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上品なイワナたち

朝5時前に起きて、玉ねぎの収穫→地区の草刈り→玉ねぎの収穫→畑の耕耘とこなして、家人の顔色を伺いつつ川へ。

Nさんにお聞きした情報を元に、とても貴重な個体群のイワナちゃんを求めて深山へ(入口はそうでもないんだけど)。

車止めについて、聞いた情報を勘違いした僕はかなり際どい崖下りを敢行した。残置のトラロープがあったから余計に悪かった気がする。あれが無ければ引き返してたかも。竿折れなくて良かった……滑落しなくてよかった……

なんとかかんとか川に降りて、聞いていたポイントまで駆け足で。

何尾かイワナが走るのを見てから竿を出す。水量が多い川でので、深みを拾い釣りしていく格好になった。

ここはいるでしょってところにEHCを突っ込んでみると、いいイワナが釣れた。29cm。ゆったりと食ってくれて、食い方自体はとても静か。


ボリュームがすごい
恐ろしく美しい


吻端までビビッドな虫食いが広がる

コントラストがはっきりして、体格もいい、素敵なイワナ。エゾ系でありながら、頭部吻端まで虫食いがある。ゴギに限ったものではないのである。先日の沢にもこのパターンがいた。容易に交雑してしまいそうなものだが、先日の沢ではポイントによってこのタイプのがまとまっていた。ハプロタイプの鑑定から、在来個体群の遺伝子(かつ発現形質も強いのか、それともそうした個体はパートナーを選ぶのか、さて?)は、容易に交雑してしまいそうな環境下であっても根強く残っていると読んだが、これだけ素敵な模様であれば、イワナ界にあってもファッションリーダー足り得るので、そのセンスを自らのものにすべく、人気になるのかもしれない。

そこまで無茶苦茶釣れるわけではないが(前日にもNさんたちが入っているし)、飽きない程度に反応がある。程なくして尺をとったが、すぐ脱走された(先のよりデカかったので尺と判断)。

フライを半沈のスペントビートルにすると、フライが消えるタイプのアタックばかりになった。どうもお上品にすぎるな、と思いつつ魚をみていると、魚体に対し、口が(頭部が)小さいように思われた。そうした形質なのか、成長が抜群にいいのか、両方か。

絶対口に小さいと思うのよ

トオラズには大物が浮いているとは聞いていたが、本当にいた……


結構高いところから撮っている。ポットホール脇に推定35以上の。

その後もなんだかんだやって、また29.8cmみたいなのを釣り、

小さく見えるのは頭のせい



バキッと虫食い

相当のぼっていったあたりで、なんだか反応が悪くなり、時間も気になるので引き返した。

帰りにさっきのトオラズを再度狙うも、タイミングが合わず、ダメ元で誘いを入れると8寸ぐらいのが猛烈アタック!猛烈ファイトだった。


延々と杣道を歩く

帰り道が結構長かった。遡行しやすい川なので、結構遠くまで来ていた。熊に怯えながら一時間ぐらいあるく。入渓時の降り口は完全に誤りで、テープ付きのきちんとした道がついていた。あそこ登らなくていいんだと、ホッとした。

家に着いてからは、家族とBBQをして、玉ねぎを干して、

自作小屋に

今は庭でシガーをやりながらこれを綴っている。今週末も多分ハードなイワナ釣りをする予定。