【超過死亡の分析】東京都の死亡数の推移(〜2020年4月)

本日、東京都の2020年4月中の人口動態が発表されたので、いつもどおり超過死亡数の分析のため、東京都の死亡数の推移をグラフ化した。

次のグラフの赤い太線が今年の死亡数の推移である。点線が2013年から2019年の間の平均である。用いたデータは東京都のホームページの発表のものを使用し、表にまとめたとおりである[1]。

図1-tokyo

画像2

2020年4月の死者数は2013年-2019年の平均と比較しても10%程度高く、4月で死亡数が一番多かった2019年よりと比較しても7%程度高い。しかし、インフルエンザにより死亡数が増える1月と比較すると4月の死亡数はかなり少ない。

結局、感染者数を最も出している東京都全体でもでもこれまで見てきた都市と同程度にしか感染者数は増えていない。4月中の COVID-19感染療養中の死亡者数は105名[2]であり、今年の死亡者数は多い分はその数倍程度から10倍程度である。統計揺らぎに加え高齢化の影響、外出自粛の影響などを考慮する必要があるが、東京都ではニューヨーク、ロンドンのような感染の拡大と死者数の増大に至っていないことは裏付けられていると思う。


参考文献
[1]東京都の人口(推計), https://www.toukei.metro.tokyo.lg.jp/jsuikei/js-index.htm
[2]渡洋経済オンラインの集計データで4月30日時点の累計のコロナ関連死亡数から3月31日のデータを引いた数値、https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/


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