアド稼ぐシステムクリーチャー族。
手札から唱えた多色の呪文を計画し、再度使えるようにしてしまいます。
《表現の反復》や《プリズマリの命令》を計画するだけでもかなりアドアドしいところは流石イゼットカラーといったところでしょうか。
打消しであろうと容赦なく計画するので《イオン化》も無意味に計画されてしまうところが玉に瑕。
墓地回収などで再利用できなくなるのでその点は少しデメリットですね。
また、《カーンの経時隔離》など自身の解決中に追放される呪文は残念ながら計画できません。間違った計画を立てないように。
アルケミー:カルロフ邸で追加された新メカニズム「組み込む」とは爆発的なシナジーを発揮します。
現在は《迷路の作図》と《建設現場の放火魔》の2枚しかありませんが、赤青になった《時間のねじれ》を計画なんてしたら小躍りしたくなりますね。
《完璧な一射、タイイ・ワキーン》
《ゴブリンの爆撃》や《先導者の号令》で全てを焼き払いましょう。
完璧な一射なんて要りません。
相手が動かなくなるまで撃ち続けろ。
《落星の学者、ロクサーヌ》
隕石を降らせる学者です。テイルズやってるんじゃねえんだぞ。
自力で統率者税を半分賄うので実質ゴロス……というわけではないですが、ランプ寄りのグルールを組みたい人にはとても素晴らしい選択肢となるでしょう。
《死のディーラー、マルチェッサ》
激戦区、グリクシスカラーに降り立った新たなマルチェッサ。
悪事を働くたびに1マナ払うことで手札を補充できます。
火力に除去、打消しと悪事を働くのはグリクシスカラーの得意分野。
ひとたび定着すれば悪事が悪事を呼び、尽きないリソースで相手を追い詰める恐ろしいシステムクリーチャーとなるでしょう。
《荒野の鏡、ギレッド》
《鏡割りのキキジキ》です。
トークン生成にひと手間かかりますがナヤカラーの《鏡割りのキキジキ》です。
《ハイラックスの塔の斥候》や《修復の天使》、《指揮溢れる徴集兵》を増やし、愚かな群衆に無慈悲な自然の一撃を浴びせましょう。
《詐欺師、エリエット》
Q.《圧倒的輝き》を対戦相手につけたら対戦相手のコントロールを得られますか?
A.君がエリエット本人ならあるいは。
オーラを相手の土地でないパーマネントに付けた際、付けられたパーマネントのマナ総量がそのオーラ以下ならコントロールを奪えます。
以下というのが意外と使いやすく、《持続のルーン》でマナファクトを奪うだけでも良い働きをするでしょう。
エリエットを戦場に維持できないと手札がオーラまみれになりやすい点、オーラをつけてもエリエットの能力解決前にオーラが割れると一瞬もコントロールを得られない点など不安定さや抜け穴も多いですが、対戦相手のカードと心を奪いたいあなたに。
《秒刻みのオベカ》
残念ながら私は彼女について語る時間を持ち合わせて……おっと!
どうやらオベカが時間を「作って」くれたようです。
攻撃が通るとダメージ分のアップキープを直後に加えるという非常にユニークな能力を持っています。
威迫も持っていますが、できれば《警備の抜け道》などより安全に攻撃を通す手段を確保したいですね。
アップキープに良い効果を得られるカード全般と相性がよく、《魔法の鏡》や《黄昏の預言者》などは一瞬で爆発的なアドバンテージを稼ぐでしょう。
面白いところでは、アップキープに勝利するor対戦相手を敗北させるカードを早回しで運用することができます。
《十三嗜好症》、《リリアナの契約》、《ダークスティールの反応炉》、《十三恐怖症》がサンダージャンクション時点では該当しますね。
無数のアップキープを得ていざ特殊勝利を……する前に対戦相手が投了してしまった?
残念、おそらく対戦相手には「時間」がなかったのでしょう。
注目のカード:メインセット
《エイヴンの阻む者》
構築で注目されてるんだからブロールでも強いでしょ組。
1ターン限りですがクリーチャー横並べデッキが全体除去から逃げられる手段が増えたのは大きいですね。《至高の評決》にも強いです。
墓地・追放領域から唱えるコストを重くする能力はETB関係なく作用します。
フルタップで撃った《出現の根本原理》にスタックして戦場に出すことで実質打消しのように機能するテクなどは覚えておいた方がよいかも。
《最後の決戦》
構築で注目されてるんだからブロールでも強いでしょ組。
MTGアリーナ初の白のインスタント全除去です。
4マナ構えてたら《残骸の漂着》を疑えとはよく言われますが、
6マナ構えてたらこれも疑わなければいけません。
疑っても対処手段は限られますが……。
能力消去モードも利便性が高く、特に《神話紡ぎのポック》など特性定義能力でP/Tが定義されているようなものに対しては実質除去となります。
いざとなったら全除去にもなるユーティリティカードとしてクリーチャー横並べデッキに入ることもありそうです。
《倍賭け》
部族統一デッキでこういうカードが出せるととても嬉しいです。
この情報は無料です。
《腐食の荒馬》
ボブホース。
平均マナ総量が重くなりがちなブロールだと諸刃の剣なのでどんなデッキでも採用できるわけではないですが、3マナ以下・パワー3以上の統率者を使うデッキであれば途端に話が変わります。
他にも《ロークスワインの元首、アヤーラ》などある程度ライフを補填できるデッキにも採用が見込めるでしょう。
《陽気な哀歌》
《納墓》です。
3マナかかりますが、それでもMTGアリーナに実装されていてカードタイプに制限がないものでは一番軽いです。
制限があるものを含めても《ゴブリンの技師》(2マナ・アーティファクトのみ)の次に軽いので、特定のカードを墓地に落とす用途での採用が見込めるでしょう。
リアニメイトモードも使い勝手がよく、両モードを選ぶと「4マナ以下のクリーチャーを墓地経由して戦場にサーチ」みたいな挙動もできます。
《黙示録、シェオルドレッド》のような強い生物はもちろん、《ファイレクシアのドラゴン・エンジン》を持ってきても面白いかも?
《限りない強欲》
《吸血の教示者》です。
いや流石に嘘です。
《流城のルノ》などデッキトップを上手く使えるデッキだと特に化けますが、5マナで1サーチ+2ドローだけでも破格でしょう。
マナを伸ばしやすいゴルガリ絡みのミッド~ランプ向け。
《しっぺ返し》
あなた、『覚悟して』《時間のねじれ》を唱えている人……ですよね
ターンを『追加』しようとするって事は、逆に『追加』されるかもしれないという危険を常に『覚悟して唱えている人』ってわけですよね……
《稲妻曲げ》以来、久々に実装された赤の対象変更カード。
放題によりコピーモードも選べます。
除去や打ち消しを曲げたり、コピーしたりと使い方は多岐にわたります。
コピーと対象変更で撃てる先が少し違うことには注意が必要です。
《平和の心》は対象を取りますがエンチャントなのでコピーはできず、対象変更モードは《記憶の氾濫》のような対象を取らないカードや《戦争の犠牲》のような複数の対象を取る呪文・能力には使えません。
痒いところの殆どに手が届きますが、それゆえに間違えないように気を付けましょう。
《ハードブリスルの略奪者》
悪事を働くと1度アンタップする緑2マナのマナクリ。
緑2マナのマナ加速は激戦区で、除去耐性を持つ《楽園のドルイド》や、土地を伸ばす《北方行》、《中心核の瞥見》あたりをよく見かけますね。
《ハードブリスルの略奪者》はその中でも《イリーシアの女像樹》、《枝葉族のドルイド》に近い、2マナ以上を出せる可能性のあるマナクリ族です。
今後数ヶ月、除去や打ち消しを使いながら起き上がるこいつの姿をたくさん見かけることになるでしょう!
注目のカード:速報
《流刑への道》
パス。これのせいで《致命的な一押し》が刷られたとかなんとか。
白の1マナ除去は《剣を鋤に》も実装されており、土地を与えてしまうこれを漫然と採用するかは少々悩むラインです。
赤白装備系など素早くライフを詰めきりたいデッキではより優先して採用できるでしょうか。
うまぶりテクとして、自分のクリーチャーを追放することで土地加速にすることもできます。アド損はしますが覚えておいて損は無し。
《マナ吸収》
プレインズウォーカーには泣いていいときが3回あります。
1つ目は先手ラガバンに何もできない時。
2つ目は先手ダリチューから好き勝手された時。
3つ目はマナ吸収から5テフェや王神ボーラスが着地したときです。
《徴用》
数少ないMTGアリーナ実装ピッチスペル。
7マナor手札の青いカード2マナ追放と重いですが、呪文のコントロールを奪い対象まで変更できます。
《永遠の造り手、ラシュミ》など手札の枚数を維持しやすい統率者や、墓地に落として《奔流の機械巨人》で踏み倒す気のデッキでは採用が検討できるでしょう。
《インプの悪戯》
あなた、『覚悟して』《時間のねじれ》を(以下略)
1回除去の対象をずらせば勝てる気概のある早めの黒単・赤黒デッキ向けでしょうか。EDHほどは強く使いづらいかも。
《再活性》
JumpStartでは差し替え対象となり実装されなかった《再活性》ですが、ついに実装されました。ばんざい。
高速で決める算段が無いとライフルーズが重くのしかかってくる可能性もありますが、それでも1マナは魅力的。
《頑強》や《動く死体》などの競合が実装されているわけでもなく、ある程度リアニメイト・墓地肥やしする気のデッキであれば素晴らしい選択肢であることは間違いないでしょう。
《害獣の侵入》
置物破壊&害獣トークン生成。
X体の害獣を出すだけのカードとしても使えるため、トークン系、サクリファイス系のデッキでは幅広い選択肢を取れるカードとして採用が検討できそうです。
対象不適正になると立ち消えし、害獣が出なくなることには注意しておく必要があります。
絶対にトークンを出したい場合は置物を対象に取らないのも1つの手。
《活性の力》
モダホラ1のピッチサイクルからご登場。
4マナ支払って唱えても効率は良い方なので、マナファクトや怪しい置物対策をしたい貴方に。
《突然の衰微》
名カード。われこういうのすき。
《暗殺者の戦利品》、《大渦の脈動》、《古き神々の拘束》など黒緑汎用除去に新しい仲間が増えました。
歓迎の拍手をしましょう。
ここまで揃うとどれを採用するか迷うようになってきますね。
《自我破摧》
疑似コントロール奪取。
統率者を再利用できないように拘束することこそできませんし5マナソーサリーと重めですが、PWや変な置物を奪うことで状況ひっくり返しカードになるやも。
《精神隷属器》
急に対戦相手が変なプレミを連発して盤面崩壊するカード。
対戦相手のコントロールを奪うカードは《約束された終末、エムラクール》が先に実装されているので知っている方も多いかと思われますが、統率者を統率領域に戻すかどうかの決定権も奪えるため見た目以上にリソースを破壊しつくすことができます。
ビッグスコア収録の《秘密の複製機》などを使うことで一生相手の精神を奪い取ることも夢ではないかも。
注目のカード:ビッグスコア
《堂々たる撤廃者》
白系アグロ相手に打消しばっかりキープをするな高校校歌
統率者の公開に見合わないキープはするな
たまくつ サリア 撤廃者 打消し呪文何する者ぞ
PV 番人 計画エイヴン 遅い全除去よ何する者ぞ
似た役割のカード増えてきたから 運よく持ってて負けは通用しない
ああ我ら 白系アグロ相手に打消しばっかりキープをするな高校
《溶鉄の複製》
奮励がなくなった代わりにアーティファクトを対象に取れるようになった《双つ身の炎》。
良き相方である《二重詠唱の魔道士》が既にJumpStartで収録されているので、無限コンボ目的でセット採用するのも良いでしょう。
《領界路への旅》
最大5つの土地を訪れることができるエンチャント。
《ニクスの祭殿、ニクソス》など必要な土地だけを追放して疑似サーチとし使って良し、5枚追放してゆっくり多大なアドバンテージを得て良し、ランプデッキを中心に見かける1枚となりそうです。
《ディスプレイサーの仔猫》でブリンクしまくることによってライブラリの土地を全部抜くこともできるかもしれません。
ロックダウン宣言。
《倦怠の宝珠》
ETBとPig大好き協会会長としてはこんなもの紹介したくないんですが、これが楽しくてやっている全国1212万人のファイレクシアン・ドレッドノートのためにちゃんと取り上げます。
デメリットETB持ちの統率者は《死の飢えのタイタン、クロクサ》か《自然の怒り、ウーロ》ぐらい、それもデメリットと言っていいか怪しいぐらいなので無法なシナジーをすることは今のところ多くありません。
《触れられざる者、フェイジ》が実装されたら話変わるかも。
《変成の泉》
2枚目の《パラドックス装置》または《霊気貯蔵器》。《発明展覧会》なんかもあるので2枚目ではなく3~4枚目くらいでは
アーティファクトであればなんでもいいので《ファイレクシアの変形者》なども探せます。
単体で使うと4ターンもかかるので、《次元橋》よりはマシ程度の評価になってしまいそう。
別途宝物・トークンなどを出せるカード等があると安定して運用できます。
緩い条件で宝物と食物の2種を出せる《不屈の補給兵》は良い相方ですね。
《富と力の剣》
高名になったクリーチャーに装備して富、名声、力、この世の全てを手に入れることで解除できる実績があります
10本の剣サイクルの11本目。オタク君こういうの好きでしょ?
除去耐性としては相手を選ばず機能するので優秀ですね。
一方で回避能力としてはほぼ機能せず、攻撃を通すのは他の剣よりやや難しめ。回避能力持ちにつけたり、他の二色剣と併用したいところ。
宝物でのマナ加速&インスタントソーサリーのコピーはなかなか法外なので、一度攻撃を通せば装備にかかったコストぐらいはすぐに取り返せることでしょう。
おわりに
今回はサンダー・ジャンクションの無法者注目カード紹介でした。
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それでは良い無法者ライフを。
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