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'23北海道釣行②

Day.3
この日はロコアングラー友にウェットの手ほどきをしていただいた。大型の情報もある支流の中流域へ。川に入る前に、彼のバッグの口が開いていたので、「絶対閉める癖つけた方がいいよ~。大切なモノほど落とすよ~」とアドバイス(彼は上手いけど歴は短い)。

「だいじょぶっす!気をつけます!」これがフラグだった。

川に入ってすぐ、釣り始めようかというところで彼がすっころんだ。目の前は結構な瀬。岸際でもひざ上ぐらい水深があり、傾斜もきつくガンガン流れている。バッグから最初に落ちたC&Fボックスを僕が拾ったところで、彼が態勢を立て直そうとした。その時また二つバッグから流れ出た。何かよくわからないものと、アルミのフライボックス。僕の眼はホイットレーのマークを認識した。やばい!!彼は拾えそうもない。

僕はもう一つを諦め、ホイットレーを追いかけ始める。拾えそうで拾えない。荒瀬の中を跳ねるように駆けくだりつつ、流心に向かうボックスを手で引っぱたいて勢いを殺す。
取れそうで取れない。目でボックスと足元の石を超高速で認識し、情報処理をしつつ駆け下りを続ける。
50~60m下ったところでようやくキャッチ。よくこけなかったなぁ......

聞くと、落とした本人は諦めていて、なんなら竿先にアタリがあるのを確認していたとか。

ぶん殴るぞ(笑)

駆け下っていく僕の姿は鮭を追うヒグマのようだったそうな......

彼はそのあとすぐ用を足しに駐車ポイントに戻ったので、一人で釣りをする。マドラーミノー部、部長(詳細は気にしないで)なので、マドラーミノーを流していたが、どうも瀬への馴染みが悪いように思われた。そこで、出発直前に巻いた青ボディのヘアウイングのフライにする。これが当たって、すぐに2尾キャッチ。


きれー



どうも、強めの流れにはついていないみたいだ。そのあとはヒラキを中心に釣り下っていくことになった。
それにしてもウェット楽しいぞ!

追いついてきた彼がすぐに35ぐらいのいい感じのマスをキャッチした。さすがである。実に落ち着いたやりとり。ナイスガイかつ飄々とした男だが、釣りの時は冷静で淡々としている。

かっこいいんだけどバッグの口はまだ開いてんだよネ


ホントにフライ歴3年目か?

そのあとしばらくポツポツ釣りながらくだっていく。
やはり早瀬では反応が鈍い。少し雨も降ってくる。

彼はガイドだからと気を遣って、何かと僕を前にしてくれようとする。時折僕も逆に先に行ってもらおうとしており、その時もそう思ってラインを回収し、座った。しかし、座って川を見ていたところで、下のトロ瀬がどうも気になった。におう。いっても僕は釣りするためにわざわざ来てるんだもんな!変な遠慮もよくないな!と気を取り直して、そのポイントをやってみることにした。彼に甘えよう。

教わっていた標準メソッドだと反応しなかったので、自分なりに元々やっていたスイング方法に変えてみるとゴゴン!ときてそれなりのが釣れた。やっぱり35クラスかな。でもとっても嬉しい!


珍しいニコパチ写真
こんなでも引くよね!



狙っていた大物は姿も見られなかったが、ここで一旦川を上がる。僕は大満足!


昼は、2日連チャンとなるインデアンで「インデアンカツ」リベンジ!




午後遅く、下流に移動し、一発を狙う。

僕はもう夜の部が気になって気になってなのだが(笑)、彼は彼で何とか大きいのを釣ってほしいという気持ちでいるのが伝わってくる。なかなか僕にはアタリがなかったが、そのうちに彼が後追いで45?ぐらいのをヒットさせた。

残念ながらランディング直前でバレてしまったけれど、やっぱりやりこんでる彼は違うなぁと感心。状況に応じて、柔軟に攻め方を変える工夫をしていた。素直な男なので、先達に学んだやり方をどこまでも踏襲するタイプかなぁと思っていたが
全然そんなことはなくて、いい意味で貪欲だった。

彼はそのあとまた大物のアタリをとり、すぐに僕に譲ってくれたがヒットせず。

僕もこの日、ウェットに関しては2シーズン分ぐらいの学びを得ることができたと思っていたが、状況対応とかは段違い。先述のポイントを譲ってくれる際にも、リーダーの長さを修正された。常に何か考えてる人は釣りが上手いのだろう。

結構暗くなるまで彼は粘ってくれたけれど、残念ながら型はのぞめず。僕の力不足で彼にはとてもすまないと思ったけれど(ガイドは完璧、魚もいたし、立ち回りも選んだ川としては最善手だったろうと思う)、とっても楽しかった!


瓶は本州ではみないね!
指の角度がすごいナイスガイ





帯広はどこも安いうまい早い



夜の部はもっと楽しかった(笑)