Game-based approachで押さえておきたい理論①

はじめに

Game-based approach(以下、GBA)はドリル練習の割合を減らし、可能な限りゲームの中で、チーム戦術、グループ戦術、個人戦術などを学習できるようにすることが目的です。

[チーム戦術]
チーム戦術とは、チームで採用するAT・DFのフォーメーションやシステムのことを指しています。

[グループ戦術]
グループ戦術とは2人以上の選手が協力して行うプレーを指しており、ラグビーを例にすると2vs1の局面での突破などが挙げられます。

[個人戦術]
個人戦術とは、ボールを持った時に相手を躱すスキルやボールをもらう前の情報収集能力、DFではタックルスキルなどがあげられます。

集団の球技スポーツでは、個人が高いレベルのスキルを発揮すれば勝てるわけではありません。遭遇した状況に応じて、仲間が連携し一つの生き物のように動けなければなりません。

コーチングと同じようにスポーツのゲームも構造化された即興であり、遭遇した状況に応じて自分たちを適応させ、対処することが求められると思います。ゲームやスポーツは動的で複雑な環境であり、2度と同じ状況は起こりません。

選手たちは複雑に変化する環境の中でパフォーマンスの発揮が求められます。そのため、ゲームでより良いパフォーマンスを発揮するためには、練習から”ゲームのような環境”で練習を行う必要があります。

”ゲームのような環境”とは通常のルールでゲーム練習やスモールサイドゲーム(以下、SSG)を行えば良いというわけではありません。あくまで、ゲームのような環境であって、通常のゲームやSSGを行えば良いというわけではないということを強調しておきます。

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