5th July 2024

05:00
起床。コーヒーを淹れる。

伊藤彰彦『なぜ80年代映画は私たちを熱狂させたのか』(講談社+α新書)

 仕事場へ行く途中に映画館がある。シネマコンプレックスと呼ぶ、ギリギリのスクリーン数だが、シネコンはシネコンだ。僕は通るたびに、観たくなる映画が掛からないかチェックしている。
 しかし7年間の間に観たのは10本程度ではないだろうか。アイドル、または元アイドルの邦画、アニメが殆どなので、滅多に行くことはない。洋画は殆ど掛からない。

 にっかつロマンポルノを観てきた。途中からそこにATGが加わった。遠くのゴダールではなく、低予算で悪戦苦闘しながら作られた映画を観続けていた。自分の足で届く範囲の世界は、そんなものだった。だが、そこが良かった。
 仲の良かった友人たちも、巨悪、大悪にはなれない、チンピラがやっとの奴らばかりだった。大きな犯罪もできないだろう。組織で出世することもないだろう。そんな程度の悪と僕はいた。
 高校に入ってバーでアルバイトをし始めても似たような世界だった。
 決してスタイリッシュではない世界に僕はいた。

 「物心がつく」を英語では Before I realize というらしいが、それを促したのはPunk musicよりも先に、『タクシー・ドライバー』だった。

 ベトナム帰還兵のトラヴィスの孤独と狂気に感化されたのだが、それを自分がいる世界で表すとしたらどうなるだろう。

 傷痍軍人がいる。恩給が出ず、忌み嫌われた仕事をしながら糊口をしのいでいる。たまたま見かけた女性に声をかけて…と、換骨奪胎しても、スコセッシとデ・ニーロのようにはならないだろうと直ぐに分かる。
 だが僕のいる世界はそこだ。逃げることはできない。

 その世界で作品を作り続けている同士たちの現場が、ロマンポルノであり、ATGだと思っていた。
 今も何かモノを考えるとき、やすりで擦られたようなヒリヒリしたリアリティを求めていると思う。

 この本の主軸は映画プロデューサー岡田裕を軸に80年代映画を回顧したもの。リストを調べて驚いたのは、彼がプロデュースした127本の映画の3割程度は観ていたことだ。
 僕のバックボーンを作ったのは彼だったのかも知れない。

06:30
ゴミ出ししてから朝食。
おむすびとお弁当のおかず。美味しいような、そうでもないような。

食後にコーヒーを淹れ直して準備に入る。

08:30
ジムへ向かう。
一日休みを入れたからなのか、60分で12㎞走り切る。バテたけれど。
その後の筋トレは定番メニュー。

着替えて図書館。
2冊返し、3冊借りる。

10:45
仕事場着。急いでスポーツ飲料で水分の補給。
リーフレット、夏期講習の概要、夏の予定表などすることが多々。

12:00
昼食。豆ごはん、納豆、小松菜の漬物、じゃこ天、納豆、味噌汁。
食後にコーヒー。

12:45
仕事再開。いろいろと悩むが夏期講習は、朝8時10分から21時まで、途中15分休憩×2で進むことになる。11時間授業かぁ。

15:00
生徒が来始め、今日も一日が始まる。

21:45
生徒帰宅。僕も帰宅することに決める。

夕飯。
食欲なし。ビールを1缶だけ飲む。

明日は朝からなので早々に就寝。


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