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バースデーブルー

誕生月の2月が過ぎ、無事に3月を迎えられてホッとしている。2月早よ終われ、と思って過ごしていたらほんとにあっという間だった。

近頃、誕生日が近づくとブルーでしょうがない。新しい友人にはほぼ明かしていないので、連絡が来るのは身内くらい。極力大人しくして何とかその日をやり過ごす。

調べてみたら誕生日前に憂鬱になる人は結構いるみたいだ。理由は「特別な日にしたくない」「誰も祝ってくれない」「昔のトラウマ」とか色々あるようだけど、わたしは単にもう歳を取りたくないんだろう。

人間、今が一番若いんだよ。明日より今日の方が若いんだから。いつだって、その人にとって今が一番若いんだよ。(放送作家・作詞家/永六輔)

朝、目が覚めると1日ずつ歳を重ねている。昨日より衰えている気がする。「今が一番若い」と言う人もいるれけど、なかなかそんな風に前向きになれない。

よくわからないモヤモヤした気分が収まった頃に、わたしの誕生日を誤って憶えている友人からのバースデーカードが毎年届く。
いつ指摘しようか…完全にタイミングを失っているのだけど、彼女の勘違いがくすぐったく可愛らしく、素直に癒やされるのでこのまま黙って頂いておくのもいいかと思っている。

『誕生日だから祝おうという発想は全てリア充たちが作り上げた「幻影」です。』という記事にはちょっと笑ってしまった。勝手ながら他人を祝うのは大好きで、食事に行ったり贈り物をしたりするのは楽しい。リア充で陽キャな心も持ち合わせていたい。


さあ、あと何回のバースデーブルーを超えてゆくのだろう。楽しみにすれば少しは気楽だろうか。

『まだこのゲームは終わりそうにないぜ
生き抜くために 絶望をどうぞ』