ラグビー大学選手権ベスト15 CTB編

さて本日はCTB編です。

CTBというポジションに求められスキルは年々上がってきているように感じます。特にポッドを使用するチームが多い大学において、第2のSOのような形でBKラインをコントロールするスキルに加えて、従来のフィジカル面、またキックも蹴れる必要があるなどオールラウンダーなスキルが求められますね

先に申し上げますと本日は天理大学中心の記事になってしまいます。それほど天理のCTBがすごかったということですね。

12番 市川敬太/天理大学 (次点:ニコラス・マクカラン/帝京大学)

12番はこの人。決勝で4Tという活躍を果たし、優勝に貢献した天理の市川選手です。はっきり申し上げて決勝まで彼に注目している方は少なかったと思います。昨年から試合には出場していたもののどちらかというと相棒のフィフィタ選手が目立つ形が多く、地味な印象が強かったです。もちろんDF面での貢献度は元々高かったですが、今年はスピードがまし持ち前のランニングコースの良さを武器に決勝ではTRYを量産しました。

彼の素晴らしい点としては高校が日新高校というラグビー無名校出身という点です(申し訳ありませんが存じません) 天理大入学後に努力を重ねれば大学日本一のメンバーになれるということを証明したのでは無いでしょうか。このような選手が活躍をすることで後輩にもいい影響があるのでは無いかと思います。小鍛冶選手といい市川選手といいこのような選手が主力として活躍している点は天理大学の大きな武器になっていると思います。

また次点としては帝京大学のマクカラン選手を選びました。

マクカラン選手は1年次から試合に出場し、兄と共に日本一を経験しております。3年前の決勝戦では明治大学梶村選手(現サントリー)との対戦でしたが、1年生とは思えない活躍で互角以上の戦いを見せてくれました。4年間楽しみな選手が出てきた!と思ったのですが、脳震盪などの怪我が続いたそうで今シーズンも大学選手権からの出場となりましたが安定したDFを中心にやや不安定な戦いが続いていた帝京大学に安定感をもたらす活躍でした。

卒業後は昨日の通り、東芝に進むそうなので活躍が楽しみですね!

また下級生では明治大学廣瀬選手、早稲田大学伊藤選手の活躍も光りました。この2人は中学時代からライバルとして有名なので今後どんなストーリーを生み出すのか、こちらも楽しみにしたいと思います。


13番 シオサイア・フィフィタ/天理大学 (次点:長田智希/早稲田大学)

満場一致ではないでしょうか13番は。今年の大学選手権MVPと言っても過言ではないフィフィタ選手。元々の外国人選手としてのパワーはもちろんのこと、今年はパス、キックにとAT面では多数のオプションを駆使して相手DFを攻略しました。特に準決勝、決勝では小さいモーションから繰り出される長いパスで明治、早稲田を圧倒、またオフロードパスで市川選手の活躍を引き出すなど圧倒的なパフォーマンスを発揮しました。サンウルブズでの経験を積むとここまで成長すると考えると他の大学生もどんどん代表レベルに派遣した方がいいのでは無いかと感じますね。

来年からは近鉄ライナーズに進むということで少々意外かもしれませんが、将来のスーパーラグビー行きを見据えての決断なのでは無いかと思います。しかし近鉄はゲニア、クーパー、マシレワにフィフィタにと凄まじいBKラインになりそうで早く試合が見たいですね

次点は早稲田大学長田選手としました。正直彼にとって今年の活躍は満足できるものではなかったと思いますが、決勝での悔しさを糧に来シーズンの活躍を期待してます(勝手に主将になると思ってます)

また明治大学児玉選手、帝京大学尾崎選手もその素晴らしい才能の片鱗を見せてくれました。彼らは今後次第では代表になれる力もあると思うので活躍が楽しみですね。

最後に福岡工業大学のヴァカラヒ・シオエリ選手を取り上げたいと思います。今シーズン久々に秩父宮に帰ってきた福岡工業大学ですが躍進を支えたのは間違いなく彼だと思います。トンガ出身で目黒学院から日本にいる留学生なのですが、BDでのファイト、DFであったりと献身的な活躍が光る選手です。能力は間違い無いのでトップレベルでの経験があれば伸びていく選手では無いかと思います。

以上CTB編でした。総じて体の大きな選手が多いですが、市川選手や長田選手など小柄な日本人にもまだまだ活躍の場が残されているので、今後もどんな選手が出てくるのか楽しみにしたいです!

明日はWTB編です!お楽しみにー

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