内向型とかHSPとかINFPとか言ったけど、それが全てではないよという話

自己紹介の記事で、私自身のことを紹介するにあたって内向型でHSP、MBTI診断ではINFPです、と自己紹介しました。そのような性格分類を使った方がどんな傾向性がある人なのかイメージしやすいかな、と思ったからです。性格分類とか適正診断とか流行ってますしね。例に漏れず私も好きです、そういうの。

私がまだ大学生だった時に、少しずつ「内向型」とか「HSP」という言葉が世間に出て来始めてました。メンタルヘルス系の本はよく読んでいたので、そのような言葉に敏感に反応しました。まさに自分のことだ!と思い、その手の本をたくさん読みました。読めば読むほど自分に怖いくらいに当てはまって、自分の中で長年の疑問が解けたような感覚でした。私が人よりも色々敏感で、考えこんでしまうのも、だからこそ生きずらさを感じるのも全部内向型でHSPだからなんだ!私の生きづらい性格に名前をつけて分類してくれてありがとう、とさえ思いました。病人は病名がわかると安心するっていう話と同じです。

私は、早速私のメンターにその話をしました。その人は心理学の専門家なので、より詳しく知っていると思ったのです。その人はしかし、もっと大切なことを教えてくれました。曰く、

『確かにあなたには内向型やHSPに当てはまるポイントが多くあるかもしれない。
でもそれはあなた自身=内向型・HSPというわけではない。あくまで、あなたという人格にそういったエッセンスが含まれているというだけ。自分自身を小さな枠組みに詰め込まないで。たとえ、内向型でHSPだったとしても、同じ人は一人としていない。だから、自分のことを「私はHSPだから打たれ弱いんだ」とか、「内向型だからこう考えるんだ」とマニュアル化していては、自分自身に向き合っているとは言えない。内向型、HSPという概念を「世の中には私みたいな人がたくさんいるんだ!」と肯定的に捉えるのにとどめて、真剣に気にしすぎないこと。「私は内向型でその上HSPだから生きずらいんだ…」と落ち込むのはNG!あなたはただ内向的で敏感すぎるというだけの人ではないよ』

私のメンターは本当に心の師匠です。私が陥りがちな思考の落とし穴に先回りして助けてくれます。

私は性格分類とか適正診断とかをするたびにこの言葉を思い出します。確かに人には似たような傾向があります。だから、診断を通して自己理解を深めることに多少は役立つでしょう。しかし、人ってそんなに簡単に解説できません。だから、色々な診断とか分類とかはせいぜい参考程度に、占いくらいの感覚で付き合った方がいいのかもしれません。
みなさんも、楽しむくらいにしときましょう。

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