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エッセイ/ストーリー

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思いのままに自由な文体で書いたものです。エモさ重視でストーリーが多めです。サラッと読めます。短編集みたいな。
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#18歳

かつて18歳だった君へ。-若さはゆるやかに溶けて-

あの頃のわたしたち あの頃はいろんなことがわずらわしくて、まぶしくて、きれいだったね。 グラウンドを染める茜、廊下に落ちる影、眠たい朝とふてぶてしい校舎、笑い合う声。 あの時間は何より貴重だった。 それなのに勝手に「受験」なんてものがやってきて、二度と会えないであろう彼らを尻目に、わたしたちは歩き方さえわからないまま走り始めた。 教室を染めていった灰色はいたるところに広がって、わたしたちの色を、放課後を奪ってっいった。与えられた「答え」に向かって、一列に並んで走るわた