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冨岡鉄平さんに教わったタックル(前編)

先日、小学校3年生の長男が、
元ラグビー日本代表CTBである
冨岡鉄平さん(以下「鉄平さん」)が講師を務める、
スペシャルコーチングセッション(タックル)に参加した。

私も、保護者として、
また、育成年代のコーチとして、
鉄平さんのタックルの指導を見学させていただいた。

私がコーチを務めている
ラグビースクールの小3クラスは、
タックルを苦手としている選手が多く、

また、私を含めたコーチ陣も、
とりあえず、
今取り組んでいる基礎的な練習メニューを
根気強く続けていくしかないねと、

良く言えば、
温かく見守る、

悪く言えば、
思考停止、、

という状態だったので、

元ラグビー日本代表が、
小学校3年生を相手に、
ラグビーのタックルを、

どのようなアプローチで、
教えていくのか?は非常に興味があった。

鉄平さんは、

まず、選手を日陰に集めて、
自己紹介をした。

自己紹介の中で、
鉄平さんは、

まず、自分が、
小学校・中学校時代は、
レギュラーではなかったこと、

身体も小さく、
足もそれほど速い方ではなかったこと、

試合で、
身体の大きい選手に
タックルしようとしたけど、
跳ね飛ばされたこともあったこと、

そんな時、決まってコーチから、

「お前がタックル外すと、
仲間が迷惑するんだ。
仲間のために、根性出して、
タックルしろ!」

と言われ、
惨めな気持ちになったことが、
たくさんあったという
エピソードを紹介した。

その上で、

それでも諦めずに、
練習していたら、

レギュラーになれて、
東芝に入れて、日本一になれて、
日本代表にもなれた。

だから、
今、できないことや、
上手くできないことがあったり、
身体が小さいことや、
足が遅いことは、
全く気にすることはない。

今は成長の途中であって、
身体の大きい・小さいや、
足の速さも、

その人、個人の能力というより、
成長が早いか遅いかの部分が大きい。

だから、
今の自分だけで判断せずに、
ラグビーをやめたりしないで、
練習しよう、
必ずできるようになるから。

という話をした。

小学校3年生の今、

身体が小さい、
力が弱い、
足が遅い、

という理由で、
自信を持てていない選手を
これほど勇気づける言葉はないと思った。

私が指導しているクラスにも
そういう選手がいるが、
そういう選手にこそ聞かせてあげたい話だった。

また、小学校3年生の子どもたちが、
どのような発育段階にあるのかということを
しっかり理解されての話だったことも
印象深かった。

(後半に続く)

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