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'23北海道釣行④

Day.4.5

実は前日の終わりに何匹か釣っていた。綺麗なホウライマスを含めて。

ホウライマス。北海道来ると毎回一尾ぐらいは釣れるね。


あのバラシのあとにもうなんもかんも嫌になって投げ出したくもなったのだが、僕ももう不惑なので「たかが釣りたかが釣り」と100回唱えてフォルスキャスティングを再開できた。

護岸のリッジポイントがあって、そこに良型がいるのを確認して(ドリフトとバイトのタイミングが合わずモジりだけ)終わった。


Day.5

道の駅で目が覚める。5時半。
朝早すぎてセコマがやってない。
違うコンビニで朝飯を買う。昼飯は買わない。昼であがって帰るからだ。

まぁやるだけやって、帰りますか!また来る理由できちゃった旅だなぁ~。というテンション。


前日と同じところから入る。さすがに前日バラしたやつは出ない。


サクサク遡って(流れは重い)、護岸リッジにつく。
前日の良型を狙う。反応するのは分かっているので、
ポイントの頭から、護岸スレスレを長めのドリフトできるようにプレゼンする。

一発で抑え込むようにバイト。

結構大きいけど、いままでやらかしてきたサイズではないな.....とか思ってたらやらかした。普通にフックアウト。アワセ早かったんかな、口切れ系。

まぁいいべ。
まだポイントはある。
川の屈曲点を中心にちょっとした深みにだけポイントを絞って遡っていく。

ブッシュがかかったカーブの深み。まぁいそうだよなぁというポイント。ブッシュの下流側、カーブにかかってやや広くなっているポケット状のフラット水面。さほど期待もせず放ってみると、バルジングライズのように背中を見せて食ってきた。今でもその色と黒点は目に焼き付いている。

おしっ!おしっ!
これまでの失敗を踏まえて、大分落ち着いてファイトを開始。竿は寝かせて、サイドプレッシャー、ドラグ調整も大丈夫。もう焦らない。

ただやっぱねぇブッシュが気になるよねぇ。幾度かのダッシュを耐えつつ、ブッシュから引きはがしてこちら岸へ寄せるが、魚はジリジリと戻っていく。ブッシュに入りたいのだろう。

水面上の木は川幅の1/2ぐらいは少なくとも張り出していて、枝が水中に垂れたり、倒木があったりでブッシュを形成している。ちょっと気を抜けばブッシュにつっこんでいくに決まっていることは分かっていた。

だから十分に弱らせたところで下流に流すことにした。
はっきりいって連れがいればそんな必要はなく、タモ入れしてもらえるような状態。

……もっと思い切って流せばよかったのかもしれないが、水中に入り込んだブッシュの枝の伸びが不十分だったらしい。

……もうわかるでしょう?またやりました。
土壇場でジリジリと対岸のブッシュによっていったせいで、リーダーの一部が絡んでしまった。しかしギラギラやっているのが見える。このままランディングするしかない!と突っ込んでいったが、結構深くなっていて、インスタネットはグワングワンとたわみ、中々ネットインできない。

もうさすがに外れちゃったかな・・・・・というところで太い枝が折れた。と同時に手ごたえがグングンくる。

ついてる!でもリーダーぐちゃぐちゃ!竿にも絡む。
このまま手を離したら竿折れるな......うぉぉ悩む。

とかなんとか思っていたら、グングンってなってフックが外れました。僕は半べそかきながら追いかけランディングしようとしました。

ダメでした。

人間こんなに失敗できるんだなぁとか、これはもうそういう星のまわり方なんだな、とか。しばし放心。浅瀬に座り込んじゃったね。

竿を仕舞おうかなとも思ったけど、最後まで悪あがきしてみるか、という方向にいけた。天気が良かったからかもしれない。

するとすぐに草むらの深みで40㎝が釣れた。

すごく引くし、こんぐらいのを跳ねさせるのは楽しい。

そのあともポツポツいいのが釣れた。

ちょっと憑き物が落ちたような気もした。諦めてたからかな。

上がる時間の10時半ぐらいまで、いけるとこまで行ってみよう。ポイントポイントでポツポツ釣って、10時過ぎ。

また屈曲点の深み、張り出すブッシュ、護岸。
ブッシュとブッシュの間の水面、バイト。

本当に最後の最後だと思って、十分に十分に時間をかけた。
もう本当になんの焦りもない。これまでの失敗のおかげで大型とのファイトにも慣れてしまった。途中の心配はないんだ。最後のランディングだけ。

どうもネットインだけは躊躇してしまう。
どうしようかな、ちょっとした浅瀬に引き寄せるか......といったとこで岸の草むらに魚はジリジリ入っていった。
またかよ(笑)とも思ったけど、しっかりテンションはかかっているし、魚はちょっとしたえぐれにおさまっていておとなしい。

まさかのハンドランディングで決着。大きな声をあげた。
北海道に通い始めて、10年のブランクもあったけど、足掛け16年。一番嬉しい魚だった。


きっとまた来年以降も北海道に来ると思う。
今度はもっともっと、楽しめるんじゃないかなぁ。
気負いもなくなったし、大型とのファイトも少しは上手くなったしね(笑)


最後は出発ロビーの雪印パーラーね。
またね!